本日もひきつづき、マスナリジュンさんの論説を拝聴します。
6回目です。
(参考。当ブログ)
・2020年4月9日(※1回目)
・2020年4月10日(※2回目)
・2020年4月11日(※3回目)
・2020年4月12日(※4回目)
・2020年4月13日(※5回目)
(『 #AV出演強要問題 』 2017.2.5 【 ナママス 】 vol.173より、引用。)
(※音声の文字化は、筆者。)
(※55:02のあたりから。)
●2017年2月5日 マスナリジュンさん
女性の人権がちゃんと守られていて、意に沿わないことはさせられない状態であるか、どうかですよね。 AV女優というその職業が尊い、とか、卑しい、とか、そう言っているわけじゃないです。 今日、問題にしているのは、その労働環境とか人権とか、それこそ、忘れられる権利とか、そういったことが守られていないんじゃないか。 守られにくい構造になっているんじゃないか、って言っているだけです。 |
コメント。 matomatoさん、 「業界が自浄作用を明確にしめせない場合は法規制せざるをえない。基本的な人権と個人、業界の欲求とどちらを優先するかを考えれば、人権の侵害を優先するのが法治国家の選択だと思います」 そうですね。 |
cereaさん、こんばんは。 「自分の仕事に誇りを持っていたら、立派な仕事、というふうに言えますかね」 うーん、ここも微妙で。 「誇りを持っている」 |
たとえば、現役の女優さんであれば、プロモーションの一環としてイメージを事務所からコントロールされているケースは、たぶんよくあると思うんです。 AV女優さんがブログやツイッターや何か、SNSをやることを仕事として課せられていたとしたら、そこで愚痴を言えるだろうか、と。 自分のー 自分のというかね、出演作品を売るために活動をしているとしたら、ブログやSNSなどでたとえば、 「セックスが好きである」 とか、 「この仕事は大好きである」 「誇りを持っている」 というふうに言うでしょうね。 現役である場合は、そういったプロダクション、自分の所属している事務所からネガティブなことを禁止され、そして、 「その仕事が好きである」 「その行為が好きである」 というふうに言わされているケースもある。 そのケースはぜったいにない、というよりは、そういったケースはあるよね、と考えたほうが自然じゃないかな、と。 |
(2015年11月8日 弁護士ドットコム「現役女優から『死にたい』というメールが届く――AV出演強要の実態(下)」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
●2015年11月8日 PAPS相談員 金尻カズナさん(※現在、理事長)
多くの女性たちが沈黙を余儀なくされている実態があります。 とくにAV女優の方は業界の「批判言論」が許されていません。 ある女優の方の場合、常にツイッターが監視されていて、ブログも必ずマネジャーのチェックが入っています。 私たちの相談者の中にも、ある現役の有名女優の方がいます。 彼女はブログで「エッチ大好き」という主旨のことをつづっています。 しかし、私たちへのメールや電話では「死にたい。死にたい。死にたい」という内容の相談がきます。 |
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年6月23日>
(前略。) 数年前は監視が酷かったから。 少しネガティヴ吐いただけで相手方弁護士から電話かかってきたり。 監視は今も無くはないけど。 |
●2017年2月5日 マスナリジュンさん
それと、自分が選んだ仕事を否定しにくくなるマインド、ってあると思うんですね。 そうすると自分自身を自分で否定しなきゃいけなくなるので。 このいまの自分を自分で肯定しないとやってられない、というマインドも働くよね、っていうのを差っ引いて考える必要があるんじゃないかな、と思います。 ちょっとうまくいえないけれども。 だからそのひとが、その時点で、誇りを持っている、と思っていたり言っていたとしても、救済が必要な状態、というのはあるんじゃないですかね。 これは、AV業界にかぎらず、だと思いますけど。 |
たとえば、いじめられている子がいる、と。 そこに先生が来て、 「いじめらていない?」 と訊(き)いたとする。 または、親が、 「学校でいじめられているんじゃないか?」 って訊(き)いたとする。 で、いじめられていないよ、と言ったとする。 そのときに、そのことばを信じられるか。 |
別のケースだと、親から虐待されているとする。 それを先生が気にして、何かこう、顔のアザなどを気にして、 「もしかしたらおとうさんかおかあさんに叩かれたりしているんじゃない?」 って訊(き)いたとして、答えないケースってあるでしょ。 だって、虐待をうけている、と言ったら、自分の愛する親が自分を愛していない、ということをみとめなければいけないことになってしまう。 あれはぼくが悪いいんだ、愛のムチなんだ、みたいなふうに自分で解釈してしまう。 良いように解釈してしまう。 そうしないとやってられない、というケース、あると思うんです。 |
自分で自分のやっていることをほめる。 誇りに思おうとする。 その状況がつらければつらいほど、っていうこともあると思うんです。 すべてとは言わないですよ。 あらゆることはすべてではないけれどもね。 |
matomatoさん、 「立派かどうかは個人の判断であって、・・・では花形である広告業界の電通は立派な仕事なのかなと思う」 そうですね、うん。 |
そう、だから、さっき、モデルが立派なのか、と言うと、微妙、っていうのは、そういう意味ですね。 ぼくのー モデルが立派なのか、と言うと、うーん、見方による。 |
matomatoさん、 「スタンダードを決めるのは目立つ人、第一線に立つ人で。ワーカホリックな人の基準に合わせたら、ブラック企業は最悪の意味で無くなりますよ」 で、何人かのAV女優かのひとが、反対の声をあげているんですね。 |
えー、これ(紗倉まな)、なんてお読みするんだ? やはり、リテラですね、これ。 リテラの2016年5月1日の記事でー お名前が読めないな。 タイトルが、 「『AV撮影で人権侵害』の国連報告書に紗倉まなー」 「何くら」まなさんだ、これー さくらまなさん、かな。 「天使もえ、川奈まり子らAV女優が一斉反論! その是非は…」 っていうタイトルがあるんですね。 で、そんなこと(AV出演強要)はない、とかっていうような記事なんです。 (参考)
などなどがあるんですけど。 |
さっきmatomatoさんがおっしゃったようなことにつながるのかな。 いわゆる、 「そんなことない」 っていうのは大人気女優だったりするわけですよ。 で、AV女優、現役のひとでも何千人といるそうで。 すごく人気ー こういった名前をあげているような人気女優のひともいれば――当然、ドル箱女優、人気女優でおカネを稼げるひとは待遇がよくなるでしょうし――そうじゃないひとは待遇が悪くなる、っていうのはどの業界も共通している、と思うんです。 だから、こういった声をあげているひとたちが、どういう環境にあってー 被害をうったえているひとがどういう環境のひとであってー それに対して、 「そんなことない」 って言っている大人気女優さんたちはどういう環境にいるかって、いうのは、そこもみないと。 ひとことで、AV女優、と言っても、労働環境はぜんぜんちがうんじゃないですかね。 |
で、やっぱり、構造的に、なんだろうな、まあ、なんせ、コトが性行為ですから。 性行為をひとにみられることを前提とする、まあ、それが仕事なので、一般の職業よりもよっぽど気をつけないと人権侵害になりがちですよね。 |
で、辞めてもその映像が残る、であるとか。 または、健康を保つことが非常にむずかしかったり、だとか。 さっき紹介したこの本、「AV出演を 強要された彼女たち」という本の一番最後に、出演強要被害者のひとからうけとったー 出演契約書、っていうのをそのひと、持っていて、それのコピーがあるんですね。 これをみると、ちょっと長いんで。 すごく長いんでちょっと読めないですけど。 長すぎて。 まあ、極端に女性側に不利な状況になっていますね。 |
ちょっと、一部だけ読みますね。 |
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(再掲。マスナリジュンさん)
「そのひとが、その時点で、誇りを持っている、と思っていたり言っていたとしても、救済が必要な状態、というのはあるんじゃないですかね」
「どういったバイアスがかかっているのかを差っ引いて読まなきゃいけない、と思うんですけど」
改めて、カルトの遣り口を想起しました。
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年7月10日>
【RT拡散希望】 何本も出てるのに何故辞められないか?にも触れられています。 経験者しか分からないでしょう。 実に8ヶ月間におよぶ洗脳行為です。 #文春砲 |
●香西咲さん
<2016年10月3日>
気付いたら8ヶ月間もそこだけの環境に居させられたんですね。 彼らはマニュアル化された組織的プロ集団。カルト。 私は多少のAV出演料を事務所から受け取っていたとはいえ、AV撮影以外ではギャラ3000円の仕事にさえ交通費も出ない、タクシーなんて乗った日には赤字です。 |
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マスナリジュンさんはクレバーなかたです。
つづきは明日のブログでご紹介をさせていただきます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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