4日前(2020年4月20日)に兵庫県警は、ラジオを通して、AV業界に対する注意を呼びかけました。
(参考。当ブログ)
・2020年4月23日(※昨日)
詳細につきましては昨日の当ブログをご覧ください。
もう一度、前半の部分を引きます。
(2020年4月20日 ラジオ関西「週明けクマチャンネル (2)」より。)
●2020年4月20日 塩田えみパーソナリティ
今日は女性を狙う犯罪の被害防止についておはなしいただきます。 |
●2020年4月20日 兵庫県警察本部 アライさん
はい。 近年、女性が、自分の意思に反してアダルトビデオへの出演を強要されるというケースや、JKビジネスとよばれる営業に興味本位に足を踏み入れ性的な被害に遭うケースが発生しており、全国的に深刻な問題となっております。 |
●2020年4月20日 塩田えみパーソナリティ
そうなんですね。 実際、どんな被害や相談が寄せられているんですか? |
●2020年4月20日 兵庫県警察本部 アライさん
はい。 アダルトビデオ出演強要問題では、街中でのスカウトをきっかけに事務所等について行ったら、男数人に囲まれ、アダルトビデオ出演の契約を強要され、出演させられた。 インターネット上のモデル募集に応募したら実はアダルトビデオの撮影で、撮影された動画が無修正で海外から発信された、などの相談がありました。 |
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兵庫県警は広報紙でもAV出演強要の実態をつたえています。
□兵庫県警察 広報紙「POLICE情報」 2020年04月号
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本日はこちらをみてみます。
<2~3ページ>
●兵庫県警察 広報紙「POLICE情報」 2020年04月号
近年、女性が自分の意思に反してアダルトビデオへの出演を強要される問題や、女子高校生等が、「JKビジネス」と呼ばれる営業に、興味本位で足を踏み入れ、性的な被害に遭う問題など、全国的に若い女性に対する性的な暴力が深刻な社会問題となっています。 |
特に春は、進学や就職など若者の生活環境が大きく変わる時期です。 |
街角では、モデルや芸能人等への勧誘・募集を装う偽芸能スカウトが、インターネット空間では、魅力的な条件を掲げモデルの募集を装った悪徳芸能事務所が、新生活をスタートさせたばかりの若い女性たちを狙っています。 |
そこで、これまで警察に相談のあった事例などを紹介しますので、家族で情報を共有していただき、被害に遭わないよう注意をお願いします。 |
(再掲。兵庫県警)
「街角では、モデルや芸能人等への勧誘・募集を装う偽芸能スカウト」
「インターネット空間では、魅力的な条件を掲げモデルの募集を装った悪徳芸能事務所」
「新生活をスタートさせたばかりの若い女性たちを狙っています」
直截(ちょくせつ)な(まわりくどくなくきっぱりしている)表現です。
警察がここまで言うとは。
●兵庫県警察 広報紙「POLICE情報」 2020年04月号
アダルトビデオ出演強要問題とは
モデルやアイドル等の勧誘等を受けた女性が、だまされたり、脅されたりするなどして無理やりアダルトビデオに出演させられる事案や、契約後にアダルトビデオだと分かり出演を拒否すると、多額の違約金を請求されてしまい、出演を余儀なくされる事案などが認知されたことをきっかけに、多方面から問題提起されています。 |
(再掲。兵庫県警)
「モデルやアイドル等の勧誘等を受けた女性が、だまされたり、脅されたりするなどして無理やりアダルトビデオに出演させられる」
「契約後にアダルトビデオだと分かり出演を拒否すると、多額の違約金を請求されてしまい、出演を余儀なくされる」
この世でAV業界人を超える悪党は存在するのでしょうか。
●兵庫県警察 広報紙「POLICE情報」 2020年04月号
内閣府が実施した平成30年2月の調査によると、モデル・アイドル等の勧誘等の経験がある人のうち、聞いていない性的な行為の撮影を求められた経験のある人は、11.3%にのぼります。 |
(2018年5月28日 参議院 決算委員会より。)
(※参考。当ブログ)
●2018年5月28日 武川恵子 内閣府 男女共同参画局長
昨年度、内閣府が実施いたしました平成29年度若年層を対象とした性暴力被害等の実態把握のためのインターネット調査というものでございますけれども、調査対象は、中学生を除く15歳から39歳までの女性を対象に実施したものでございます。
で、本調査におきましてモデル、アイドルなどの勧誘等の経験のあるひと、まあ、勧誘をうけたひとですとか広告をみて応募したひとに対して訊(き)いた調査でございますけれども、そういった勧誘をうけたひとのうち、事前に聞いていない性的な行為の撮影をもとめられた経験のあるひとは11.3%でございました。 |
●兵庫県警察 広報紙「POLICE情報」 2020年04月号
主な検挙事例 |
モデル募集を装ったインターネットサイトに応募してきた未成年の女性に対し、AV撮影に関する契約書への署名を強要するなどして、その動画を製造・販売していた男性を強要罪等で検挙(平成29年6月大阪府警) |
警察への相談事例 |
○ スカウトをきっかけとした相談
街中で、スカウトから「モデルになりませんか。」と勧誘され、ついて行ったら、財布等を取り上げられ、男数人に囲まれた状態でアダルトビデオ出演に関する契約書を交わすことを強要され、出演させられた。 |
○ インターネット上のモデル応募をきっかけとした相談
インターネット上で、ファッションモデルの撮影だと思って応募した結果、実際はアダルトビデオの撮影だと分かったが、断ることができず撮影に応じ、更に撮影された動画が無修正で海外から発信された。 |
○ 違約金等の請求に関する相談
街中でスカウトされ、芸能会社とタレント契約をし、グラビアの撮影と思って現場に行くと、アダルトビデオの撮影だったので、拒否したが、「損害を弁済してもらう。」等と脅されたりして、出演させられた。 |
被害に遭わないために
被害に遭わないために、 |
また、アダルトビデオ出演強要問題では、女性が出演を断ると多数のプロダクション関係者に取り囲まれて、「契約違反となる」、「違約金を払え。」等と脅されることで女性が萎縮し、結果として被害に遭ってしまう場合があります。 |
被害に遭わないために、民事における契約の一般論として、 ・本人が承諾していなければ、その内容については契約として成立していない。 ・契約としては成立したとしても、錯誤に基づくものであれば、その契約は無効で、守る必要はない。 ・詐欺や脅迫に基づくものや、女性が20歳未満である場合は、契約を取り消すことができる。 ということを覚えておきましょう。 |
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(再掲)
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(2016年08月27日 弁護士ドットコム「<AV出演強要>香西咲さん『今でもフラッシュバックに悩まされる』洗脳の過去を語る」より、引用。)
●香西咲さん
(略)、「流通する前に止めてほしい」とAにいいましたが、「ふざけるな。お前にいくらかかっていると思っているんだ」と怒鳴り散らされました。 |
(2016年7月29日 毎日新聞「AV出演強要 香西咲さん『私はこうして洗脳された』」より、引用。)
●香西咲さん
(AVデビュー作の)発売直前に「やっぱり嫌です」と言うと、「ふざけるな。ここまでお前にどれだけ(金が)かかっているんだ」と言う。 |
(※下図は、AbemaTIMES「【AV出演強要問題】元カリスマ女優・川奈まり子氏が業界健全化のために奮闘」より。)
「ふざけるなと怒鳴られましたね」
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年7月14日>
契約書を盾に止めさせてもくれない、かと言って事務所に居続けたら、V撮影と性接待(勿論金銭のやり取りなし)に都合良く使われて青木亮に飼い殺しになる… 本気で死にたかった。 あの頃の私はトラックに突っ込んで欲しかった。 |
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AV出演強要新法の制定を待ち望んでいるのは被害者の方々だけでありません。
全国の警察も同様であると思惟(しい)します。
AV業界人というこの世の極悪人を一刻も早く牢屋に打(ぶ)ち込んでほしいものです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
香西咲さんを勝手に応援するサイトへ
>>被害に遭わないために、民事における契約の一般論として、
・本人が承諾していなければ、その内容については契約として成立していない。
・契約としては成立したとしても、錯誤に基づくものであれば、その契約は無効で、守る必要はない。
・詐欺や脅迫に基づくものや、女性が20歳未満である場合は、契約を取り消すことができる。
上記と下記のAV判決の判例より。
「雇用類似の契約」と見て、雇用契約の解除という構成をとりました。
裁判所の見解としては、契約の実態に即して考えれば、本件については雇用の規定および労働基準法等の労働法規が適用されるべきと考えられる。
これは私たちの主張なんですけれども、そしてこの意に反してアダルトビデオ出演を強要されて仕事を入れられたというやむを得ない事由があるということで、民法628条に基づいて雇用契約の即時解除ができるということを私たちが主張しまして、最終的には裁判所がこれを採用したということになります。
9ページ以降に裁判所が認定した事実ということで、第1次契約というのが、これがまず未成年のうちの契約になります。
そして成年になった段階で第2次契約ということになるんですけれども、ここで1,000万くらいの違約金がかかるということを示唆されるということになっておりまして、その業務内容にアダルトビデオが明示されているということになっております。
そして、本人としては解除をしたと。支援団体を通じて、第1次契約、第2次契約、いずれも解除をするという主張ということになっています。
https://logmi.jp/business/articles/97403
引用終わり。