香西咲さん「AV強要の告発をしても 業界側の人はスルー」。いま、国会議員は、真価が問われています。コロナウイルスを理由とした遅滞はゆるされません

一昨日と昨日、AV出演強要に対する兵庫県警のとりくみにふれました。

(参考。当ブログ)
2020年4月23日(※一昨日)
2020年4月24日(※昨日)

海野さんからコメントをいただきましたのでご紹介をさせていただきます。

当ブログへのコメントより。)
2020年4月24日 海野さん

2015年9月29日 伊藤和子 弁護士 AV違約金強要事件記者会見

(略)、最終的に裁判所は(略)、「雇用類似の契約」と見て、雇用契約の解除という構成をとりました。
裁判所の見解としては、契約の実態に即して考えれば、本件については雇用の規定および労働基準法等の労働法規が適用されるべきと考えられる。

(略)、民法628条(当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる)に基づいて雇用契約の即時解除ができるということを私たちが主張しまして、最終的には裁判所がこれを採用したということになります。

2015年9月29日 伊藤和子 弁護士 AV違約金強要事件記者会見

9ページ以降に裁判所が認定した事実ということで、第1次契約というのが、これがまず未成年のうちの契約になります。
そして成年になった段階で第2次契約ということになるんですけれども、ここで1,000万くらいの違約金がかかるということを示唆されるということになっておりまして、その業務内容にアダルトビデオが明示されているということになっております。
そして、本人としては解除をしたと。支援団体を通じて、第1次契約、第2次契約、いずれも解除をするという主張ということになっています。

  
兵庫県警察 広報紙「POLICE情報」 2020年04月号

被害に遭わないために、民事における契約の一般論として、
・本人が承諾していなければ、その内容については契約として成立していない。
・契約としては成立したとしても、錯誤に基づくものであれば、その契約は無効で、守る必要はない。
・詐欺や脅迫に基づくものや、女性が20歳未満である場合は、契約を取り消すことができる。

(再掲。伊藤和子 弁護士)
1,000万くらいの違約金がかかる

5年前に伊藤和子弁護士はこのようにのべました。
AV業界の反応はどうだったのでしょうか。
みてみます。

(2017年2月3日 「男女共同参画会議 女性に対する暴力に関する専門調査会(第86回)に向けての照会状 2月3日付送付」より、引用。)

2017年2月3日 AVANが内閣府へ送った照会状

③「違約金を払えないのであれば出演するしかない」という報告が行われ、あたかもこのような異常な運用が、当業界の「一般慣行」であるかのような議事録が作成されていますが、

(2016年6月30日 第82回 男女共同参画会議 女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より、引用。)

<4ページ>
(2016年6月30日 伊藤和子 ヒューマンライツ・ナウ 事務局長【弁護士】)

私たちは認定NPOのHuman Rights Nowと申しますが、支援者の方々、それから被害者から聞き取り調査を行いまして、被害の実態を調査いたしました。
(略。)
調査の方法としましては、被害者の方々からの実際の聞き取り、判例が出ている事案についての分析、支援団体からいただいたケースに関する独自の検討という内容になっております。
この調査の結果、(略)、仕事を断れば違約金が発生するなどと言っておどされて、出演を余儀なくされるという事態が後を絶たないということが判明いたしました。
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(略)、違約金を払えと、違約金を払えないのであれば出演するしかないというような、半ば奴隷的な敢行であるということで、「債務奴隷」とでも言えるような事態ではないか。
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<5ページ>
(2016年6月30日 伊藤和子 ヒューマンライツ・ナウ 事務局長【弁護士】)

(略)一たび契約を締結したら女性にはこの仕事は嫌だと断る自由がなかなかない。
そして、どのような現場でもいかなければならない。
拒絶をすると違約金を払えと言われる。
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<36~37ページ>
(2016年6月30日 伊藤和子 ヒューマンライツ・ナウ 事務局長【弁護士】)

これは、2012年から2016年、ことしの4月までを整理してみたのですが、最初からことしの4月までに154件の相談がありました。
(中略。)
ただし、何が一番多いかといえば、自分が出演したAVの回収、ネット上の削除、それから、販売停止をしてほしいというものが非常に多い。
これが154件中74件あります。
その次に多いのが、だまされて出演してしまったというものが42件、その次がAVの違約金を請求されていて困るという内容が来ているわけです。

(AVAN)
極めて高額な違約金が請求され出演が強要されたなどという事例を具体的に何件把握しておられるのか(当方でも1件裁判になった事例は当然のことながら把握しておりますが、業界内部でも極めて「異常」な運用という認識であり、訴訟提起段階から強い反発がございました。)ご回答ください。

(2017年3月2日 日刊SPA!「『AV女優の手のひら返しに戸惑い…』AV出演を“強要”したとされる男たちが、ついに重い口を開いた」より、引用。)

4ページ
2017年3月2日 日刊SPA!

(IPPA【メーカー団体】の関係者)
「(略)。やってもないことを認めるなんて、おかしいですよ。20年、30年前のAVは確かにとんでもない現場もあって、強要はあったかもしれない。でも、今はそんな時代じゃない」

(2018年4月24日発売 週刊SPA!「5/1・8合併号」より、引用。)
(※この記事はネット配信されていません。)

2018年4月24日発売 週刊SPA!「5/1・8合併号」

この4月から製作が本格始動する「適正AV」の狙いについて、AVメーカーの業界団体である知的財産振興協会(IPPA)の担当者はこう解説する。

「少なくともIPPAの加盟メーカーの現場では『女優の同意がないまま撮影が行われた』という事実は確認できていません。(後略。)」

(プロダクションの関係者)
「(略)、AVとまったく関係のないJKビジネスを同列に並べ、両者がともに犯罪行為だと印象づけるような宣伝はフェアじゃない。18歳以下の子供を使ったJKビジネスは100%違法行為ですが、AVの99%以上は18歳以上の女優の意思を、しっかり尊重して作られているんですから」

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違約金という債務奴隷制度は現在どうなっているのでしょうか。
最近、公明党の伊藤たかえ参議院議員は、AV出演強要に関する動画を公開しました。

(参考。公明党の伊藤たかえ参議院議員が最近、公開した動画。)

違約金について伊藤たかえ議員はつぎのようにのべています。
(※全文につきましては、過日の当ブログをご覧ください。)

2019年12月27日 伊藤たかえ 参議院議員(公明党 AV出演強要問題対策PT 事務局次長)(弁護士)

もう2016年からプロジェクトチームをつくってとりあげさせていただいているんですけども。
あの、その以前から、まあ、そういう被害が多い、と。
で、まあ、どんなことかと言うと、こう街を歩いていて、
「モデルさんになりませんか?」
とか、こうスカウトされる。
で、契約書を交わす。
したら、契約書を交わしてみたら、実はこまかい字でいっぱい書いてあるとなかなか見ないじゃないですか。
実はその中身が、アダルトビデオの出演の契約書であったりして、
「アダルトビデオに出なかったら契約違反になるじゃないか」
とせめられるわけです。
で、もう、
「いやです」
「出たくない」
って言うと、
「いや、契約書があるよ」
と。
「ここにほら、違約金1,000万円、って書いてある」
「出ないんだったら1,000万円払え」
っていうふうなかたちで言われて、無理やり出さされるとか。

本当にモデルの撮影と思って行くと、そこで突然、アダルトビデオの撮影がー

はじまる、っていうようなことがあったり。
で、そこで、まあ、違約金が恐いから、とか、と言うことで、いったん撮影にはおうじる。

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違約金を楯に取ったAV出演強要は、現在も営々とおこなわれているようです。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年9月19日

告発から2ヶ月、私に関しては業界側では味方になって下さる人は未だにいません。
(後略。)

香西咲さん
2016年9月19日

AV強要の告発をしても 業界側の人はスルー
『そんな事ありえない』の一言で終わらされる。
(後略。)

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あらたに法律をつくって規制しないかぎりこの問題は解決しない、ということがわかります。
いま、国会議員は、真価が問われています。
コロナウイルスを理由とした遅滞はゆるされません。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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