先日、安倍内閣の閣僚が新型コロナウイルス感染症対策本部の会議を欠席した、との報道がありました。
(2020年2月20日 東京新聞「コロナウイルス感染症対策会議を欠席 文科相、法相も公務以外で 小泉氏『反省』」より、引用。)
●2020年2月20日 東京新聞
小泉進次郎環境相は十九日の衆院予算委員会で、十六日の新型コロナウイルス感染症対策本部の会議を欠席し、地元後援会の新年会に出席したことに関し「問題だという指摘は真摯(しんし)に受け止めて反省している。今後は気を引き締めて対応したい」と語った。 |
萩生田光一文部科学相と森雅子法相も公務以外の理由で同会議を欠席したと認めた。 (後略。) |
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本日は森まさこ法務大臣の事案をみてみます。
(2020年2月19日 衆議院 予算委員会 動画「インターネット審議中継」より。)
(※音声の文字化は、筆者。)
●2020年2月19日 本多平直 衆議院議員(立憲民主党)
(前略。) この安倍内閣にはこういう大臣(※小泉大臣)が、おひとり、かと思ったら、もうひとり。 公務ではない事情で、この会議をさぼっているかたがいます。 まあ、法律をー 違法な、検事の定年延長をやっているあなた。 あのね、小泉大臣はまあ、厚労大臣とかね、あなたにくらべたら、まだ範囲が広いんですよ。 |
●2020年2月19日 森まさこ 法務大臣
はい、この日は、あのー、わたくしは、金澤翔子さんという、あの、書道家のかたがいらっしゃるんですけれども。 東日本大震災の復興のために、大震災後に、被災地である福島県いわき市に書道館を設立してくださり、そこで年に1度、書道展というのをおこなって、表彰式をしております。 こちらのほうの開会式でご挨拶をする約束をしておりましたので、開会式でご挨拶をし、その後すぐもどってまいりましたが、危機管理上のルールにのっとった対応として政務官に代理で対応していただき、この対策本部の前後にこの詳細な報告をうけております。 |
●2020年2月19日 本多平直 衆議院議員(立憲民主党)
ご地元の書道展のほうが――新型コロナウイルス対策本部、入管行政、外国人がどう日本の国に入ってくるかを担当するあなた――優先をしたってことでいいんですか? |
●2020年2月19日 森まさこ 法務大臣
入管上の対応については、11回開かれました新型コロナウイルス対策本部のなかで対応をしております。 この第10回の2月16日におきましては、危機管理上のルールにのっとり、また、入管を担当して――つねにいつも担当を――職務をしていただいておる宮崎政務官に出席をしてもらったものでございます。 |
●2020年2月19日 本多平直 衆議院議員(立憲民主党)
じゃ、小泉大臣は、「不適切だ」と――謝罪はしないけど――みとめましたけれども、あなたは、適切だった、ということなんですか? あなたのほうが責任が重いと思うんですよ。 |
●2020年2月19日 森まさこ 法務大臣
危機管理上のルールにのっとった対応であると承知をしておりますし、対策本部の前後をつうじて事務方から詳細な報告をうけ、法務大臣としても必要な指示をするなどしておりますけれども、本多委員のご指摘を真摯にうけとめて、反省をしております。 |
●2020年2月19日 本多平直 衆議院議員(立憲民主党)
わたしの指摘、っていうかですね、国民が心配しているんですよね、皆。 で、一番きびしい状況になった日に開かれている本部を、地元の書道展優先、ですか? それで本当にー っていうか、あなた法務大臣でしょ? 危機管理、危機管理、って、小泉大臣とのやりとり、聞いていた? 危機管理のことはもう一致しているんですよ。 この大切な会議で方針が決まるところにあなたがいるべきじゃないんですか? |
●2020年2月19日 森まさこ 法務大臣
土、日等に大臣が東京を離れる場合には、大臣政務官、また副大臣が代理で対応できるようにつねに調整をしております。 わたくしが、土、日、東京にいて対策本部に出たときもございます。 今回はですね、当該対策本部の前後をつうじて詳細な方向をうけ、また、適切に対応をしております。 ただですね、本多委員からいまほどもご指摘をうけましたように、そのご指摘を真摯にうけとめまして今後も対応してまいりたいと存じます。 |
●2020年2月19日 本多平直 衆議院議員(立憲民主党)
危機管理のはなしをしているんじゃなくて、その書道展のほうを優先したー 書道展との比較なんですよ。 そっちのほうがー そりゃ、どうしようもなくですよ、法務省の、なんか行事があって、それとの比較、っていうならわたしもわかんないですよ。 どっちを選ぶか。 個人のおつきあいのある書道展の表彰式と、新型コロナの優先度、って、これ、そっちを優先したらまちがいでしょ、あきらかに。 みとめてくださいよ、それくらい。 同じ紙を読むのやめてくださいよ、あなた。 |
●2020年2月19日 森まさこ 法務大臣
当日の対応は万全を期しております。 また、土、日の対応については、危機管理上のルールにのっとっております。 そのうえで、今回のご指摘を真摯にうけとめたい、というふうに思っております。 |
●2020年2月19日 本多平直 衆議院議員(立憲民主党)
官房長官、事務方をね、この本部のされていると思うんです。 事務局を。 官房は。 こういうね、理由で、どうしようもないとき代理でもよいですよ、でもね、この理由より大事な公務ってそんなにないと思うんですけど。 私的な後援会のなんとか(※小泉大臣の場合)とか、書道展の表彰式とか、そんなことでこの欠席している状況、どう思いますか? |
●2020年2月19日 菅義偉(すがよしひで) 内閣官房長官
まず、東京を離れる場合については、あらかじめ副大臣、政務官、代理で対応できるよう、まず各省庁で調整をして、いずれの大臣もこの調整にもとづいて東京を離れているわけでありますけれども。 ただ、このコロナウイルスというなかの会合であります。 いま委員からご指摘をうけるなかで、真摯にうけとめてしっかりと対応する、ということでありました。 いずれにせよ、わたしも安倍本部長にこのコロナウイルスをとにかくこれ以上広げることがないようにしっかりとりくんでいきたい。 こういうように思っています。 |
●2020年2月19日 本多平直 衆議院議員(立憲民主党)
あのね、森大臣の特に問題なのはね、あなた、ブログにね、フェイスブックに、あげているんですよ。 この本部を。 さも出たように。 開催されました、って書いているんですよ。 まあ、開催はされているでしょうね。 あなた、いないけど。 でも、ふつう、出た、と思いますよね。 でもね、別なところではばれているんですよ。 このね、表彰式に出ていること。 でねえ、ちょっといま、おかしいなと思うんですけど、表彰式、1時なんですよ。 福島から高速をとばせば、この4時からの会議、間に合うんじゃないですか? なにやっていたんですか? |
●2020年2月19日 森まさこ 法務大臣
わたくしは表彰式で挨拶をしたあと、そのあとの一番最初の特急に乗って東京にもどってきております。 また、その間、秘書官とやりとりをして報告もうけております。 |
●2020年2月19日 本多平直 衆議院議員(立憲民主党)
いや、どうしても出たい表彰式ー それ、ぎりぎり間に合うんじゃないですか? 間に合わなかった、ということですか? 間に合わないのでー ところでね、あなた、こういう法務行政、入管行政を担当しているのに、書道展の表彰式を優先されましたけれども、これね、実はこの対策会議って、なんにも中身がないからわたし行かなくてもいいや、って思ったんですか? |
●2020年2月19日 森まさこ 法務大臣
いえ、そんなことはございません。 |
●2020年2月19日 本多平直 衆議院議員(立憲民主党)
(略。)
●2020年2月19日 森まさこ 法務大臣
(略。)
●2020年2月19日 本多平直 衆議院議員(立憲民主党)
(略。)
●2020年2月19日 森まさこ 法務大臣
(略。)
●2020年2月19日 本多平直 衆議院議員(立憲民主党)
(前略。) (略)、本当に大事な会議だと思います。 それを地元の書道展の表彰式や、自分を応援くれている後援会(※小泉大臣の場合)ー それね、 「コロナ対策だ」 って言ったら、もうちょっとむずかしい別のはなしだったら、 「なんでそっち行くんだよ。こっち来てよ」 「コロナウイルスの対策本部に行く」 政治的な判断、完全にまちがっている、と思いますよ、わたし。 |
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森まさこ法務大臣はコロナウイルスの対策本部でなく、金澤翔子さんの書道展の表彰式のほうを優先しました。
このことに対して本多平直議員は、
「個人のおつきあいのある書道展の表彰式と、新型コロナの優先度、って、これ、そっちを優先したらまちがいでしょ、あきらかに」
「政治的な判断、完全にまちがっている、と思いますよ」
と指弾しました。
金澤翔子さんとはどのようなかたなのでしょうか。
8年前の読売新聞の記事を参照します。
(読売新聞)
□2012年1月26日 書家・金沢泰子さんインタビュー全文(1)娘がダウン症…一緒に死のうと思った
□2012年1月27日 書家・金沢泰子さんインタビュー全文(2)地震でとっさに娘抱き、育てる決心付く □2012年1月28日 書家・金沢泰子さんインタビュー全文(3)20歳で初個展…2000人が来場 □2012年1月29日 書家・金沢泰子さんインタビュー全文(4)欲望ないと、深い愛情に満ちた子に □2012年1月30日 書家・金沢泰子さんインタビュー全文(5)ダウン症であっても、すばらしい人になれる |
金澤翔子さん
(2012年1月26日 読売新聞「書家・金沢泰子さんインタビュー全文(1)娘がダウン症…一緒に死のうと思った」より、引用。)
<一部分を引用>
●2012年1月26日 読売新聞
今月始まったNHKの大河ドラマ「平清盛」の顔となる題字を書いているのは、ダウン症の金沢翔子さん(26)だ。 |
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●2012年1月26日 読売新聞
(母親の金沢泰子さん)
「出産後、主人は医師に呼ばれ、『敗血症で、交換輸血が必要です。ただ、ダウン症のため、知的障害もある。交換輸血してまで助けなくてもよいのでは』とアドバイスを受けました」 「(夫は)確かにショックは受けたのだけど、助けようという側に回ったのです」 「その話を聞いた当時、私は『なぜ助けたのか』と思ったものでした。私は一緒に死のうと思っていたくらいですから」 |
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(2012年1月27日 読売新聞「書家・金沢泰子さんインタビュー全文(2)地震でとっさに娘抱き、育てる決心付く」より、引用。)
<一部分を引用>
●2012年1月27日 読売新聞
(母親の金沢泰子さん)
「翔子がダウン症と知り、一緒に死ぬ方法ばかりを真剣に考えていました」 「もし地震が起きたら、当時住んでいたマンションの最上階のベランダから落とそうと考えていました。そうしたら本当に大きな地震が起きたのです。でも、その時、ゆりかごで寝ている翔子を守ろうと、とっさに駆け寄って、抱きかかえていました。心の底では、翔子のことを本当に愛していたのです。育てていこうと心に決めた瞬間でした」 |
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(2012年1月28日 読売新聞「書家・金沢泰子さんインタビュー全文(3)20歳で初個展…2000人が来場」より、引用。)
<一部分を引用>
●2012年1月26日 読売新聞
(母親の金沢泰子さん)
「主人は、翔子が14歳だった時、心臓発作で亡くなりました。52歳。突然のことでした。遺言はありませんでしたが、約束していたことがありました。主人は生前、翔子は書道が上手だとよく言っていました。二十歳になったら、翔子の書を中心にお披露目しようという話をしていました」 |
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(再掲。衆議院 予算委員会)
●2020年2月19日 森まさこ 法務大臣
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この日本は、心優しいひとが生きづらい国であるようです。
(2016年7月17日 AbemaTIMES「【AV出演強要・脅迫・洗脳】人気AV女優が元所属事務所を告訴」より、引用。改行を施しています。)
●香西咲さん
普通の子だと拒否できないです。 周りにスタッフが20人ぐらいいます。 撮影も急がされている状況で、拒否したら申し訳ないなと思う。 |
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まずは、
「隗(かい)より始めよ」(身近なところからはじめなさい)
です。
AV業界を叩きつぶすところから日本の改革をはじめてほしいものです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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