昨日のブログで、自民党の井出庸生衆議院議員が2月におこなった国会質疑にふれました。
(参考。当ブログ)
・2020年5月9日(※昨日)
もう一度、井出議員の発言を引きます。
(2020年2月25日 衆議院 予算委員会第一分科会「会議録」より、引用。)
●2020年2月25日 井出庸生 衆議院議員(自民党)
被害者はデリヘルの仕事についていて、入ってすぐに、本番なしのはずが、首を絞められ、手で顔を押さえられて行為をされた。 |
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●2020年2月25日 井出庸生 衆議院議員(自民党)
(警察から) 「とても立件できるとは思えない」 「被害届を出すとすれば、その後何度も現場の確認、被害状況の再現があって、頑張っても報われないと思う」 という意見を言われて、被害届を受理されないまま時間だけが経過して17時を過ぎ、再度本人の意思を確認するも、被害届は提出したいという意向は変わらず、その段階で、翌日改めて警察へ来ることになったんですけれども、以後、被害者と連絡がとれなくなった、そういう事例でございます。 |
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●2020年2月25日 井出庸生 衆議院議員(自民党)
(略)、やはり被害届を受け取るということを最優先に考えていただきたいと思います。 |
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(再掲。井出庸生 議員)
「(警察から)『とても立件できるとは思えない』『被害届を出すとすれば、その後何度も現場の確認、被害状況の再現があって、頑張っても報われないと思う』という意見を言われて、被害届を受理されないまま時間だけが経過して17時を過ぎ、再度本人の意思を確認するも、被害届は提出したいという意向は変わらず、その段階で、翌日改めて警察へ来ることになったんですけれども、以後、被害者と連絡がとれなくなった」
警察は、起訴の蓋然性が低いと判断した場合、被害届を受理しないのでしょうか。
同委員会における井出議員と警察庁の審議官とのやりとりをみてみます。
(2020年2月25日 衆議院 予算委員会第一分科会「会議録」より、引用。)
●2020年2月25日 井出庸生 衆議院議員(自民党)
(前略。) (略)、その刑法犯認知件数というものは、必ずしも、犯人をとっ捕まえて事件を解決するという要件ではない。 |
むしろ、認知件数というものは、事件の可能性がある、事件の疑いがある、そういうものを警察として確認をして捜査をしていく。 |
ですから、刑法犯認知というものは、100%事件性を満たしていなくても、事件の疑いがあれば広く受理することが可能である、そういうものではないかと思いますけれども、その点はいかがでしょうか。 |
●2020年2月25日 太刀川浩一 警察庁 長官官房審議官
犯罪の認知というのは、(略)、あくまでも、その発生を確認することをいうということでございます。 |
●2020年2月25日 井出庸生 衆議院議員(自民党)
犯罪の発生を確認すると。ですが、捜査の結果、犯罪が成立をしない、処罰条件を欠くといったことで迷宮入り、細則上、解決というものになることもあるかと思うんです。 |
もう少し、じゃ、私の問題意識でわかりやすく聞くので、お答えいただきたいんです。犯罪認知、犯罪の発生を確認するというのは、100%事件性がなければ認知、確認がされないのか、それとも、フィフティー・フィフティーだったら確認してくれるのか。 |
もっと言えば、いや、たとえ1%でも犯罪の可能性があるというのであれば、犯罪発生として確認をしてもらえるのか。 |
そのあたりの感覚をちょっと答弁いただきたいと思います。 |
●2020年2月25日 太刀川浩一 警察庁 長官官房審議官
議員から今事件性ということのお尋ねがございましたけれども、それが、例えば有罪が確実である、確定しているというような、そういう意味であるとすれば、当然、そこ(有罪)に至るものに限るものではないというふうに考えております。 |
ただ、認知というのは、あくまでも、先ほど来申し上げておりますとおり、被害の届出、告訴、告発、移送、その他の端緒によりその発生を確認することということにしております。 |
●2020年2月25日 井出庸生 衆議院議員(自民党)
事件性に限るものではない、そういう答弁をいただけたのでよかったのかなと思います。 |
では、少し性犯罪の件について議論していきたいと思います。 |
(中略。)
(略)、性犯罪というものは、その端緒、発生を確認する上に当たって、被害者側の方、被害者に限りませんけれども、による警察への申告、相談、被害届を出すということが端緒を得る上で極めて重要な事件ではないかと思いますが、その点はいかがでしょうか。 |
●2020年2月25日 太刀川浩一 警察庁 長官官房審議官
性犯罪は目撃者となり得る第三者が周囲にいない状況で行われるということも多く、被害者自身の申出というのは、警察がそれを認知し、捜査をする上で大変重要であるというふうに考えております。 (後略。) |
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そう言えば、あの事件はどうなったのでしょうか。
(ツイッターより。)
●2019年8月4日 CCN_News 映像制作者ネットワークニュース
今、動いてる警察の捜査。関係者から聞こえてくる話では、かなり異常、いや異様みたいで。取り調べの人数も回数もどんどん増えていって、このままだと2016年のあのキャンプ場事件に匹敵する大掛かりなものになるとの話も出て来たり。プロダクションだけでは終わらないかも…です。#AV出演強要問題 |
●2019年10月10日 やまもと寅次郎さん
国(警察)とAV業界とのせめぎ合いも終盤(終着点?)に来たとの報告もあり、今日は急きょ、人権団体や強要問題に関わってきたメディアの人が集まり情報交換会です。まずは今の警察の動きだよね。かなり、大掛かりみたいなので。 |
(再掲。井出庸生 議員)
「たとえ1%でも犯罪の可能性があるというのであれば、犯罪発生として確認をしてもらえるのか」
(再掲。太刀川浩一 警察庁 長官官房審議官)
「当然、そこ(有罪)に至るものに限るものではないというふうに考えております」
当該事件は捜査だけでおわってしまうのでしょうか。
コロナの影響で逮捕を見合わせたということも考えられますが。
AVとは別の事件をみてみます。
(2020年4月30日号 週刊新潮 「N国・立花党首、コロナ禍なければ逮捕だった 渡辺喜美の言い分は」より、引用。)
●2020年4月30日号 週刊新潮
「NHKなどから被害相談を受けた警視庁は、立花党首の逮捕を視野に入れて捜査を続けていました」 そう話すのは、全国紙の社会部記者。 「あまりに悪質なことから、捜査当局は、党首だろうと身柄を拘束して取り調べるべきだと判断。過激な言動を繰り返し、動画サイトに投稿される恐れもあるとみて逮捕状の請求に動いたところ、コロナの影響が大きくなって“身柄”にはしない方針に転換したそうです」 |
真偽の程はさておき、AVの事件について警察は結果を出してほしいものです。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良(´・ω・`) あの頃の感覚をハッキリ思い出した。 よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。 一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。 |
●香西咲さん
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。 『死ぬくらいならAV出よう』 『行先無くなったら人生止めればいいや』 何をするにもこれが念頭にありました。 そりゃAV出来た訳だわ。 #青木亮 |
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人身取引の巣窟をこのまま放置しておくことはゆるされません。
日本の国家権力は、コロナウイルスとAV業界の退治を並行しておこなってほしいものです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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