2日前から、周藤由美子さんが昨年、花園大学の入学式でおこなった講演をふりかえっています。
(参考。当ブログ)
・2020年3月23日
・2020年3月24日
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本日も、当該講演録をみていきます。
周藤由美子さん(ウィメンズカウンセリング京都)
(2019年4月2日 花園大学 入学式・人権講演「被害者にも加害者にもならないために~デートDV・性暴力について考えよう」より、引用。)
<一部分を抜粋>
●2019年4月2日 周藤由美子さん
たとえばA子さんのケース。 |
A子さんはB君に積極的にアプローチされて交際するようになった途端、B君はA子さんに「常に自分と行動するように」と要求してきました。 |
(略。)
A子さんは「別れてくれない」という状況に苦しくなって、だんだん体調が悪くなってきました。 |
(略。)
暴力や支配を受けて「それだったら別れたらいいんじゃないの?」と思われるかもしれないですが、被害にあった女性の28.9%、男性の21%は「別れたいと思ったけれども、別れられなかった」と回答しています。 |
暴力をふるわれても、なかなか別れられないというのが現実なんですね。 |
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周藤由美子さんはDV被害の事例を紹介しています。
AV出演強要被害と似ていると感じました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年8月4日>
事務所所属時代、目の前に『夢』と言う人参ぶら下げられて走り続けてきた訳ですが、その人参が偽物だった事。 そしてその『夢』が私にとって大学生からずっと温めてきた大切なものだったから、簡単に手放せなかった事。 そして走り出したら2度と引き返す事が出来ない道だと思い込んでいた事。 |
●2019年4月2日 周藤由美子さん
それでは被害者はどんなふうに思っているのでしょうか。 |
「実は自分が悪かったんじゃないか、自分にも責任がある」と思うことが多いんですね。 |
●香西咲さん
<2016年11月17日>
2011年。 あの時の私は空気を読み過ぎて前事務所社長やスタッフの機嫌を伺う様になっていた。 騙された事に気づいた時も、言いたい事もなかなか言い出せないまま、前社長と造り上げた“架空の”人参を目掛けて走ってた。 3年間。 |
●2019年4月2日 周藤由美子さん
(略。)
こういう状況がずっと続いていくと被害の心身への影響は深刻になります。 |
(2016年7月14日発売「週刊文春」2016年7月21日号より、引用。改行を施しています。)
●香西咲さん
ストレスから円形脱毛症になり全身がけだるく、胃腸は毎日、抉られるように痛みました。 自分で救急車を呼んだこともあった。 屈辱がフラッシュバックし、絶望的に命を絶ちたくなるときも・・・・・・ |
●2019年4月2日 周藤由美子さん
(略)、その人から日常的に「お前はだめだ」とか暴力をふるわれると自分に自信がもてなくなってしまう。 |
「だめな人間だ」とか、本当はイヤなのに、つき合わされるとか、言うことを聞いてもらえない中で、自分の気持ちがわからなくなってしまう。 |
「こういうことをしたい」と言っても、言うことを聞いてくれない。 |
しょうがないなあということが続くと最初から諦めてしまう。 |
「ずっと俺と一緒にいろ」(略)と言われると、他の友だちや家族から切り離されてしまって相談もできない。 |
孤立してしまう。 |
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年11月14日>
悪徳AVプロダクションの常套手段の1つ。 家族や友達と遮断し自分はAVの世界でしか生きていけないかのように思い込ませる。 そうすると女優は逃げたくてもなかなか逃げられない。 |
●2019年4月2日 周藤由美子さん
身体に症状が出ることもよくあります。 |
憂鬱になって眠れないとか食べられないとか、過食してすべて忘れようとするとか、頭痛、吐き気など身体の症状が出てくる。 |
(略)、そういうことも含めて人が怖くなってしまう。 |
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年6月15日>
慢性胃炎や膵炎、睡眠障害、脅迫観念、対人恐怖症等(特に男性)など、 ケジメを付けない限りは一生引きずりますね。 健康を返して。 |
●2019年4月2日 周藤由美子さん
影響は深刻ですね。 |
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先日、やまゆり園で45人を殺傷した植松被告に死刑の判決が言い渡されました。
作家の雨宮処凛さんがBuzzFeedに書かれた記事を参照します。
(2020年3月17日 BuzzFeed「相模原障害者施設殺傷事件 死刑判決と植松被告の『黒い部屋』」より、引用。)
<一部分を抜粋>
●2020年3月17日 雨宮処凛さん
また、植松被告の弁護団は、彼が事件前年の2016年に急激に人格が変化したと法廷で述べている。そこに大麻の影響があったと主張していたのだが、その頃から、障害者差別的な言動を繰り返すだけでなく、暴走行為をしたり、また自分の彼女をAVに出そうともしたという。
この辺りのことも、掘り下げられることはなかった。 |
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(再掲。雨宮処凛さん)
「自分の彼女をAVに出そうともした」
未遂におわってよかったです。
植松被告はDV男でもあったようです。
AVがこの世にあるかぎり、これからも植松被告と同じようなことを考えるやつが出てくることでしょう。
AVの淘汰が待たれます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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