一昨日、森まさこ法務大臣は、国会で、刑法改正に関して前向きな答弁をしました。香西咲さんたちAV出演強要の被害者にとってもあかるい話題です

先日、小川たまかさんが、刑法改正に関するうごきを記事にしました。

(参考。小川たまかさんが書かれた記事)
2020年3月18日 Yahoo!ニュース 性犯罪刑法、更なる改正に向けて要望書 森大臣「3月中にできるだけ進行させていきたい」

(参考。当ブログ)
2020年3月20日

もう一度、小川たまかさんの文章を引きます。

<一部分を抜粋>
2020年3月18日 小川たまかさん

要望書の提出後、

(※参考。刑法改正市民プロジェクト「性犯罪に関する刑法の改正を求める要望書」)

(前略。)
1.2017年7月に施行された「刑法の一部を改正する法律」の附則第9条に基づき、法制審議会「刑事法(性犯罪関係)部会」、もしくはその前段となる検討会を設置し、刑法改正を審議してください。

2.上記の審議における委員に、性暴力被害当事者、ならびに性暴力被害の現場で支援に携わる者を、複数名入れてください。

3.上記の審議にあたり、以下を検討してください。

(※注 改行を施しています。)
1)2017年の改正にあたり検討されたが、見直しが実現しなかった事項
公訴時効の撤廃又は停止
配偶者間における強姦罪の成立
暴行・脅迫要件の緩和・撤廃(不同意性交に関する規定の創設)
地位・関係性を利用した性的行為に関する規定の創設
いわゆる性交同意年齢の引き上げ
刑法における性犯罪に関する条文の位置

2)実態を踏まえ、新たに検討を求める事項
盗撮ならびに私事性的画像記録の提供等に関する構成要件の創設
2人以上の者による性犯罪に関する規定の創設
障害に乗じた性犯罪の創設
容疑者への取り調べ、ならびに被害事実確認面接における、録音・録画データの証拠採用

以上

(後略。)

5団体の代表が出席して記者会見を開き、森大臣との約20分間の意見交換の中での回答を発表。

森大臣からは、「3月中にできるだけ進行させていきたい」「被害者の声を審議会に反映させ、迅速に進めたい」といった回答があったという。

森まさこ法務大臣は、刑法改正市民プロジェクトのメンバーに対して、
3月中にできるだけ進行させていきたい
被害者の声を審議会に反映させ、迅速に進めたい
と語ったようです。
気概に溢れています。
2日前のことです。
参議院予算委員会が開催されました。

動画 参議院インターネット審議中継)

2020年3月24日
 参議院 法務委員会

この席で森まさこ法務大臣は、刑法改正の件に言及しました。
山添拓議員とのやりとりをみてみます。

2020年3月24日
参議院 法務委員会

(2020年3月24日 動画 参議院インターネット審議中継「参議院 法務委員会」より。)

音声の文字化は、筆者。)
(※2:34:39のあたりから)
2020年3月24日 山添拓 参議院議員(日本共産党)

ありがとうございます。

この事件(伊藤詩織さんの性暴力被害)は当初、準強姦事件として捜査され、裁判所が逮捕状を発布していたのにもかかわらず、直前に逮捕が中止され、不起訴となり、検察審査会でも、不起訴相当、の議決がされました。

このやっとの思いで民事裁判にうったえ出て、こうした判決を得た。
異例の経過をたどった、と言ってよいと思います。

民事事件と刑事事件とではもちろん要件が異なります。
手続きが異なりますし、証明の程度も異なります。

しかし、民法上の不法行為ー
「違法だ」
と認定されたことの意味は、わたしは、おおきい、と思います。

大臣にうかがいます。
これ、一般論でかまいませんけれども、同意のない性行為が民法上違法とされるのは、これは、いかなる権利や利益が侵害されたからだ、と考えますか?

2020年3月24日 森まさこ 法務大臣

一般論として申し上げますと、同意のない性行為によって相手方の性的な自由を侵害した、ということを民法709条がさだめる不法行為に該当するものと考えます。

(参考。民法
第709条

故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

2020年3月24日 山添拓 参議院議員(日本共産党)

「性的な自由」
大臣の答弁ではそのような言い方になりました。

この同意のない性行為がいかなる権利を侵害するのか、と。
このこと、わたしたち、きちんと考えなくちゃいけない、と思うんです。

父親が娘に性暴力をおこなっていた事件が昨年3月に無罪とされた名古屋地裁岡崎支部の判決は、
「意に反する性交のすべてが処罰されるわけではない」
と、こう判決しておりました。

この事件は今月(2020年3月)12日、名古屋高裁で逆転有罪となりましたが、いまの刑法には、暴行、脅迫要件や、抗拒不能という要件があります。

(参考。刑法
第176条

13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、6月以上10年以下の懲役に処する。
13歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。

第177条

13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。
13歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。

第178条

1 人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、わいせつな行為をした者は、第176条の例による。
2 人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、性交等をした者は、前条の例による。

2020年3月24日 山添拓 参議院議員(日本共産党)

そのため、抵抗できないぐらいの状況がもとめられ、同意していない、というだけでは罪にはなりません。
で、そういうケースはたくさんあるだろう、と思いますが、
「それで当然だ」
と判決はのべていたわけです。

資料の4ページに毎日新聞の記事をお付けしました。

(参考)
2020年3月11日 毎日新聞 国際女性デー2020 強制性交等罪、改正を 「自発的な同意」判断基準に 弁護士・角田由紀子さん

2020年3月24日 山添拓 参議院議員(日本共産党)

弁護士の角田由紀子さんは、刑法が成立した明治時代の家父長制を中心とする家制度がその背景にある、と指摘をしております。
結婚は家同士の結び付きをはかる意味がおおきく、女性の意思を問わない結婚も多かった、と。
性交だけ、性行為だけ、女性の同意がないとできないという概念はなかったのだろう、と指摘をされています。
そのうえで、刑法改正でこうした問題を解決していくためには自発的な同意の有無を判断基準としているスウェーデンのようにすべきだ、と主張もされています。

大臣、これから刑法改正を議論していくにあたって、わが国もこうした方向に踏み出すべきではありませんか?

2020年3月24日 森まさこ 法務大臣

諸外国の性犯罪の規定は様々でございまして、まあ、一概に申し上げることは困難でございますけれども、強制性交等罪におけるいわゆる暴行、脅迫要件を撤廃し不同意の性交を処罰する規定とすべき、とのご意見があることは承知をしております。
平成29年(2017年)の刑法改正のさいには、暴行、脅迫要件についてその撤廃や緩和をはかられることはなかったわけでございますが、平成29年(2017年)「刑法の一部を改正する法律」の附則第9条により、同法の施行後3年を目途として検討がもとめられているのは、委員の先ほどのご指摘のとおりでございます。
その検討に資するように法務省では、先ほどご指摘いただいたワーキンググループで、性犯罪の実態把握等を進めてきたところでございまして。
えー、骨子が出ましたけれども。

(参考)
性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ取りまとめ骨子(案)

その全体版をですね、なるべく早くとりまとめるようにですね、累次、指示してきた結果、今月末ごろまでを目途になんとか、その結果をとりまとめるよう事務方が努力をしているところでございますが。
被害者支援団体等から寄せられた様々なご要望も踏まえつつ、いまほどの委員のご指摘もしっかり踏まえながら、具体的な検討対象を決めていく。
現時点ではなかなかその方向性まではおしめしする段階にはございませんけれども、充実した検討をですね、先ほど委員から、
「拙速はいけないけれどもなるべく早く」
というご意見もいただきましたので、迅速に検討を進めてまいりたい、と思います。

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いまみたとおり森まさこ法務大臣は、一昨日(2020年3月24日)の国会で、
被害者支援団体等から寄せられた様々なご要望も踏まえつつ、いまほどの委員のご指摘もしっかり踏まえながら、具体的な検討対象を決めていく
と答弁しました。
迅速に検討を進めてまいりたい
とものべました。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年2月14日

早く #青木亮 を強姦罪で逮捕して欲しいです。そして平穏を取り戻して次の人生へ進みたいと切に思います。

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(再掲。刑法改正市民プロジェクト「性犯罪に関する刑法の改正を求める要望書」)
暴行・脅迫要件の緩和・撤廃(不同意性交に関する規定の創設)
公訴時効の撤廃又は停止

(再掲。森まさこ 法務大臣)
被害者支援団体等から寄せられた様々なご要望も踏まえつつ、いまほどの委員のご指摘もしっかり踏まえながら、具体的な検討対象を決めていく

AV業界人にひとこと言わせていただきます。
「首を洗って待っていろ」
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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