5日前の当ブログで、警察庁があらたに出した通達について、若干、ふれました。
(参考。警視庁のホームページ)
□警察庁 警察庁の施策を示す通達(生活安全局)
(参考。当ブログ)
2020年4月16日
5日前にぼくがブログに書いた文章を再掲します。
(再掲。2020年4月16日の当ブログ)
警察庁は先月(2020年3月)の25日、全国の警察へ向けて、人身取引に関する通達を発しました。 昨日(2020年4月15日)、この文書が公開されました。 当該通達にはおおきな文字で、「継続」と書かれています。 |
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本日はこの通達についてみてみます。
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ご覧のとおり、通達の名称は、
「『人身取引対策行動計画2014』の策定について(通達)」
となっています。
実は、この通達は、平成26年に発せられたものです。
<通達の一部を抜粋>
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(再掲)
「(有効期間:平成32年3月31日)」
有効期間は、平成32年(令和2年)3月31日、となっています。
今年の3月末で終了するこの通達は、このたび、継続扱いとなりました。
<通達の一部を抜粋>
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(再掲)
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当該通達の中身をみてみます。
(令和2年(2020年)3月25日 警察庁丙保発第4号 「人身取引対策行動計画2014」の策定について(通達)より、引用。)
●令和2年(2020年)3月25日 警察庁丙保発第4号 「人身取引対策行動計画2014」の策定について(通達)
政府では、人身取引が重大な人権侵害であり、人道的観点からも迅速・的確な対応が 求められているとの認識の下、平成16年(2004年)4月、人身取引対策に関する関係省庁連絡会議を設置するとともに、同年及び平成21年(2009年)に策定した人身取引対策行動計画に基づき、人身取引の防止・撲滅及び被害者の保護の観点から、関係省庁が連携して総合的かつ包括的な人身取引対策を推進してきた。 |
その結果、人身取引事犯の認知件数が減少するとともに、適切な被害者保護が図られるなど、各種対策により一定の成果を上げたと言えるものの、依然として人身取引事犯の潜在化、巧妙化の傾向が見られるほか、我が国の人身取引対策に対する国際社会の関心は高い状態にある。 |
こうした人身取引をめぐる近年の情勢に加え、政府は女性の活躍促進や外国人材の活用の方針を掲げており、そのためには人身取引対策の強化が重要と位置付け、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けた「世界一安全な国、日本」を創り上げることの一環として、人身取引対策に係る情勢に適切に対処し、政府一体となってより強力に、総合的かつ包括的な人身取引対策に取り組んでいくため、本日、犯罪対策閣僚会議において人身取引対策行動計画2014(別添参照。以下「新行動計画」という。)が決定されたところである。 |
各都道府県警察にあっては、新行動計画に沿って引き続き、刑法、売春防止法、出入国管理及び難民認定法等様々な法令を適用して、関係部門連携の上、人身取引事犯の取締りを推進するとともに、関係機関、団体と協力して被害者の発見と適正な保護・支援に努められたい。 |
なお、「「人身取引対策行動計画2009」の策定について(通達)」(平成21年12月22日付け警察庁丙保発第25号)は廃止する。 |
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この通達にもとづくとりしまりは、令和7年(2025年)3月31日までつづけられることとなりました。
(再掲。「人身取引対策行動計画2014」の策定について【通達】)
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(再掲。「人身取引対策行動計画2014」の策定について【通達】)
「人身取引事犯の認知件数が減少するとともに、適切な被害者保護が図られるなど、各種対策により一定の成果を上げたと言える」
現在、外国の女性が被害になる事例は減少しているようです。
ライトハウスの藤原志帆子代表はつぎのようにのべています。
(2019年7月23日 渋谷のラジオ「渋谷の星」より。)
(※詳細については、2019年8月3日の当ブログを参照。)
●2019年7月23日 藤原志帆子さん(NPO法人 人身取引被害者サポートセンター ライトハウス 代表)
わたしたちの団体、もともと、外国籍の女性の支援からはじまったんですよ。 で、外国籍の女性がそれこそ、渋谷、上野でだとか、池袋とか、新宿のホテル街だとかで、売春をさせられたり。 長野の山奥の温泉だとか、横浜の黄金町だとか、そういうところで。 まあ、本当に、成田空港に連れて行かれて、すぐに売春をするために売られる、みたいなそういう相談をずっとうけていたんですけど。 |
やっぱり、人身取引って、性的搾取って、ビジネスなので。 活動をつづけて5年くらい経ってから、あの、国籍ががらっとかわって。 もう、日本人の相談ばっかりになったんですね。 特に、中学2年生、中学3年生の子どもたちや、10年間ぐらいずっと彼氏に売春をさせられていたような、ソープランドではたらいているような、まあ、女性であるとか。 |
まあ、本当に、日本の経済がこうやってさがっていくのと呼応して、たぶん、人身取引をするひとたちもビジネスですから、やっぱり、わざわざパスポートやビザを偽装して海外から女性を連れてくるよりかは、日本で困っている、日本で傷ついている若い子どもたち、女性たちをうまく利用して、東京に連れてきて売春させるほうが理にかなっている、と思ったのかはわからないんですけど。 |
(再掲。「人身取引対策行動計画2014」の策定について【通達】)
「依然として人身取引事犯の潜在化、巧妙化の傾向が見られる」
いま、問題となっているのは、AV出演強要です。
(参考)
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(2016年9月18日 AbemaTIMES「【AV出演強要問題】元カリスマ女優・川奈まり子氏が業界健全化のために奮闘」より、引用。改行を施しています。)
●香西咲さん
香西は、当初はモデルとしてスカウトされたはずだったのに蓋を開けたらAV出演ということになっていた。
(略)、AV撮影のために富士山の麓に連れていかれて、3時間泣いたこともあるという。 |
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年10月14日>
(前略。) 私の場合は、事務所との契約書は自分の都合の良いように作り直しました。 勿論エロなんて言葉は無し、一般的な芸能契約書です そして撮影後にメーカー、事務所、私の3社間で契約書が存在する事を知らされたのです。 |
●香西咲さん
<2017年11月29日>
MeToo #青木亮 から出された契約書にはアダルト内容の記載は一切ありませんでした。私が自由に契約内容を変えて良いよとまで言われ信頼 2日後東京から車で富士山の麓まで連れていかれ #AV強要 後日AV契約書の存在を知らされ、サインする様に強要されました。 |
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(再掲。「人身取引対策行動計画2014」の策定について【通達】)
「各都道府県警察にあっては、新行動計画に沿って引き続き、刑法、売春防止法、出入国管理及び難民認定法等様々な法令を適用して、関係部門連携の上、人身取引事犯の取締りを推進するとともに、関係機関、団体と協力して被害者の発見と適正な保護・支援に努められたい」
警察はこれからも人身取引犯の検挙をつづけていくようです。
さらなるAV業界人の逮捕が待たれます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
香西咲さんを勝手に応援するサイトへ
実は、新型コロナウイルスの影響でAV撮影はストップしています。
https://note.com/professornori/n/n5461411f5371
https://twitter.com/izumana0629/status/1245001162081763329
現在は撮影もイベントもストップしています。
個人的には、永遠にストップでいいくらいです。
ただ、女優さんには、なんらかの生活保障をした上で
就労支援だったり、金銭的・就労スキルの保証などしてあげてもいいかと。