3日前より、第7回性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループの「議事録」をみてきました。
2019年5月24日 法務省 第7回性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ <議題> |
<報告者> 大竹裕子 オックスフォード大学 医療人類学部 リサーチフェロー 齋藤梓 目白大学 人間学部心理カウンセリング学科 専任講師 |
(参考。当ブログ)
・2020年2月14日(※3日前。大竹裕子さんと齋藤梓さんの論説)
・2020年2月15日(※2日前。齋藤梓さんの論説)
・2020年2月16日(※1日前。大竹裕子さんの論説)
本日はさらに、齋藤梓さんと大竹裕子さんの論説を参照します。
齋藤梓 目白大学 人間学部心理カウンセリング学科 専任講師
(2019年5月24日 第7回 性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ「議事録」より、引用。)
<14ページ>
●2019年5月24日 山﨑 法務省 法務総合研究所 総務企画部長
それから、2番目の質問ですけれども、関係性がある場合の不同意性交、性暴力の話の中で、加害者側が正当化を行うというお話があって、指導・教育の一環として行ったというお話がございました。 |
齋藤梓さんは以下の説明をされていました。
<5ページ>
●2019年5月24日 齋藤梓 目白大学 人間学部心理カウンセリング学科 専任講師
そして、性被害が生じた後に見られる動きとしまして、被害者は戸惑って、自分が悪かったのではないかとか、これは何だったんだろうと混乱する状態になります。 |
加害者の方は被害者に対して、恋愛感情だったんだよとか、これは指導者の義務なんだよとかといったように、自分の性加害を正当化するような言動が見られます。 |
戸惑って、この出来事をどう捉えていいのか分からない被害者は、その正当化を一時的に受容するということも見られました。 |
<14ページ>
●2019年5月24日 山﨑 法務省 法務総合研究所 総務企画部長
これはちょっと、どういうことを正当化して言おうとする趣旨なのか、私はよく理解できません。 |
具体的にはどんなことを加害者側が、指導・教育なんだと主張しているのかというのを教えていただきたいというのが2番目でございます。 |
<15ページ>
●2019年5月24日 齋藤梓 目白大学 人間学部心理カウンセリング学科 専任講師
指導・教育の一環というのは、本当に、私も聞いていて、理解ができないなと思うのですけれども、これは、あなたを教育するためなんだよとか、あなたの魅力をあなたに分からせるためなんだよとか、指導者に当たる人が、おまえのために、おまえがこれから成長するために、俺はこういうことをしてやっているんだぞというような言動をとるということが見られたということです。 |
●2019年5月24日 大竹裕子 オックスフォード大学 医療人類学部 リサーチフェロー
あと、医療とか相談関係、相談者などの立場の人で、あなたの苦痛を緩和するために、こういうことをしますとか、医療行為の一環として、こういうことをしているんですよということもありました。 |
(再掲。齋藤梓さん)
「おまえのために、おまえがこれから成長するために、俺はこういうことをしてやっているんだぞ」
AV業界人が用いそうな言辞です。
(ログミーに掲載された「手記」より、引用。)
●プロダクションから2,460万円の違約金を請求された女性
また、日ごろから、プロダクションやメーカーの方から、そういうこと(AVに出演すること)は「立派なこと」だ、とか、「誇らしいこと」だとか繰り返し言われていました。 業界の人は信じられないくらいに口が上手で、脅したり、AVに出るのはよいことだと洗脳に近いことを言い続けたりしました。 |
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年8月4日>
事務所所属時代、目の前に『夢』と言う人参ぶら下げられて走り続けてきた訳ですが、その人参が偽物だった事。 そしてその『夢』が私にとって大学生からずっと温めてきた大切なものだったから、簡単に手放せなかった事。 そして走り出したら2度と引き返す事が出来ない道だと思い込んでいた事。 |
●香西咲さん
<2016年11月17日>
2011年。 あの時の私は空気を読み過ぎて前事務所社長やスタッフの機嫌を伺う様になっていた。 騙された事に気づいた時も、言いたい事もなかなか言い出せないまま、前社長と造り上げた“架空の”人参を目掛けて走ってた。 3年間。 |
●香西咲さん
<2017年12月9日>
Wikipediaご覧頂けると分かるかと思いますが、青木は「タレント目指す。レギュラー番組持たせる。映画の主演をさせる。」等言っておきながらレースクイーンやグラビアアイドルやっていた時の方が地上波の仕事は殆ど貰えなくなりました。あの時何であんな人を信じたのか?昨日UPした洗脳ノートです |
(再掲。齋藤梓さん)
「おまえのために、おまえがこれから成長するために、俺はこういうことをしてやっているんだぞ」
このような犯罪者をこのまま野放しにしておいてもよいのでしょうか。
大竹裕子 オックスフォード大学 医療人類学部 リサーチフェロー
(2019年5月24日 第7回 性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ「議事録」より、引用。)
<3ページ>
●2019年5月24日 大竹裕子 オックスフォード大学 医療人類学部 リサーチフェロー
今回、関連のあるところとしては、社会・政策レベルで、性暴力に対する法的な制裁措置が弱かったりすると、性暴力が起こりやすくなると。 |
なぜなら、社会規範というものを法がつくっている部分があるために、人々の意識の中で、性暴力をどう捉えるかということが変わってしまうからだと言われています。 |
(再掲。大竹裕子さん)
「性暴力に対する法的な制裁措置が弱かったりすると、性暴力が起こりやすくなる」
AV出演強要をおこなっても、現在は、軽微な罪にしか問われません。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年1月29日>
いつもありがとうございます。 起訴されたとしても 加害者である #青木亮 は被害者の受けた苦しみや一生残る後遺症を味わう事は無いのですよね。 良くてたった数年の禁固刑 或いは私で稼いだAV一本分にも満たない罰金 ( #労働者派遣法違反 で #略式起訴 された時はそうでした。) 報われません。 |
犯罪者は、熱(ほとぼり)がさめると、以前の悪事を再開します。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年12月13日>
やっと逃げ回ってた #青木亮 出てきたと思ったら、また契約書を盾に酷い事を言われている。 この後に及んでまた契約書問題。 しかもサインしたのは私じゃない。 本当に消えたい。 どこまで苦しめれば気が済むの? |
先にみたとおり、大竹裕子さんはこうのべています。
「社会規範というものを法がつくっている部分があるために、人々の意識の中で、性暴力をどう捉えるかということが変わってしまう」
と。
破壊規範をつくっているのは法です。
法がしっかりとしたものになっていないとこの世から性暴力はなくなりません。
AV業界人のようなやつらが跋扈します。
(2017年2月8日 毎日新聞「AV問題 搾取される“女優” 支援団体に聞く・下」より、引用。改行を施しています。)
●毎日新聞記者
具体的には、どういった法整備をイメージしているのですか?
●金尻カズナ PAPS相談員
漠然としてはいますが、「今ある圧倒的な格差を逆転させるような法律」です。 消費者金融の例を思い浮かべてください。かつて「借りる方が悪い」とされていたものが、貸金業法の改正によって「貸す側の問題」に逆転しました。 AVについても、出演者と事業者の間にある格差を逆転するようなことを、法律に明記してほしいです。 |
「出演者と事業者の間にある格差を逆転するような」法律の制定が待たれます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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