AV出演強要に関する林美子さんの論説をまた拝見することができました。記事を読んであらためて、自身の被害を告発した香西咲さんたち被害者を孤立させてはいけない、と感じました

林美子さんというかたがいらっしゃいます。
元朝日新聞の記者です。
林さんは3年前、AV出演強要に関する記事を2本、執筆されました。
順にみていきます。

(林美子さんの記事が掲載された雑誌)

2017年7月28日
 週刊金曜日
「啓発」も大事だけど…… 政府対策、これだけでいいの?」(林美子)

(参考。当ブログ)
2017年8月1日
——————————————————–

(林美子さんの記事が掲載されたホームページ)

2017年12月4日
 自治労
AVへの出演強要問題は、社会のゆがみの反映である

(参考。当ブログ)
2017年12月18日

AVへの出演強要問題は、社会のゆがみの反映である」のなかから一部を引用します。

<一部分を抜粋>
2017年12月18日 林美子さん(元・朝日新聞記者)

私は記者だった3年前(2014年)、支援団体の一つ、ライトハウスの藤原志帆子代表に話を聞いたのを機にこの問題の取材を始めた。
一番難しかったのが、被害を受けた当事者の女性に話を聞くことだった。
昨年(2016年)、ようやくお会いできた最初の女性の話はあまりに深刻で、決して忘れられない内容だった。
彼女を出演契約に持ち込む作戦は巧妙で、その後も彼女が逃げ出さないよう様々な手段を用いて撮影に縛り付けた。
しかも、ようやく撮影現場から逃れても、誰にも見られたくない自分の映像がネット上に残り、いつだれにそれを見られてしまうかわからない恐怖が続くのだ。
この問題は、人の命を奪う殺人に続く、現代の日本社会における究極の人権侵害の一つだと私は思う。
若い女性に衆人環視の下で無理やり性交させ、しかもその映像を販売することで経済的な利益を得る。
それが殺人のような一人または複数の人間による孤立した行動ではなく、システムとして存在しているのだ。
まさに現代の日本国内における人身取引であり、「搾取」という言葉があてはまると思った。

——————————————————–

3日前(2020年5月12日)のことです。
ニッポンドットコム(nippon.com)が、セクハラに関する記事を配信しました。

2020年5月12日
 ニッポンドットコム
女性記者たちが「当事者」として伝えたいこと:『マスコミ・セクハラ白書』に見るメディアの現実

執筆者は板倉君枝さんというかたです。
主に林美子さんについて論じています。
逸話のなかに、AV出演強要に関する箇所がありました。
引用させていただきます。

2020年5月12日 板倉君枝さん
(林美子さんについて)

14年(2014年)、東京本社で編集委員として自由に取材ができるようになった時、(林美子さんは)一つの壁にぶち当たった。
当時、アイドルやタレントにならないかと若い女性をスカウトして契約で縛り、本人の意思に反してアダルトビデオに出演させる悪質なやり口が横行していた。
林さんは、被害者の支援団体を通じて「出演強要」の過酷な人権侵害の状況を知り、衝撃を受けた。
当時その実態はほとんど報道されていなかった。
だが被害者に取材したくても、なかなか会えない。
メディアに話せば自分の存在が特定されてしまうのではないかという被害者の恐怖感が強いためだ。
当時の男性デスクに、せめて支援団体への相談件数が100件に達したという状況を記事にしたいと訴えても、当事者を取材していないという理由で却下された。
結局、被害者に直接会って話を聞き、記事にするまでに1年半の時間を要した。
裁判になって問題が表沙汰になってからだ。
「最初の段階で記事にできていたら、もっと早く社会に警鐘を鳴らすことかできたのではないか。そんな思いがずっと心に重くのしかかっています」と林さんは言う。

——————————————————–

(再掲)
被害者に取材したくても、なかなか会えない
メディアに話せば自分の存在が特定されてしまうのではないかという被害者の恐怖感が強いためだ

当然です。
AV業界という悪の組織に抗うことはできません。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年6月23日

皆に、今の私の立ち位置は危ないと言われました。
チンピラは何を仕出かすか分からないと。
東京湾に沈められるかも知れないし行方不明になるかも知れない。
色んな人から言われる。
そんなに脅されたらぶっちゃけ、
本当に不安で不安で眠るのも恐ろしい。

香西咲さんは2016年7月7日発売の週刊文春で、自身のAV出演強要被害を告発しました。

香西咲さん
2016年7月6日

週刊文春様の報道に私のAV強要の件が出始めている様です。
ファンの方々は読んでいて心が痛くなる内容だと思います。
ですがデビューから前の事務所を経て独立迄に受けた現実であり、これを経て今の私がある事を知って頂けたら幸いです。
またそれが今のAV業界の為にもなると信じてやみません。

この報道が日本を変えるきっかけになったと言われています。
その後、自身のAV出演強要被害をうったえる方々が続出しました。

(2020年4月14日 公明新聞「『AV出演強要』など人権侵害の根絶へ」より、引用。)

2020年4月14日 藤原志帆子 ライトハウス代表

AV出演強要や性的動画の撮影被害がいまだに十分に取り締まられず、さらに被害コンテンツの拡散後、救済の仕組みがまだありません。

あとは法律です。
国会議員はいま仕事をしているのでしょうか。

65歳定年法案、野党が審議拒否 検察官対象に反発 衆院委

呆れます。
野党はまた、どうでも良いことでサボタージュをしています。
限られた時間をもっと有意義なことに使うという頭はないのでしょうか。
AV出演強要新法の制定が待たれます。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。