第103回「女性に対する暴力に関する専門調査会」の議事録(その3)。強姦罪の適用を渇望する香西咲さんたちAV強要の被害者の声に政治はどう応えるのでしょうか

本日も第103回女性に対する暴力に関する専門調査会の議事録を参照します。

2019年12月23日
 内閣府
 第103回女性に対する暴力に関する専門調査会
・議題
「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等のための施策に関する基本的な方針の改正案について」
「『第5次男女共同参画基本計画』の策定に向けての意見交換」
議事次第&配布資料
議事録

(参考。当ブログ)
2020年2月21日
2020年2月23日

当日の会議では、刑法の性暴力に関する規定も話題となりました。

(2019年12月23日 第103回女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より、引用。)

刑法の性暴力に関する規定

浦 尚子 委員

<14ページ>
2019年12月23日 浦 尚子 委員(性暴力被害者支援センター・ふくおかセンター長)

(略)、伊藤詩織さんの件もそうだったのですが、なかなか司法的な解決が難しいですし、その過程において色々な二次被害が生じているのが現状、残念な実態だと思います。
なので、被害に遭ったときに暴行脅迫があったかと聞く社会ではなく、ちゃんと性的な同意があったのかということがまず問題になるような社会にしていくべきと思いますので、刑法改正と教育については今後、より議論が深まることを希望します。

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可児康則 委員

<15ページ>
2019年12月23日 可児康則 委員(名古屋第一法律事務所弁護士)

それから、性犯罪に関する事柄は、もう何人かの委員からもお話が出ていますが、やはり法改正がなされて一歩進んだといっても、なおまだ足りない、不十分なところがあると感じています。
今年(2019年)に入って立て続けに性犯罪の関係での無罪判決が出ました。

(参考。当ブログ)
2020年2月8日

福岡地裁久留米支部の無罪判決→2019年3月26日に検察が控訴→福岡高裁が有罪判決(※2020年2月5日) 
静岡地裁浜松支部の無罪判決→検察が控訴せず(※無罪が確定)
名古屋地裁岡崎支部の無罪判決→2019年4月8日に検察側が控訴→2020年3月12日に判決
静岡地裁の無罪判決→2019年4月10日までに検察が控訴

(※控訴の有無については、小川たまかさんの記事を参照した。)

2019年12月23日 可児康則 委員(名古屋第一法律事務所弁護士)

それぞれの判例を見ていくと、事情は個々違ってはいますが、中には法改正しない限り何ともならないのではないかというような問題もあります。
例えば浜松支部の判決では暴行脅迫について反抗を困難にする程度の暴行だということは認めつつ、行為者の側がそれを認識していたとは認められないと故意を否定しました。

静岡地裁浜松支部の無罪判決→検察が控訴せず(※無罪が確定)

2019年12月23日 可児康則 委員(名古屋第一法律事務所弁護士)

これは暴行脅迫要件がある限りどうしても生じてきてしまう問題です。
そもそも保護法益を性的自由、性的自己決定権だと言いつつ、何ゆえ暴行脅迫がなければ犯罪として処罰されないのかというのは非常に大きな問題であると感じています。
同意なき性交を正当化できる理由はないと思いますので、暴行脅迫要件につき、やはりもう一回、それを残すことが良いのかどうかということは検討していく必要があります。
また、久留米の判決は確か、同意があったということを加害者の側が誤信したから故意がないという判断だったと記憶していますが、明示的に同意がなくても、黙示的な同意を誤信したことによって処罰を免れてしまうというのも非常に問題であると思います。

久留米の判決
第1審の判決は、第2審でくつがえりました。
加害者の男性の所行は法に反すると判断されました。

福岡地裁久留米支部の無罪判決→検察が控訴→福岡高裁が有罪判決(※2020年2月5日)

2019年12月23日 可児康則 委員(名古屋第一法律事務所弁護士)

基本的には明示的な同意がない限り許容される理由はないわけですから、そこのあたり、明示的な同意がなければだめなのだというところをきちんと認識していけるような形で、法改正になるのかどういう形になるのか分からないですが、進めていく必要があるのではないかと感じます。

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(再掲。可児康則 弁護士)
性犯罪に関する事柄は、もう何人かの委員からもお話が出ていますが、やはり法改正がなされて一歩進んだといっても、なおまだ足りない、不十分なところがあると感じています

現在、性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループが、性犯罪の実態を調査しています。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年11月27日

#AV強要 で多数の女性の人生を台無しにしてきた #青木亮 さん
知り合った頃の私の20代の健康と
#性的搾取 #人身売買 #枕営業 の強要、誠意を持って謝罪し、本来なら活動出来ていたであろう損害を賠償してください。

全てを失った私は丸1日さえまともに動けず、生きる事に疲れてしまいました。

香西咲さん
2018年8月22日

辛かった…
真面目に仕事してきたキャリアを全てAVで台無しにされました。
もちろん大した金額貰ってません。

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現在、警察は、AV出演強要をおこなった犯罪者に対して、職業安定法と労働者派遣法を適用しています。

(2020年2月20日 衆議院 予算委員会「衆議院インターネット審議中継」より。)
(※質疑、応答の詳細に詳細については、過日の当ブログを参照。)
(※音声の文字化は、筆者。)

2020年2月20日 森まさこ 法務大臣

先ほどからもうしあげているようにですね、制度の具体的な内容、すなわち制度を規定する条文の具体的意味、内容については、まさに当該条文の解釈によるものでございます。
(後略。)

(略。)

2020年2月20日 今井雅人 衆議院議員(立憲民主党)

いやー、おそろしい答弁でした。
もう。
要は解釈を変えてしまえば、どんな制度にもつかったりつかえなかったりできてしまう、ってことですね。
いま。
法治国家じゃないですね、これ。
法務大臣がそんなことをおっしゃるなんてもう、びっくりしましたよ。
(後略。)

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AV出演強要の被害者の方々は強姦罪の適用を渇望しています。

<28ページ>
(※昨日の当ブログでも引用。)
2019年12月23日 橋本聖子 男女共同参画担当大臣

また、先日、来年度の政府予算案が閣議決定をされたところですけれども、内閣府においては女性に対する暴力に関する予算を本年度の約2.8億円から来年度は約5.7億円に倍増させることといたしました。

安倍内閣になってから性犯罪に対するとりくみが前進しました。
AV出演強要についても同様です。
この流れがさらに速まることを切望します。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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