香西咲さんがゴールデンウイークの最中に書かれた文章を引用します。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2020年5月1日>
セクハラ、パワハラは何処に相談するのが一番効果的なのかな? もしご存知の方居たら教えてください。 |
最適と思われる相談先は以下のとおりです。
(参考。当ブログ)
(1)2020年5月17日・・・・・・厚生労働省の相談窓口について
(2)2020年5月18日・・・・・・東京管理職ユニオンについて
(3)2020年5月19日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士について
(4)2020年5月20日・・・・・・上谷(かみたに)さくら弁護士について
(5)2020年5月21日・・・・・・宮田桂子弁護士について
(6)2020年5月22日・・・・・・弓田竜弁護士について
(7)2020年5月23日・・・・・・神原元弁護士について
(8)2020年5月24日・・・・・・太田真也弁護士について
(9)2020年5月25日・・・・・・東京管理職ユニオンについて②
(10)2020年5月26日・・・・・・東京管理職ユニオンについて③
(11)2020年5月27日・・・・・・東京管理職ユニオンについて④
(12)2020年5月28日・・・・・・東京管理職ユニオンについて⑤
(13)2020年5月29日・・・・・・プレカリアートユニオンについて
(14)2020年5月30日・・・・・・東京管理職ユニオンについて⑥
セクハラの事実が発覚すると、行為者は世の中から抹殺されます。
すべてを失います。
行為者は、必死になって抗弁します。
もがきます。
足掻(あが)きます。
詭弁を弄(ろう)します。
相手の人格を攻撃します。
嘘を捏(でっ)ち上げます。
伊藤詩織さんのときもそうでした。
(参考)
□2019年12月19日 THE PAGE 元TBS記者の山口敬之氏が会見(全文1)「Black Box」は全てうそか妄想
<2ページ>
●2019年12月19日 北口雅章 弁護士(※山口敬之氏の代理人)
私が判決を読んで2番目に問題だと思ったことを次に述べます。第二の問題は伊藤さんの供述の信用性と、山口さんの供述の信用性を裁判所が比較するに当たって、伊藤さんは明らかにうそをたくさんついています。そのことを全て無視して信用性を比較しています。 (後略。) |
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<5ページ>
●2019年12月19日 山口敬之氏
でも、私は真実を述べていますので、私から見ては、伊藤さんはうそつきの常習犯です。よくうそをつきます。なぜそんなことをするかというのは、私は分かりませんけど、この事件が起きてから、伊藤さんは世界的に若干、名が知られて、世界的ないろいろなことから同情されるようになりました。伊藤さんはこの事件から得たものが多くあります。 (後略。) |
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ちなみに、山口敬之氏の代理人をしている北口雅章弁護士は、あるかたから懲戒を申し立てられています。
それはさておき、行為者側は、
「悪いのは相手のほうである」
「自分は填(は)められた」
というような方略を駆使します。
たとえば、迎合メール、というのがあります。
迎合メール
迎合メールとはどのようなものなのでしょうか。
井上摩耶子さんによる解説をみてみます。
井上摩耶子 ウィメンズカウンセリング京都 代表
□2011年3月1日
労働基準局労災補償部補償課職業病認定対策室
精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会
第2回「セクシュアルハラスメント事案に係る分科会」
(「議事録」より、引用。)
●2011年3月1日 井上摩耶子 ウィメンズカウンセリング京都 代表
継続している強姦被害を止められないので、ちょっとでも軽く済むようにと、ニコニコして相手の機嫌を取ると、毎日しつこく、無理強いされていたことが強いられないですむ。 |
相手の機嫌を取るために、「迎合メール」を出したり、プレゼントをしたりするのですが、それはもう、裁判官が見ても、 「プレゼントでしょう、あなたも好きなのでしょう、愛情からでしょう」 となってしまう。 |
違うのです、それは何とかして軽く、セクハラを止めたいという意思の現れなのです。 |
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勤め続けなければならない、あるいは、大学院レベルの人が多いけれども、博士号をもらうためにどうしてもここは我慢しなければというので、相手のところに行って、被害を受け続けているだけです。 |
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迎合メールを送ったら、セクハラと認定されないのでしょうか。
角田由紀子 弁護士
□2018年6月25日
JNPC(日本記者クラブ)
「セクハラ問題の30年」
角田由紀子弁護士
(動画より)
(※全文については2019年2月28日の当ブログをご覧ください。)
(※音声の文字化は、筆者。)
●2018年6月25日 角田由紀子 弁護士
それから平成23年(2011年)にはですね、あの、いまもすごく問題になっている、迎合メール、ってありますよね。 |
で、いまもセクシュアル(セクシャル)ハラスメントの裁判をやるとですね、メールっていうか、いま、スマホ、ラインとかわたし、よくわからないんですけどね、そういうやりとりの資料が山ほど出てくるわけなんです。 |
そのなかでわたしが知っているのは、まだメールの時代で、迎合メール、と言われるね、つまり被害者なんだけども加害者にまさに迎合する。 加害者の文句を言わなくて、先取りしてなんか相手の要求を満たしてあげるような内容のメールがどんどん行き交うわけなんですね。 |
で、加害者のほうはその裁判になるとそのメールをプリントアウトしてもってきて、 「いや、これは彼女のほうが望んでいたからこうなったんだ」、 ほれ、みろ、というふうにね、そのメールの山をしめすわけなんです。 |
でも、それはそうじゃない、ということで、さすがに厚労省もですね、平成23年(2011年)のときには、これ、 「迎合メールがあったとしても」 かならずしもそれは相手がですね、セクシュアル(セクシャル)ハラスメントを了解しているわけでもなんでもないんだから、 「要注意だ」 ということは言ったんですね。 |
だからその、メールの文言だけにとらわれて合意のあるはなしというふうにしたらいけませんよ、というふうに言いました。 |
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(再掲。角田由紀子 弁護士)
でも、それはそうじゃない、ということで、さすがに厚労省もですね、平成23年(2011年)のときには、これ、 「迎合メールがあったとしても」 かならずしもそれは相手がですね、セクシュアル(セクシャル)ハラスメントを了解しているわけでもなんでもないんだから、 「要注意だ」 ということは言ったんですね。 |
厚生労働省の文書を参照します。
□2011年6月28日
精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会
「セクシュアルハラスメント事案に係る分科会報告書」
<6ページ>
2 認定の基準について
(4)その他心理的負荷の評価に当たり留意すべき事項 セクシュアルハラスメント事案の心理的負荷の強度を評価するに当たり、上記(1)から(3)までのほか、次の事項への留意が必要であることを示すべきである。 ア 被害者は、勤務を継続したいとか、行為者からのセクシュアルハラスメントの被害をできるだけ軽くしたいとの心理などから、やむを得ず行為者に迎合するようなメール等を送ることや、行為者の誘いを受け入れることがある。 イ 被害者は、被害を受けてからすぐに相談行動をとらないことが多いが、この事実から単純に心理的負荷が弱いと判断すべきではないこと。 ウ 被害者は、医療機関でもセクシュアルハラスメントを受けたということをすぐに話せないことが多いが、初診時にセクシュアルハラスメントの事実を申し立てていないことのみをもって心理的負荷が弱いと判断すべきではないこと。 エ 行為者が上司であり被害者が部下である場合、行為者が正規職員であり被害者が非正規労働者である場合等、行為者が雇用関係上被害者に対して優越的な立場にある事実は心理的負荷を強める要素となりうること。 |
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相手がいかに被害者を攻撃しようとも、セクハラの事実は認定されます。
セクハラの被害に遭った場合は、泣き寝入りをしない。
この姿勢が肝要です。
上述の井上摩耶子さんは大学の講演会でつぎのようにおっしゃっています。
□2016年4月2日
花園大学 入学式・人権講演
「被害者にも加害者にもならないために~『ジェンダーの視点』から性暴力について考える」
●2016年4月2日 井上摩耶子 ウィメンズカウンセリング京都 代表
そこからどうやって回復することができるのか。 |
他者にしゃべることが大事ですね。 |
また、嘆き悲しむこともいい。 |
散々泣いて、悔しがって、怒ってはじめて、新しい人生が生まれてくる。 |
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(再掲)
●香西咲さん
<2020年5月1日>
セクハラ、パワハラは何処に相談するのが一番効果的なのかな? もしご存知の方居たら教えてください。 |
(再掲。井上摩耶子さん)
「散々泣いて、悔しがって、怒ってはじめて、新しい人生が生まれてくる」
怒りを行動に転化すれば、新しい人生がみえてきます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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