自民党内で思想的に最も右はだれ、と訊(き)かれたら、最初に頭にうかぶのは稲田朋美衆議院議員です。
党内きってのタカ派として著名です。
安倍晋三総理大臣からの信頼は頗(すこぶ)る厚いものがあります。
現在は自民党の幹事長代行の任にあります。
ご存じのとおり稲田議員は以前、防衛大臣をされていました。
(※任期は2016年8月3日~2017年7月28日)
イラク日報問題で大臣を辞任する前までは、次期総理大臣の有力候補、と言われていました。
稲田議員は最近、想定外の言動をくりかえしています。
時系列でみていきます。
未婚のひとり親支援
(報道)
□2020年1月27日 日刊ゲンダイ 自民党稲田朋美氏 未婚ひとり親家庭の支援拡大から変化を (※動画 インタビュー ~未婚のひとり親支援について) |
右寄りの方々は、未婚のひとり親というものを忌避します。
日本の伝統的な家族の在り方に反するからです。
子どもがいる家庭は両親が結婚しているのが前提である。
このように考えます。
このたび稲田議員は、未婚のひとり親の支援に奔走しました。
日刊ゲンダイの記事を参照します。
(2020年1月27日 日刊ゲンダイ「自民党稲田朋美氏 未婚ひとり親家庭の支援拡大から変化を」より、引用。)
<一部分を抜粋>
●2020年1月27日 日刊ゲンダイ
昨年末の税制改正で未婚のひとり親家庭にも税制優遇が拡大された。 |
中心になって動いたのが、党内きってのタカ派と評される幹事長代行だ。 |
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●2020年1月27日 日刊ゲンダイ
(稲田朋美 自民党 幹事長代行)
伝統的家族を大切にするのはいいことですし、私も反対はしないんです。ただ、それを強調するあまりに、枠からはみ出た人たちを排除することにならないか。伝統的家族という言葉を差別の助長に使うのは絶対に良くない。そもそも、この問題は伝統的家族かどうかを議論する以前に、法の下の平等の問題であり、人権の問題なんです。そのあたりがゴチャゴチャになってしまっています。 |
当該記事だけではなく、インタビュー動画のほうもご覧になっていただければと思います。
憲法改正
(報道)
□2020年2月9日 産経新聞 自民・稲田氏、14条改憲による女性議員増目指す 独自案を表明 □2020年2月10日 |
「憲法改正」ですから、当然、第9条等に関する言及なのだろうと考えます。
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稲田議員は今月、突如、自民党の改憲4項目以外のことを口にしました。
(2020年2月9日 産経新聞「自民・稲田氏、14条改憲による女性議員増目指す 独自案を表明」より、引用。)
<一部分を抜粋>
●2020年2月9日 産経新聞
自民党の稲田朋美幹事長代行は(2020年2月)8日、兵庫県宝塚市で講演し、法の下の平等を定めた憲法14条を改正し、女性議員の割合増加を目指す独自の改憲案を表明した。 |
「政治家に女性が少な過ぎるため、民主主義がゆがんでいる。14条に男女不平等を解消するとの責務を加えたい」と訴えた。 |
(2020年2月10日 毎日新聞「『女性議員増やすため14条改憲』稲田氏発言が波紋 『クオータ制』自民党内も否定的」より、引用。)
<一部分を抜粋>
●2020年2月10日 毎日新聞
自民党の稲田朋美幹事長代行が、女性議員の割合を増やす方策として、法の下の平等を定めた憲法14条の改正に言及し、与野党に波紋が広がっている。 |
稲田議員がこのような発言をするとは夢想だにしませんでした。
LGBT
(報道)
□2020年2月15日 毎日新聞 LGBT法成立へ意欲 自民・稲田氏「五輪までに」 |
LGBTの問題につきましては、稲田議員はかねてより意欲的です。
(2020年2月15日 毎日新聞「LGBT法成立へ意欲 自民・稲田氏『五輪までに』」より、引用。)
<一部分を抜粋>
●2020年2月15日 毎日新聞
自民党の稲田朋美幹事長代行は(2020年2月)15日、水戸市で講演し、LGBTなど性的少数者への理解拡大を図る法案を今国会へ提出し会期内に成立させる意欲を示した。 |
「法案を今国会へ提出し会期内に成立させる」
ここまで具体的に考えているとは。
法律の制定が現実のものとなってきました。
刑法の性犯罪の規定の改正
(報道)
□2020年2月16日 NHK 性暴力 刑法の要件見直し検討へ 自民・女性議員グループ
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「性暴力 刑法の要件見直し検討へ」
2日前、NHKが報道しました。
(2020年2月16日 NHK「性暴力 刑法の要件見直し検討へ 自民・女性議員グループ」より、引用。)
●2020年2月16日 NHK
(前略。) 自民党の有志の女性議員で作る議員連盟は、刑法の要件が厳しすぎるとして、週内にも勉強会を開いて、見直しに向けて検討を始めることになりました。 議員連盟では、要件の問題点を洗い出して議論するほか、現在は13歳未満となっている、被害者の同意の有無を問わずに犯罪が成立する年齢の引き上げや時効の延長なども検討する方針です。 議員連盟の共同代表を務める稲田幹事長代行は「今の刑法はあまりにも要件が厳しく、性犯罪から女性を守る法律としては課題が多いので、女性ならではの検討を進めたい」と話しています。 議員連盟では、具体的な検討を進めたうえで、法務省に見直しを提言したい考えです。 |
同ニュースの映像のなかで稲田議員はつぎのように語っています。
(※音声の文字化は筆者。)
●2020年2月16日 NHK
(稲田朋美 自民党 幹事長代行)
あまりにも要件がきびしくて、性犯罪から女性を守る法律としては課題が多いように思います。 |
刑法の改正に向けて強力な援軍が登場したようです。
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年6月22日>
『レイプ神話』に異議を唱えて頂けて、今まで被害届も出せずに泣き寝入りしていた女性は救われると思います。やっと世間の理解がここまできた…。 私も報われます。 「あさイチ」性暴力被害の特集へのFAXに出演陣が反論 #ldnews
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2017年7月1日に香西咲さんは、
「今まで被害届も出せずに泣き寝入りしていた女性は救われると思います。やっと世間の理解がここまできた」
とのべられました。
世の中はさらによりよい方向へ進んでいます。
AV出演強要についても然りです。
(ライトハウスのツイートより、引用。)
●ライトハウス
<2019年6月20日>
(再掲)
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AV業界に止(とど)めを刺す日がちかづいてきました。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
香西咲さんを勝手に応援するサイトへ
稲田議員は3年前の国会答弁がグタグタでしたからね、今は二階氏の元で
修行中というところですか?
この記事にあるように、結果を残して欲しいものです。
右とか左とか全く関係なく、AV被害はなくすべきという意見です。
稲田先生が所属する、谷口先生を学ぶ会(生長の家分派・日本会議)なども
女性を洗脳したり、強要したりしてAVに出演させるのは反対だと思いたいものですね。
本当のタカ派で右派であれば、行動するでしょうね。