いま、刑法の性暴力の規定を改正すべき、との声が高まっています。
(参考。当ブログ)
・2020年2月25日(井田 良 中央大学大学院法務研究科教授)
・2020年3月11日(稲田朋美 自民党幹事長代行)
・2020年3月15日(上川陽子 元・法務大臣)
刑法の性暴力に関する規定を確認します。
(参考。刑法の性暴力に関する規定)
●第176条
13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、6月以上10年以下の懲役に処する。 |
13歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。 |
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●第177条
13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。 |
13歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。 |
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●第178条
1 人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、わいせつな行為をした者は、第176条の例による。 |
2 人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、性交等をした者は、前条の例による。 |
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(確認)
□2019年12月23日 井田 良 中央大学大学院法務研究科教授(※刑法界のオーソリティー)
「法改正により暴行・脅迫よりも軽い要件を条文に書き込むということは十分考えて良いのではないかという意見を今はもっています」
↓
□2020年2月28日 稲田朋美 自民党幹事長代行
「18歳未満の人に対する性犯罪の『暴行や脅迫があった』という要件や、『抵抗できない状態につけこんだ』という要件を撤廃すべきだ」
「性犯罪についての時効を撤廃する」
「現在は13歳未満となっている被害者の同意の有無を問わずに犯罪が成立する年齢を引き上げる」
↓
□2020年3月12日 上川陽子 元・法務大臣
「(性暴力は)議員としてもひとごとでない、待ったなしの問題だ。対策を一気に進めていくべきだ」
3日前にもうごきがありました。
法務省のホームページを参照します。
2020年3月17日(火)
(法務省のホームページより、引用。)
<一部分を抜粋>
●2020年3月17日 法務省
令和2年3月17日(火)、森大臣は、性犯罪に関する刑法改正を求める市民団体でつくる「刑法改正市民プロジェクト」の方々と面会しました(性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟(※会長は上川陽子 元・法務大臣)事務局次長の宮路拓馬衆議院議員同席)。
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冒頭、森大臣は、代表者の方から、2017年7月に施行された刑法一部改正法の附則に基づき、法制審議会の部会又は検討会を設置し、刑法改正の議論を行うことや、議論の場に性暴力被害当事者やその支援に携わる者を参加させることなどを求める要望書及び刑法改正を求める署名目録(3月17日13:00時点で9万4,231筆)を受け取りました。 |
要望書の手交の後に行われた懇談において、森大臣は、「性犯罪については、被害が潜在化しやすい、暗数が多いといった実態も踏まえ、その対策にしっかり取り組みたい」、「被害当事者にしか分からない実態もあるので、被害当事者や支援に携わる方々の声をしっかりと受け止めたい」旨述べました。 |
(再掲。森まさこ 法務大臣)
「性犯罪については、被害が潜在化しやすい、暗数が多いといった実態も踏まえ、その対策にしっかり取り組みたい」
「被害当事者にしか分からない実態もあるので、被害当事者や支援に携わる方々の声をしっかりと受け止めたい」
テレビや新聞等も、刑法改正市民プロジェクトと法務大臣の面会の件をつたえました。
報道のなかから森大臣の発言を抜粋します。
2020年3月17日の森まさこ法務大臣の発言
(2020年3月17日 TBS「『性暴力被害の実態に即した法改正を』市民団体が要望 法務省」より、引用。)
●2020年3月17日 TBS
(森まさこ 法務大臣)
「この声は重みがある。国民の関心は非常に高まっているので、性被害をなくすために頑張っていきたい」 |
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(2020年3月17日 NHK「性犯罪の刑法改正への取り組みを法相に要望 市民団体 」より、引用。)
●2020年3月17日 NHK
(森まさこ 法務大臣)
「最近の裁判事情も踏まえて国民の関心も非常に高まっていると思うので、性被害をなくしていくためにがんばってまいりたい」 |
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(2020年3月17日 毎日新聞「『刑法改正議論に性犯罪被害者の声を』市民団体ら 森法相に要望書提出」より、引用。)
●2020年3月17日 毎日新聞
(森まさこ 法務大臣)
「頂いた要望はしっかり受けとめる。多くの人の声が届けられた。重みを感じている」 |
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(2020年3月17日 弁護士ドットコム「『性犯罪の刑法改正を』市民団体が要望書 森法務大臣『国民の関心は高まっている』」より、引用。)
●2020年3月17日 弁護士ドットコム
(森まさこ 法務大臣)
「(署名数に)「びっくりしました。この声は重みがあると思いました」 |
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(2020年3月19日 しんぶん赤旗「性犯罪被害者ら “不同意”処罰の法改正を」より、引用。)
●2020年3月19日 しんぶん赤旗
(森まさこ 法務大臣)
「声をあげられない方も多い中で皆さまの声には本当に重みがある。要望を形にするために全力で頑張っていく」 |
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気概が感じられます。
森まさこ法務大臣の発言はこれだけでなかったようです。
小川たまかさんが書かれた記事をみてみます。
(2020年3月18日 Yahoo!ニュース「性犯罪刑法、更なる改正に向けて要望書 森大臣『3月中にできるだけ進行させていきたい』」より、引用。)
<一部分を抜粋>
●2020年3月18日 小川たまかさん
要望書の提出後、5団体の代表が出席して記者会見を開き、森大臣との約20分間の意見交換の中での回答を発表。 |
森大臣からは、「3月中にできるだけ進行させていきたい」「被害者の声を審議会に反映させ、迅速に進めたい」といった回答があったという。 |
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●2020年3月18日 小川たまかさん
記者会見に出席したNPO法人ぱっぷすの金尻カズナさんは「スピード感をもってという力強い言葉をもらった。3月中にと仰っていたので心強い」と笑顔を見せた。 |
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世の中が変わる予感がします。
刑法の改正とは別に、AV出演強要の件も進行していると思惟(しい)します。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年4月24日>
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(2019年6月20日 ライトハウス「自民党:若者の性的搾取をなくすために、議員立法を目指すそうです」より、引用。改行を施しています。)
●ライトハウス
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年2月14日>
早く #青木亮 を強姦罪で逮捕して欲しいです。そして平穏を取り戻して次の人生へ進みたいと切に思います。 |
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性犯罪者に待っているのは収監です。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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