AV出演強要に対するマスナリジュンさんの論説(その2)。AV業界は香西咲さんたち被害者を奴隷としてあつかいました。マスナリジュンさんもこのことを指摘しています

昨日のつづきです。

(参考。当ブログ)
2020年4月9日(※昨日)

本日もマスナリジュンさんの論説をみていきます。

『 #AV出演強要問題 』 2017.2.5 【 ナママス 】 vol.173より、引用。)

(※音声の文字化は、筆者。)
(※17:17のあたりから。)
2017年2月5日 マスナリジュンさん

で、今日のこの配信、非常にー
なんて言うのかな、センシティブなテーマなので、ぼくも、あの、うーん、ことば選びとか表現を気をつけないと。
被害に遭われているかたがいらっしゃる問題なので、注意はー
気をつけますが、あのー、なんて言うかな、まあ、これは性被害の問題、女性の人権のはなしなので、ぼくは男性「性」として、アダルトビデオや性産業の受益者、利益を得る側の「性」なんですね。
で、えー、なので、なんだろうな、感覚的によくわかっていないことも多いと思うし、ぼくの何気ない発言がとっても失礼だったり、なんかこう、デリカシーがなかったりすることもあるかと思いますが、その点は指摘してください。
いまのはちょっとおかしい、というのを指摘していただけたらと思います。
で、ただね、こういうのって被害者側のひとだけが声を出せばよい、っていう問題じゃないと思うんですね。
これは、あらゆるマイノリティ問題――まあこれも被害者はマイノリティなわけで――こういった問題は多数派のひとや加害側のひとなどがしっかりと考えないと、問題、解決しないので。
ちょっとね、この問題、よくわかっていないんですけど、皆さんと一緒に考えたいと思います。
ご意見、よろしくお願いしますよ。
さて、で、いまの、まあ、言い訳をまずは、まずはしておいたうえでー
ただ、この問題についていろいろと調べていると――いまのはなしは人権保護団体とか被害者支援団体側の記事を読みましたが――そんな被害なんてないんだ、っていうひとたちの意見もネットを検索するとちらほらみえました。
実際にAV女優のひとたちや業界のひと、制作側のひと、またはライターのひとなどがこの問題に対して、「この人権団体やヒューマンライツ・ナウなどの意見はちょっと偏っているし」――なんていうのかな、いわゆる左翼批判みたいな――「人権、人権、言って、ちょっとおかしいよ」というような意見もみられました。
それについてもね、いまみているひとがどういう立ち位置でもいいんですよ。
どういう意見があるかっていうことをおたがいに交換することからはじめないとしょうがないと思うので。
はい。
で、さっきの事例について、もうちょっとだけ補足します。
先ほど紹介した本、なんだったっけ、「AV出演を強要された彼女たち」、ちくま新書。
これのなかで5つ、5人のかたの事例が紹介されているんですけど、その5人に共通する、アダルトビデオの世界に引き込まれていく共通のプロセス、という項があるので、そこを短いので読んでみます。
つまり、タレントになれる、高収入が得られる、などのことばにひかれてスカウトマンの勧誘に乗り、その場で、あるいは連れて行かれたプロダクションで、契約書にサインするなり、なにがしかの借金を背負わされるなどして、アダルトビデオ製作のプロセスに否応なく組み込まれてしまう。
実態がしだいにあきらかになっていくにつれ、なんだかおかしいな、と思いつつもそのままに流されて、撮影の場面で決定的に、これはちがう、と思っても、もう引き返せない。
そんな状況におちいる一連のプロセスである。
この問題がどういう問題であるかっていうのは、いくつもポイントがあって、まずは詐欺的な要素ー
アイドルになれる、モデルになれる、みたいなことばで勧誘して、なんらかの契約ー
なんだろう、芸術家契約であったり、モデル契約であったり、そういった契約を結ばされる、と。
でも、実際に現場に行ってみると、それはアダルトビデオの撮影であった、と。
で、本人が、いやだ、と言っても、自分がサインをした契約書には、そういった性的行為があるということを了承します、というような文言が書かれていて、それにサインしているので、本人の意思としてはしめされている、と。
契約がなされている。
で、もしその契約を破棄するようなことがあれば多額の違約金をはらうことに同意している、というかたちをとられていることが多いようなんです。
だから、モデルとかね、なんかアイドルのレッスンかと思って行ったら、AVで。
でも、いやだ、って言ったら、すごい何百万とか一千万とかの違約金をはらえって言われたりとか。
で、最初の段階で、さっきの例にもありましたけれども、その面接の段階でトップレスの写真を撮られてしまう。
で、名前や住所などは、学生証であったり免許証などでもうむこうに押さえられている。
で、そのこと自体を親にー
たとえばもうトップレスの写真を撮られてしまったとか――そういったアダルトビデオの事務所に不本意ではあれど半ば騙されてはいたのだけれども――そういったところに登録したことなどを親や友だちや学校などに知られたくないという思いで、なかなかまわりに相談しない。
やばいな、と思っても相談しない。
まして、その、現場にー
現場に行ってAVだと知って、
「いやなら違約金をはらえ」
と言われたときに、そんなこと親に知られたらとってもこまっちゃう、っていうことで、いやいや、じゃ1回だけなら、と思って出演したら、その出演した事実をもってまた抜け出しにくくなっていく。
そんなビデオが流出したらどうなってしまうんだろう、っていうことで、ますます深みにはまってしまう、みたいなことがある、と。
で、そうそう、で、ねえ、極端なー
どこまでこれが極端な例なのかわかんないんだけれども、すこし前の事件です。
バッキー事件。
なんかこの界隈では有名な事件らしんですけど、バッキー事件っていうのがあったそうです。

バッキービジュアルプラニングというビデオ製作会社による素人モデルに対する強姦致傷事件。
裁判になったのは2004年6月のケースで、居酒屋でAV女優に薬物(脱法ドラッグ)を吸わせ、マンションに連れ込み、わいせつ行為を撮影しながら肛門に浣腸器具を挿入。
器具を破裂させ、直腸穿孔――まあ、腸に穴があくってことかな――肛門裂傷により、全治4か月の重傷を負わせた。
処置が遅ければ死亡していた可能性もある悪質な犯行であり、警察がうごくこととなった。
(直腸穿孔の40%は手術後死亡すると言われている。)

で、この事件で8人が強制わいせつの疑いで逮捕された、と。
そのほかにも、なんだか過激の作風のビデオ製作会社であった、ということで。
まあ、これは、ええと、主犯のこの、社長なのかな、監督になるのかな、会社代表、兼、監督の男は懲役18年で、これで確定しているのかな。
という事件があったそうです。
これがどれくらいのレアケースなのか、またはわりとよくあるはなしなのか、ちょっとよくわからないですけど。
まあ、そんなこともあった、と。

で、まあ、いまの事件をきっかけに、
「業界もいろいろ改善にうごいたりしている」
「いまはそんなことはないんだ」
って意見もあるようですが、その真偽がよくわからないんですね。
ぼくとしては。
で、今日、何をはなしたいのか、というと、うーん、なんだろうな、いろいろ論点があると思うんだけど、そもそもAV、アダルトビデオというものの是非、みたいなこともあるでしょ。
その、特に、いまDVDが売れなくなっているので、いまネット販売にどんどんなっている、と。
で、まあ、監督官庁もないぐらいですから、規制がいまほぼゼロな状態。
これそのものをとりしまる法律はないんだ、と。
だから、さっきのー
さっきのは、強姦致傷、なのかな。
こういうのを除けば、派遣法違反。
派遣法違反というのは、だから、その、女優さんがいてプロダクションー
プロダクションー
まあ、だから芸能事務所みたいなものですよね。
登録するのかな。
事務所に所属して、そこからメーカー、製作会社に送り込まれて、そこで撮影がおこなわれる、と。
だから、この3者ですよね。
女優さんとプロダクションとメーカー、この3者がいるわけで。
で、そのプロダクションに対する派遣法違反、みたいなことで、去年(2016年)もなんかそういったことで、ある会社が摘発されたのかな。
ただ、派遣法違反て、そんなに重い罪じゃないので、罰金払って、ぐらいのはなしで。
この問題としては、女性側の問題としては、意に沿わない性行為をさせられるケースがままある、と。
うーん、こう、なんて言うんだろう。
もちろんその契約書にはそのようなことが書かれていてそれに同意はしているわけだが。
その場におよんで、こんなの思っていなかった、とか、こういうプレーはいやだ、とかっていうときに断れない。
で、いま夫婦、夫婦間でも強姦が成立する時代なわけで。
その契約書を交わしているとはいえ、どんなプレーでもそれはやらなければいけない、仕事としてやらなければならない、なんて、そんな馬鹿なはなしはない、と。
でも、実際は無理矢理ー
もう断ることができない状態に追い込まれたりする、と。

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(再掲。マスナリジュンさん)
ぼくの何気ない発言がとっても失礼だったり、なんかこう、デリカシーがなかったりすることもあるかと思いますが、その点は指摘してください。いまのはちょっとおかしい、というのを指摘していただけたらと思います

実直なかたです。

(再掲。マスナリジュンさん)
まあこれも被害者はマイノリティなわけで

ぼくはこのくだりで首を傾げました。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年8月28日

女性のお子様がいらっしゃる方々には決して他人事では無い事だと言う事で、週刊文春様が二週間に渡り掲載をして下さりました。
他人事では済まされない、本当に身近な事件です。

香西咲さん
2017年12月20日

戦争なんて大規模な事だけでなく身近な #AV強要 や詐欺も大元を辿れば同じ事だと思う。土地や資源、食料を得る為の“金”を女の体で作らせる。
#青木亮
#MeToo
#HumanTrafficking

「なぜ戦争は終わらない?」池上彰氏が唯一顔を曇らせた質問

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AV出演強要の被害者はマイノリティ(少数派)でありません。
香西咲さんがおっしゃるように、だれもが被害に遭う可能性があります。
AV出演強要に対する政府の対応をみれば、このことは一目瞭然です。

(再掲。マスナリジュンさん)
芸術家契約であったり、モデル契約であったり、そういった契約を結ばされる、と。でも、実際に現場に行ってみると、それはアダルトビデオの撮影であった、と。で、本人が、いやだ、と言っても、自分がサインをした契約書には、そういった性的行為があるということを了承します、というような文言が書かれていて、それにサインしているので、本人の意思としてはしめされている、と

このことについても認識が不足しています。
性的行為があるということを了承します、というような文言が書かれて」いない契約書も存在します。

これら以外は概ね首肯することができます。

(再掲。マスナリジュンさん)

この問題としては、女性側の問題としては、意に沿わない性行為をさせられるケースがままある、と。
うーん、こう、なんて言うんだろう。
もちろんその契約書にはそのようなことが書かれていてそれに同意はしているわけだが。
その場におよんで、こんなの思っていなかった、とか、こういうプレーはいやだ、とかっていうときに断れない。
で、いま夫婦、夫婦間でも強姦が成立する時代なわけで。
その契約書を交わしているとはいえ、どんなプレーでもそれはやらなければいけない、仕事としてやらなければならない、なんて、そんな馬鹿なはなしはない、と。
でも、実際は無理矢理ー
もう断ることができない状態に追い込まれたりする、と。

現在はこうした出演強要も問題となっています。
マスナリジュンさんの指摘は正鵠を得ています。
この論説のつづきは、明日のブログでみてみます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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