昨日、名古屋高裁は、準強制性交等罪の事件で逆転有罪の判決を下しました。性暴力の裁判をめぐる状況は、香西咲さんたち被害者にとって良いものとなってきました

昨日(2020年3月12日)は、重要な判決が控えていました。

(参考。当ブログ)
2020年2月8日
2020年2月24日

(上述のブログの記事を再掲)

福岡地裁久留米支部の無罪判決→2019年3月26日に検察が控訴→福岡高裁が有罪判決(※2020年2月5日) 
静岡地裁浜松支部の無罪判決→検察が控訴せず(※無罪が確定)
名古屋地裁岡崎支部の無罪判決→2019年4月8日に検察側が控訴→2020年3月12日に判決
静岡地裁の無罪判決→2019年4月10日までに検察が控訴

控訴の状況につきましては、小川たまかさんの記事を参照しました。)
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名古屋地裁岡崎支部の無罪判決→2019年4月8日に検察側が控訴→2020年3月12日に判決
昨日、判決が出ました。

(2020年3月12日 東海テレビ「自身も高校生まで被害…“実の娘に性的暴行”父親に逆転有罪 支援者の女性『抵抗できない事認知された』」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2020年3月12日 東海テレビ

注目を集めた(2020年3月)12日の控訴審。
名古屋高裁は懲役10年の逆転有罪判決を言い渡しました。

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2020年3月12日 東海テレビ

【無罪から逆転有罪となった裁判のポイント】
▼一審の岡崎支部

実の娘が中学時代から性的虐待を受けていたと認めたものの、過去に抵抗した拒めた時期もあった。
→有罪に必要な「抗拒不能」いわゆる抵抗が困難な状態とするには疑いが残るとして無罪を言い渡す。

▼二審の名古屋高裁

一審は中学時代からの継続的な性的虐待の一環という実態を評価していないと指摘。
→「長年にわたる性的暴行で抵抗する意思を奪い『抗拒不能』抵抗できない状態だった」と認められるとして懲役10年を言い渡す。

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判決を知って、多くの方々が快哉(かいさい)を叫んだことでしょう。
今回の控訴審は、あるかたの鑑定が分水嶺となったようです。

(2020年1月12日 東海テレビ「『抵抗までいかず“洗脳状態”で犯される』高校で教師から2年半性的暴行を受けた女性が語る『娘に暴行で無罪』への疑問」より、引用。)
(※初出は、2019年12月28日。)

<一部分を引用>
2020年1月12日(2019年12月28日) 東海テレビ

12月に始まった控訴審では、娘の精神鑑定をした医師が検察側の証人として出廷し、「中学2年からの性的虐待の体験が積み重なり、諦めや無力感を抱くようになった」と指摘。
その上で、「養育者である父親に心理的・精神的に抵抗できなかった」と証言した。

(2020年3月12日 朝日新聞「娘に性的暴行、父親に逆転有罪 懲役10年 名古屋高裁」より、引用。)

<一部分を引用>
2020年3月12日 朝日新聞

控訴審で検察側は、一審判決後に女性を精神鑑定した精神科医の証言を新たな証拠として提出。
「父親から受けた長年の性的虐待で抵抗する意思・意欲を喪失していた」と主張していた。

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(再掲)
控訴審では、娘の精神鑑定をした医師が検察側の証人として出廷」(東海テレビ)
一審判決後に女性を精神鑑定した精神科医の証言を新たな証拠として提出」(朝日新聞)

昨日(2020年3月12日)の文春オンラインの記事を参照します。

(2020年3月12日 文春オンライン「19歳の娘へ性虐待の実父『逆転有罪』に 地裁の『無罪』で明るみに出た、現行法の問題点」より、引用。)

<一部分を引用>
2020年3月12日 文春オンライン

高裁の判決理由をまだ読むことができていないが、報道で見る限り、控訴審で追加された証拠は、小西医師の証言だけである。
今回、逆転有罪判決が下ったのは、この新証拠による可能性が高い。
詳しく見てみよう。
高裁では、精神科医の小西聖子医師が、被害者の心理状態について、3日以上かけて鑑定を行い、法廷で、鑑定証人となった。
小西医師は、内閣府犯罪被害者等施策推進会議の委員、法務省法制審議会刑事法(性犯罪関係)部会の臨時委員などの政府委員を歴任し、性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ(第8回)でも、講演を行っている。

(再掲)
性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ(第8回)でも、講演を行っている

(参考。当ブログ)
<小西聖子教授の講演>
2019年10月23日(その1)
2019年10月24日(その2)
2019年10月27日(その3)
2019年10月28日(その4)
2019年10月29日(その5)

2020年3月12日 文春オンライン

小西医師は、長期にわたる性的虐待の影響によって、被害者が学習性無力の状態にあった旨の証言をしている。
高裁は、この証言によって、地裁とは異なる「経験則」を用いて、「抗拒不能」であると認定した可能性が高い。

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(再掲。文春オンライン)
控訴審で追加された証拠は、小西医師の証言だけである
今回、逆転有罪判決が下ったのは、この新証拠による可能性が高い

当ブログでたびたびふれています。
香西咲さんは小西聖子教授とかかわりがあります。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年11月17日

ありがとうございます。
言語化出来る様に努めます。
私も小西先生を尊敬しています。

香西咲さん
2017年9月5日

私も一番右のエクスポージャー療法の本に沿って治療しています。
正直辛いトレーニングです。
しかも毎日宿題の山です(笑)
でも小西先生の周りの方々は誰よりも温かいので救われています。
今一番何でも話せる方々です。

#認知行動療法

香西咲さん
2018年1月25日

さて、明日は小西先生の診察と臨床心理士の先生の面談です。
気負わずとりあえず現状の自分を見て頂こうと思います。
(後略。)

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小西聖子教授は最近もAV出演強要について重要な発言をされています。

第1回 第5次基本計画策定専門調査会

(2019年11月27日 第1回 第5次基本計画策定専門調査会「議事録」より、引用。)

<24ページ>
2019年11月27日 小西聖子 会長代理(武蔵野大学教授)  

JKビジネスと、AVに関しては、今までやられていますけれども、もう少し子供に関する被害に関して、総合的な施策を持たないと、きのうもSNSの被害による性被害のことがニュースで出ていますけれども、いけないと思っています。

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AV出演強要に対する政府のとりくみはこれからもつづきます。

(再掲。小西聖子教授)
総合的な施策を

AV新法と政府の施策の両輪で、悪党に桎梏(しっこく)をはめることを期待しています。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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