先日のブログで、フラワーデモにふれました。
(参考。当ブログ)
・2020年2月7日
・2020年2月8日
フラワーデモは毎月、11日におこなわれています。
嚆矢(こうし。「はじまり」)は、性暴力の裁判で出された無罪判決です。
昨年(2019年)の3月のことでした。
4つの地方裁判所はそれぞれ、加害者に対して無罪の判決を言い渡しました。
翌月(2019年4月)から、刑法の性犯罪規定の見直しなどをうったえるデモンストレーションがはじまりました。
昨年(2019年)の12月に共同通信は、シンガー・ソングライターの志万田さをりさんの声をつたえています。
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(2019年12月11日 共同通信「『フラワーデモ』、広がる希望 性暴力被害者『世の中変わる』」より、引用。)
●2019年12月11日 共同通信
(前略。) 幼い頃に被害に遭ったシンガー・ソングライターの志万田さをりさん(32)は「世の中がやっと変わるかもしれない」と希望を感じている。 東京駅前のフラワーデモに参加した志万田さん。集まった数百人が、沈黙を強いられてきた被害者の話にじっと耳を傾ける姿を見て、心強さを感じた。 |
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読了後、東京新聞が以前に志万田さをりさんに関する記事を書いていた、ということを知りました。
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当該記事を執筆したのは、望月衣塑子記者です。
望月記者は内閣官房長官に対する辛辣な質問で名を馳せているかたです。
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東京新聞に掲載された志万田さをりさんに関する記事を参照します。
(2019年7月13日 東京新聞「<参院選ルポ>性被害の痛み、政治に反映を 苦しみ続けた葛藤を歌うシンガー」より、引用。)
<一部を抜粋>
●2019年7月13日 東京新聞
三歳のころ、三つ上の兄と公園で遊んでいたときの記憶だ。 |
ボールを壁に投げる兄をネット越しに見ていると、後ろに立っていた見知らぬ男に抱きかかえられた。 |
男はズボンを下ろし、性器をおなかにこすり付けてきた。 |
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●2019年7月13日 東京新聞
小学五年の頃から友達と連れだって動くのが嫌になり、一人でいることが増えた。 |
「なんでこんなに生きづらいんだろう」。いつも心がモヤモヤした。 |
思春期は常に焦燥感に駆られ、心臓の鼓動が速くなったり、吐き気がしたりするパニック発作を起こした。理由は分からなかった。 |
「おっぱいも搾ってよ」。二十歳だった大学二年の頃、アルバイト先の居酒屋で生搾りグレープフルーツサワーを持っていくと、客の男性にからかわれた。動揺が収まらず、抑うつ状態が数日続いた後、記憶が突然よみがえるフラッシュバックが起きた。 |
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●2019年7月13日 東京新聞
忘れていたはずなのに、生々しい記憶とともに、あの現場にいるような感覚に襲われた。食事がのどを通らなくなり、体重が五キロ落ちた。夜も眠れず、大学二年の後期は不登校となり、翌年は休学。二十三歳まで薬を飲み続けた。 |
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●2019年7月13日 東京新聞
悩み続け、足を運んだのが、二〇一七年九月に開かれた一般社団法人「Spring(スプリング)」の発足集会。実父に七年にわたり性的暴行を受けたと告白した山本潤さん(45)らが立ち上げた。 |
志万田さんはスタッフとして加わり、情報発信や国政への陳情などに携わるようになった。 |
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当該報道について志万田さをりさんが所感をのべられています。
(志万田さをりさんのツイートより、引用。)
「この記事を読んだことで、自身の過去やトラウマの蓋が開いてしまった人もいるかもしれません。。。 #metoo のフィールドで活動をしていると、この国の女の子の多くは、幼い時からずっと戦っているんだ、私だけじゃなかったんだと痛感します。。」(2019年7月18日)
「記事にできること、できないこと、色々ある中で、名前と顔を出すリスクと向き合い、それでも今、声を上げたいと決断し、取材に望みました。その勇気をくれた仲間たちに感謝です。今まで私は自分の中の傷つき、痛み、絶望感を、歌にすることで、生き延びてきました。」(2019年7月18日)
「詩織さんが「ジャーナリストとして」発信しているのだから、他にも色んな分野の女性たちが向き合っているのだから、私は「アーティストとして」表現したい。こうして発信することで、ミュージシャン繋がりの中にも、#metoo に気持ちを寄せ、理解してくれる同志がいると分かり、心強いです。」(2019年7月18日)
「あらゆる波を乗り越えて分かったのは、日本の女性の生きづらさは#ジェンダーギャップ指数 110位というお墨付きだということでした・・・ 『生きているうちに、変わらないかも』という状況から、『もしかしたら、変わるかもしれない』『いっそもう、変えたい』 だから自分が変わることにした」(2019年7月18日)
「まだまだきっと、バックラッシュもあるだろう。でも 戦うべき相手は、自分のなかの恐れなんだ。沢山の人たちに影響を与えることへの恐れ。大きな役割を担うことへの恐れ。たくさんの期待を引き受けることへの恐れ。自分がすごい人になる恐れ。。。 今までの自分を変えるってそうゆうこと。」(2019年7月18日)
「そりゃ飛び込み台に立ってるようなもんで。尻込みしたくなるときもあるけどさ。でも飛び込めるのは。「尻込みしても居場所はあるんだ」って思ってんの。上手くいかなくても、ダメでも、いつか落ちぶれたとしても、一緒にお酒飲める仲間がいるって思えるから やっていける。もはや愛だよ」(2019年7月18日)
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上述の東京新聞の記事のなかで志万田さをりさんはこうのべています。
「同じ被害や心の傷をこれからの子どもたちが負うことのないよう、性暴力被害者の声をすくい上げ、政治にきちんと反映できる政治家が出てきてほしい」
と。
いま、心有る政治家は、こうした被害者の方々の声をうけとめています。
(2020年2月16日 NHK「性暴力 刑法の要件見直し検討へ 自民・女性議員グループ」より、引用。)
●2020年2月16日 NHK
(前略。) 自民党の有志の女性議員で作る議員連盟は、刑法の要件が厳しすぎるとして、週内にも勉強会を開いて、見直しに向けて検討を始めることになりました。 議員連盟では、要件の問題点を洗い出して議論するほか、現在は13歳未満となっている、被害者の同意の有無を問わずに犯罪が成立する年齢の引き上げや時効の延長なども検討する方針です。 議員連盟の共同代表を務める稲田幹事長代行は「今の刑法はあまりにも要件が厳しく、性犯罪から女性を守る法律としては課題が多いので、女性ならではの検討を進めたい」と話しています。 議員連盟では、具体的な検討を進めたうえで、法務省に見直しを提言したい考えです。
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(ライトハウスのツイートより、引用。)
●ライトハウス
<2019年6月20日>
(再掲)
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年11月3日>
世の中に絶望です。 |
●香西咲さん
<2019年2月3日>
夢は死んだ後も生き続けるのか… 絶望も死んだ後も残り続けるのかな? |
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(再掲。共同通信)
「志万田さをりさん(32)は『世の中がやっと変わるかもしれない』と希望を感じている」
いま世の中は変わろうとしています。
香西咲さんたち被害者の方々の声が世の人々のこころをうごかしました。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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