AV出演強要新法の制定が待たれます。国会は香西咲さんたち被害者の方々の思いにどう応えるのでしょうか。「コロナウイルスが」などという言い訳は、当然、通用しません

3か月前のことです。
自民党の井出庸生衆議院議員は国会で、刑法の改正に言及しました。
会議録を参照します。

(2020年2月25日 衆議院 予算委員会第一分科会「会議録」より、引用。)

2020年2月25日 井出庸生 衆議院議員(自民党)

(略)、やはり被害届を受け取るということを最優先に考えていただきたいと思います。

それが現状難しいというのであれば、法改正を考えざるを得ない、警察が窓口を広げられるような刑法の改正をせざるを得ないと思います(略)。

(再掲。井出庸生 議員)
被害届を受け取るということを最優先に考えていただきたい

性犯罪の場合、すべての被害届が受理されているわけではないようです。
井出議員がとりあげた事例をみてみます。

(2020年2月25日 衆議院 予算委員会第一分科会「会議録」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2020年2月25日 井出庸生 衆議院議員(自民党)

3ページ目に事例の8というものを持ってきたんですが、2016年犯行時期の罪名は強姦だと。
被害者はデリヘルの仕事についていて、入ってすぐに、本番なしのはずが、首を絞められ、手で顔を押さえられて行為をされた。
(略)、警察へ相談の上、ワンストップセンターへ来所して、警察官が同行して来所、診察と体液を採取した。
(略)、被害者は被害届の提出を希望されて、警察へ予約の上で同行支援を行った。
この同行支援というのは、ワンストップセンターの支援員が被害者と一緒に警察に行く。
そのとき既に警察は防犯カメラの映像を入手して、デリヘルの代表者からも情報収集をしていた。
(略)、
とても立件できるとは思えない
被害届を出すとすれば、その後何度も現場の確認、被害状況の再現があって、頑張っても報われないと思う
という意見を言われて、被害届を受理されないまま時間だけが経過して17時を過ぎ、再度本人の意思を確認するも、被害届は提出したいという意向は変わらず、その段階で、翌日改めて警察へ来ることになったんですけれども、以後、被害者と連絡がとれなくなった、そういう事例でございます。
最初に確認をしておきたいんですが、これは法務省の保坂さんであればもう言わずもがなだと思いますが、被害者の職業は、強姦罪、今の強制性交等罪の何か構成要件になるということは絶対ないですよね。

2020年2月25日 保坂和人 法務省 大臣官房審議官

お尋ねの強制性交等罪におきまして、職業が犯罪構成要件になっているというものはございません。

 
2020年2月25日 井出庸生 衆議院議員(自民党)

(前略。)
先ほどの事例8、被害届をその日のうちに警察の方で受けていていただければ、もしかしたら被害者が警察やワンストップセンターと連絡を絶つということはなかったのかもしれない(略)。
性暴力支援ワンストップセンターに来て、事例8については、警察も、防犯カメラを見ていただいている、それから証拠の採取も優先的にやっていただいている、デリヘルの関係者から話も聞いていただいている。
ここまでやっていただけるのであれば、犯罪の発生を確認する被害届というものを受理するというところまで行っていただいてもいいんじゃないかなと。
(後略。)

2020年2月25日 太刀川浩一 警察庁 長官官房審議官

(前略。)
また、被害者に被害届を出す意向があるのであれば、先ほど来申し上げていますとおり、即時受理するよう指導をしているところでございます。

(※参考)
2019年3月25日 警察庁 迅速・確実な被害の届出の受理について

なお、現場において法律関係やあるいは今後の手続を説明する際には、被害届を被害者の方が断念するように説得しているといったような誤解を生むことがないようにすることも含めて、引き続き適切な対応を指導してまいりたいと思います。

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2020年2月25日 井出庸生 衆議院議員(自民党)

(略)、例えば事例の8であれば、被害者が警察に相談に来る、そこで、防犯カメラ、証拠の採取、デリヘルの店長さんに話を聞く、簡単な捜査をやる。
どうもなかなか難しそうだよと。下の、赤い字で「事件にならなそう」と書いてありますけれども、そのことを含め、今後の手続を含めて被害者に説明をしたら、被害者と連絡がとれなくなった。
被害届が結果として受理されないということは刑法犯として認知をされないということだと思いますので、犯罪発生の確認にすら至らず終わってしまう。

(中略。)

(略)、やはり被害届を受け取るということを最優先に考えていただきたいと思います。
それが現状難しいというのであれば、法改正を考えざるを得ない、警察が窓口を広げられるような刑法の改正をせざるを得ないと思います(略)。

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刑法はなにかと問題のある法律です。
欠陥だらけです。
犯罪者を捕獲することができません。
たとえば、AV強要犯も野放しの状態となっています。
公明党の伊藤たかえ参議院議員は最近もつぎのようにのべています。
(※全文につきましては2020年4月5日の当ブログをご覧ください。)

(2019年12月27日 伊藤たかえの◯◯聞いてみました!【許さない!ゼッタイ!!AV出演強要問題】より。)

2019年12月27日 伊藤たかえ 参議院議員(公明党 AV出演強要問題対策PT 事務局次長)

で、なかには、本当にひどいのは、あの、レイプをされてしまって、その場面を撮影されて、それがアダルトビデオとして流出をしてしまう、とか。
もう考えられないようなことがいろんなところで起きている、っていう現状がある。

刑法は使い物になりません。
ライトハウスの藤原志帆子代表も慨嘆されています。

(2020年4月14日 公明新聞「『AV出演強要』など人権侵害の根絶へ」より、引用。)

<一部分を引用>
2020年4月14日 公明新聞
(藤原志帆子 ライトハウス代表)

AV出演強要や性的動画の撮影被害がいまだに十分に取り締まられず、さらに被害コンテンツの拡散後、救済の仕組みがまだありません。

この思いは自民党の国会議員も同様です。

(2019年6月20日 ライトハウス「自民党:若者の性的搾取をなくすために、議員立法を目指すそうです」より、引用。改行を施しています。)

ライトハウス

先日(2019年6月13日)行われた、自民党の「性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟」に、市民団体の一つとして参加させていただきました。
(略。)
そして、この議連の幹事長であり、AV出演強要問題対策プロジェクトチームのとかしきなおみ議員(PT座長)から、ビッグニュースを報告いただきました!
AV出演強要解決に向けて、AV業界での若者の望まない撮影被害をなくすための議員立法案の提出を目指すということです。
(略。)
プロジェクトチームの議員の皆様の了承をいただけたため、この場で報告させていただきました。
(後略。)

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(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年7月14日

今まで人間とは思えない仕打ちを受け続けてきた事、やっと吐き出す事ができました
こんな私ですが今も変わらず好きでいてくださる方、本当にありがとうございます。
何度も言うけれど今後私はその人たちを大切に生きていくのみです。
「おまえ明日死ぬかもしれないんだから(←青木亮の口癖)」

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国会は被害者の方々の思いにどう応えるのでしょうか。
「コロナウイルスが」などという言い訳は、当然、通用しません。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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