昨夜、ネットで、当日(2020年3月9日)の参議院予算委員会の録画をみていました。
(動画 参議院インターネット審議中継)
□2020年3月9日 参議院 予算委員会 |
この日の委員会で、森まさこ法務大臣は、驚嘆すべき発言をしました。
当該箇所を文字にさせていただきます。
(2020年3月9日 動画 参議院インターネット審議中継「参議院 予算委員会」より。)
(※音声の文字化は、筆者。)
<2:17:47のあたりから>
●2020年3月9日 小西洋之 参議院議員(無所属)
(前略。) 森大臣にうかがいますけれども、森大臣、あなた、(2019年)10月の31日に着任したんですよね。 当然、検察庁法の、国会に出す法案の説明はすぐうけているはずでございます。 で、その法案のなかには、勤務延長制度はひとこともなかった。 しかしいま、森大臣は勤務延長が必要だ、というふうに言っています。 あなたのなかで、勤務延長は必要でない、というその政策から、必要である、というふうにかわった。 そして、法律をかえなければいけない。 いつかわった? いつ突然変異されたんですか? |
●2020年3月9日 森まさこ 法務大臣
いまご答弁したとおりでございますが、昨年10月末ごろに内閣法制局第二部長の審査が終了したものの、法律案の提出にはいたっておりませんので、わたくしのほうでですね、臨時国会の法案としての説明はうけておりません。
そのうえで、本年への、本年の通常国会への提出にむけて、あらためて法律案において勤務延長制度や再任用制度をどのようにとりあつかうかを考える前提として、昨年12月ころから現行の国家公務員法と検察庁法との関係を検討していたものでございます。 |
●2020年3月9日 小西洋之 参議院議員(無所属)
あのー、森大臣にうかがいますけれども、あなたはもう大臣に着任していますよ。 昨年の11月、内閣法制局で担当部署の審査がおわり、長官にも審査資料がはいっていた。 その段階で、勤務延長は、ひとことも条文にはなかった。 つまり、政策として勤務延長は必要ない、と森大臣以下、法務省全体で理解していたわけでございます。 そこからどのような社会情勢の変化があって、日本中の検察官に勤務延長が必要になったんでしょうか? 訊(き)いたことだけに答えてください。 |
●2020年3月9日 川原隆司 法務省 刑事局長
(略。)
●2020年3月9日 森まさこ 法務大臣
はい、社会情勢の変化、でございますけれども、昭和56年当時くらべどのようにかわったか、ということをですね、検討したものでございます。 さきほどご答弁もうしあげたとおり、元・山下担当大臣も、頭にあった、ということですから、ひとつの論点ではあったわけです。 昭和56年当時とくらべどのように変化をしたか、ということでございます。 |
たとえば東日本大震災のとき検察官は、福島県いわき市から、国民が、市民が、避難していないなかで、最初に逃げたわけです。 |
そのときに、身柄拘束をしている10数人のかたを理由なく釈放して、逃げたわけです。 |
そういう災害のときもたいへんな混乱が生じると思います。 |
また、国際間をふくめた交通事情は飛躍的に進歩しひとや物の移動は容易になっているうえ、インターネットの普及にともない、捜査についてもですね、さまざなな多様化、複雑化をしている、ということを申し上げておきたいと思います。 |
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(再掲。森まさこ 法務大臣)
「たとえば東日本大震災のとき検察官は、福島県いわき市から、国民が、市民が、避難していないなかで、最初に逃げたわけです」
「身柄拘束をしている10数人のかたを理由なく釈放して、逃げたわけです」
まさかこのような事実が存在していたとは。
寡聞にして存じあげませんでした。
まずは当時の報道をふりかえってみます。
2011年
(2011年3月29日 日本経済新聞「震災で容疑者十数人を釈放 福島地検『身柄の安全優先』」より、引用。改行を施しています。)
●2011年3月29日 日本経済新聞
東日本大震災の発生数日後、福島地検いわき支部が勾留中の容疑者十数人を処分保留で釈放していたことが(2011年3月)29日、分かった。 検察関係者は「震災の影響で、容疑者の身体の安全確保や被害者からの聴取が困難になったため」と説明している。 (略。) 検察関係者によると、釈放対象となった逮捕容疑は強制わいせつや覚せい剤取締法違反など。 (略。) いずれも福島県いわき市内の警察署で勾留されていたが、震災発生数日後、一斉に釈放したという。 (後略。) |
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(2011年3月29日 朝日新聞「起訴前の容疑者31人を釈放 福島地検、震災の影響で」より、引用。改行を施しています。)
●2011年3月29日 朝日新聞
福島地検は(2011年3月)29日、県内各地の警察署の留置場に勾留していた容疑者のうち計31人を(2011年3月)16日までに処分保留で釈放したと発表した。 震災の影響で死者や行方不明者が相次ぎ、水道などのライフラインも止まっていたことなどから「事件の関係者に取り調べを行うなどの捜査を遂行することが困難な状況にあった」と理由を説明した。 (中略。) 同地検の小池隆・次席検事は「捜査の進み具合や個々の事案の内容などを考慮して釈放する容疑者を決めた」と説明。 今後も捜査を続ける方針という。 |
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この問題は国会でもとりあげられました。
会議録を参照します。
(2011年3月30日 衆議院 法務委員会「会議録」より、引用。)
●2011年3月30日 柴山昌彦 衆議院議員(自由民主党)
(前略。) まず、きのうの報道によりますと、福島地検において、いわき支部が、逮捕、送検されていた容疑者を、東日本大震災の発生後、10数人釈放していたということであります。 また、けさの報道ですと、11日から16日に、この福島地検、郡山、いわきの二支部を含めて、容疑者計31人が処分保留で釈放されていた。 |
●2011年3月30日 江田五月 法務大臣
お尋ねのとおり、福島地検いわき支部において、震災から3月15日までの間に、起訴前の勾留中の被疑者12名について釈放し、さらに、いわき支部以外にも、私のここにある報告ですと、仙台地検管内30名、福島地検管内31名、釈放の手続を行ったと承知しております。 |
●2011年3月30日 柴山昌彦 衆議院議員(自由民主党)
これはどういう根拠で釈放されたんでしょうか。 超法規的な措置なんでしょうか、それとも、先ほどちょっとお話があったような刑事施設法上の処分なんでしょうか。 あるいは、刑訴法87条1項に定めてある、勾留の必要性がなくなったということなんでしょうか。 |
●2011年3月30日 江田五月 法務大臣
これは、それぞれの事件ごとに担当している検察官が判断したものでございまして、超法規的なものではございません。 そうではなくて、それから刑事施設法によるものでももちろんございません。 これは、刑事訴訟法60条の、勾留の必要性がなくなった、こういう状況で勾留を継続することが適切でない、そういう判断をしたものだと承知しております。 |
(略。)
●2011年3月30日 江田五月 法務大臣
江田国務大臣 これは、移監という、他の留置場等に移送することができないわけではございませんが、本件の場合には、裁判官の同意を得て別の刑事施設に移送するところまでの余裕はなかったということで、移監ではなく釈放したということだと思っております。 釈放する必要がある理由は十分あったと思っております。 |
(略。)
●2011年3月30日 江田五月 法務大臣
誤解があってはいけませんが、身柄をとっている被疑者については時間が限られているわけですね。 原則は勾留10日、延長してもあと10日ということで、その間に関係者も調べたりいろいろなことをやらなきゃいけないので、そこで、情状関係などすべて見て、今回の場合には余震もずっと相次いでいるというような事態なので、これは釈放をしてさらに捜査を続けようということで、一時、大部分が処分保留のまま釈放しているわけで、決して、何か、冒頭申し上げましたが、超法規的に釈放したものではない。 釈放した者については、もちろん今後の捜査の継続はできる体制をとっているものと思いますが、若干の困難はあるかもわかりません。 ちなみに、先ほど強制わいせつというのが御指摘ありましたが、これは具体的な事件について触れるわけにはいきませんが、情状等は、比較的そう重くない情状のものであったというように聞いております。 |
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震災のとき、政権を担当していたのは民主党でした。
上述の江田五月法務大臣も民主党の出身です。
(再掲。江田五月 法務大臣)
「釈放する必要がある理由は十分あったと思っております」
実態はちがっていたようです。
(再掲。森まさこ 法務大臣)
たとえば東日本大震災のとき検察官は、福島県いわき市から、国民が、市民が、避難していないなかで、最初に逃げたわけです。 そのときに、身柄拘束をしている10数人のかたを理由なく釈放して、逃げたわけです。 |
森まさこ法務大臣は福島県いわき市の出身です。
(参考。参議院)
□議員情報
「東日本大震災のとき検察官は、福島県いわき市から、国民が、市民が、避難していないなかで、最初に逃げたわけです」
森大臣はこうした不義に対して目をつぶりつづけていることができなかったようです。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年6月23日>
皆に、今の私の立ち位置は危ないと言われました。 チンピラは何を仕出かすか分からないと。 東京湾に沈められるかも知れないし行方不明になるかも知れない。 色んな人から言われる。 そんなに脅されたらぶっちゃけ、 本当に不安で不安で眠るのも恐ろしい。 |
●香西咲さん
<2016年7月6日>
週刊文春様の報道に私のAV強要の件が出始めている様です。 ファンの方々は読んでいて心が痛くなる内容だと思います。 ですがデビューから前の事務所を経て独立迄に受けた現実であり、これを経て今の私がある事を知って頂けたら幸いです。 またそれが今のAV業界の為にもなると信じてやみません。 |
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香西咲さんのうったえによって国の在り方がかわりました。
森まさこ法務大臣におかれましても香西咲さんのように信念を貫いてほしいと思います。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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