本日も刑法の改正をめぐるうごきについてみていきます。
いま、日本国内で、刑法に書かれている性犯罪の規定を変えてほしい、との声が高まっています。
まずは刑法の条文を確認します。
(確認。刑法の性犯罪に関する規定)
<現在>
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4日前(2020年3月31日)のことです。
法務省は、刑法改正の可否を審議する検討会を設立しました。
審議のためのたたき台も公表しました。
(参考)
□検討会の名称 「性犯罪に関する刑事法検討会」
□たたき台 「性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ取りまとめ報告書」
(参考。当ブログ)
・2020年4月2日
・2020年4月3日
時事通信の記事を参照します。
(2020年3月31日 時事通信「性犯罪の『暴行・脅迫』要件撤廃も 刑法改正へ検討会設置―法務省」より、引用。)
<一部分を抜粋>
●2020年3月31日 時事通信
森雅子法相は(2020年3月)31日の記者会見で「法改正の要否について幅広く意見を伺い、性犯罪に厳正かつ適切に対処できるよう検討を進めたい」と述べた。 |
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上述のとおり、森まさこ法務大臣は3月31日に記者会見をおこないました。
昨日、この会見の概要が公開されました。
(参考。法務省のホームページ)
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刑法改正に関する部分をみてみます。
(2020年3月31日「法務大臣閣議後記者会見の概要」より、引用。)
<一部分を抜粋>
●2020年3月31日 森まさこ 法務大臣
この度、省内に設置した「性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ」において、これまでの調査結果を取りまとめましたので、御報告いたします。 |
ワーキンググループでは、平成29年の刑法一部改正法附則第9条に基づく性犯罪に関する総合的な施策検討に資するよう、これまで14回の会合を開催し、様々な立場の方からのヒアリング、各種調査・研究を実施してまいりました。 |
このうち、性犯罪者処遇プログラムの効果検証結果については、先週別途公表したところですが、
(※参考) この度、その内容も含め、調査結果を取りまとめました。 |
この件については、私からなるべく春の早いうちに取りまとめるよう指示を出しており、
(※参考。当ブログ) 事務方にも頑張っていただきまして、本日の取りまとめとなりました。 |
この取りまとめ結果を踏まえ、法務省として、性犯罪に係る事案の実態に即した対処を行うための刑事法の在り方を検討するため、本日、「性犯罪に関する刑事法検討会」を立ち上げることといたしました。 |
この検討会の構成員は、性被害当事者、被害者心理・被害者支援関係者、刑事法研究者、実務家であり、全17名の方々です。 |
(参考。井出ようせい衆議院議員【自民党】のツイート)
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●2020年3月31日 森まさこ 法務大臣
今後、この検討会において、法改正の要否・当否について幅広く意見を伺って論点を抽出・整理し、議論を行っていただきます。 |
法務省としては、皆さまの御意見を踏まえながら、性犯罪に対し厳正かつ適切に対処できるよう、迅速に検討を進めたいと考えております。 |
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質疑、応答
●2020年3月31日 記者
「性犯罪に関する刑事法検討会」の構成員に、性犯罪被害当事者である山本潤委員が選ばれていますが、山本委員が構成員に選ばれた理由についてお聞かせください。 |
●2020年3月31日 森まさこ 法務大臣
山本潤委員には、性犯罪被害の当事者の代表として、委員に入っていただきました。 |
性犯罪に係る事案の実態に即した対処を行うための刑事法の在り方についての検討に当たっては、性犯罪の被害当事者の御経験も踏まえることが必要であり、また山本委員がこれまで被害者支援に携わって、様々な性犯罪被害の実態についての見識をお持ちであることから、その御意見を伺うことが重要であると考えました。 |
前回の検討会等には、被害者の方が委員に入っておらず、
(※参考) 検討会でヒアリングを行うのみでありましたが、今回は委員に入っていただき、毎回出席をしていただくこととしました。 |
また、山本委員は、私の大臣室直轄の勉強会のメンバーでもあるところ、その中で多数回議論をする中で、御自分の被害体験だけではなく、本当に多くの方の被害体験を知見として積み重ねていらっしゃる、そして冷静に法改正についても議論できる方とお見受けして、委員になっていただいたところです。 |
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当該検討会に対する山本潤さんの所懐につきましては、昨日の当ブログをご覧ください。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年2月14日>
早く #青木亮 を強姦罪で逮捕して欲しいです。そして平穏を取り戻して次の人生へ進みたいと切に思います。 |
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(再掲。森まさこ 法務大臣)
「要望をしっかりと受け止め、全力で頑張っていきたい」
期待しています。
野放しになっている性犯罪者たちの捕獲を切望します。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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