本日も山添拓参議院議員が昨年(2019年)の11月12日におこなった国会質疑をみていきます。
□2019年11月12日 参議院 法務委員会 「会議録」 「参議院インターネット審議中継」(※動画) |
(参考。当ブログ)
・2020年2月7日
・2020年2月8日
・2020年2月13日
(2019年11月12日 参議院 法務委員会「会議録」より、引用。)
●2019年11月12日 山添 拓(日本共産党)
(前略。) 2018年の5月以降、先ほど来御紹介あります実態調査のワーキンググループが開かれております。 |
心理学の専門家からのヒアリングも行われておりますが、性暴力の影響や性被害を受けたときの被害者の態度といった点について、どのような知見が紹介されたか御説明いただけますか。 |
●2019年11月12日 西山卓爾 法務省大臣官房 政策立案総括審議官
御指摘ございましたワーキンググループでヒアリングを実施してございますけれども、そのうちで、委員御指摘の性被害時における被害者の反応や性暴力が被害者に与える悪影響等に関する知見につきまして御紹介を申し上げますと、例えば、第8回会合でお話を伺いました性犯罪被害者の臨床や精神状態の鑑定に携わる精神科医からは、性被害時における被害者の態度について、英語論文26件の分析結果に基づき、騒ぐ、殴るなど抵抗が外見上明確な行動よりも、泣く、加害者にやめるよう懇願するなどの消極的な抵抗行動を取る被害者が多いことや、積極的な行動を何も取らない又は凍り付いた、何もしなかったというように言う人がどの調査にも必ずおり、性被害に遭ったときに何もできないということがごく普通にあり得るなどといった御指摘をいただいております。 |
また、第7回の会合のヒアリングで、性暴力の被害経験に関する研究を行っている研究者からは、WHO、世界保健機関及びロンドン大学が行った研究データに基づき、性暴力被害を受けたことのある人は、被害を受けたことのない人と比べて自殺念慮、自殺企図を起こすリスクが高くなることや、パートナーから性暴力又は身体的暴力を受けた場合、精神的な影響だけでなく、身体的な疾患なども含め、自殺や病死、障害に至るリスクを高めるなどといった御指摘をいただいているところでございます。 |
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性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループの第8回目の議事録につきましては、過日の当ブログでもふれております。
(参考。当ブログ)
<第8回 性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループについて>
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同ワーキンググループの第7回目の議事録は、当ブログでまだとりあげていません。
(再掲。西山卓爾 法務省大臣官房 政策立案総括審議官)
「第7回の会合のヒアリングで、性暴力の被害経験に関する研究を行っている研究者からは、WHO、世界保健機関及びロンドン大学が行った研究データに基づき、性暴力被害を受けたことのある人は、被害を受けたことのない人と比べて自殺念慮、自殺企図を起こすリスクが高くなる(略)などといった御指摘をいただいているところでございます」
第7回目の議事録のなかから西山審議官が言及した箇所を参照します。
(2019年5月24日 第7回 性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ「議事録」より、引用。)
<2ページ>
●2019年5月24日 大竹裕子 オックスフォード大学 医療人類学部 リサーチフェロー
次に、性暴力の影響ですが、国際的なデータから共通して分かっていることをここに挙げております。 |
これは、WHO世界保健機関と、ロンドン大学が行った研究からのデータの引用になります。
(※配布資料1より) |
重要なポイントだけを申し上げますと、性暴力の影響として最も重大であるといわれているのは、自殺念慮・自殺企図です。 |
この表にあるオッズ比というのは、被害を受けたことのある人と被害を受けたことのない人を比べた場合に、これだけ自殺念慮・自殺企図が起こるリスクが上がるということを示します。
(※配布資料1より) |
低くて2.4倍、高くて8.3倍まで上がるということですね。 |
そのほかは、うつ病・不安障害、PTSDを含む精神疾患のリスクが上がるということが分かっております。 |
香西咲さんもつぎのようにおっしゃっています。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年9月20日>
青木りょうさんへ 5年間を返して下さい 死にたい |
●香西咲さん
<2016年10月5日>
またフラッシュバックしてしまいそうなので自粛します、 失礼致しましたm(_ _)m 尊敬する有名な方はこの件を |
●香西咲さん
<2016年10月28日>
隅に追いやっていたトラウマを掘り起こすのはとてつもない労力が要りますね。 精神的にも、ついこの間までは普通の精神を保てたのに、思い出した瞬間動悸や頭痛吐き気…この突然の変化は経験者にしか分からない。女性の共犯者達は特に最低。 |
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上述の大竹裕子さんと一緒に出席されていた齋藤梓さんのことばもご紹介させていただきます。
(2019年5月24日 第7回 性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ「議事録」より、引用。)
<7ページ>
●2019年5月24日 齋藤梓 目白大学 人間学部心理カウンセリング学科 専任講師
もう一つ、これは、性暴力が人生にどのような影響を及ぼすかということなのですが、性暴力の認識がないのならば、それでいいではないかということではなく、性暴力の認識がない間にも、自分自身が物扱いされたとか、意思を無視されたという感覚はあり、それによって自尊心が低下したり、自責感が生じたりして、自暴自棄になり、自殺や自殺未遂、自傷行為を行ったり、対人関係に影響が出たりといったようなことが見られていました。 |
重要な視座です。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年12月19日>
年明けのPTSDやフラッシュバックの治療が楽しみです。 投げやりだった人生でしたが、業界内外の方々やファンの方々の愛情を感じる事ができ今やっと前向きに人生を考え直そうという気持ちになって参りました。 少しづつですが。 どうかこれからも温かく見守って頂けたら幸いです。ありがとうございます |
(2019年5月24日 第7回 性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ「議事録」より、引用。)
<7ページ>
●2019年5月24日 齋藤梓 目白大学 人間学部心理カウンセリング学科 専任講師
加害者が巧みに被害者の逃げ道を奪うというプロセスもありますし、やはり性暴力というのは、自分の自己の目的のために被害者の性を「対象」として利用するという、道具化するといったことというのが、傷つきの本質にはあるのではないかということが考えられました。 |
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(再掲。齋藤梓さん)
「加害者が巧みに被害者の逃げ道を奪う」
昨日、仏教の「諸行無常」にふれました。
この「諸行無常」と並んで有名なのが、「諸法無我」です。
「諸法無我」とはどのような意味なのでしょう。
広辞苑にはこう書かれています。
「諸法無我。三法印の一で、いかなる存在も永遠不変の実体を有しないということ」
と。
よく意味がわかりません。
簡単に言うとこういうことです。
ひとは皆、支え合って生きている。
ここから生じるのが、相手への気遣い、です。
家族や近しい者に対してはこういった気持ちを大切にしなければなりません。
やさしい女性は加害者に対しても気を遣ってしまいます。
性犯罪者は言うまでもなくビジネス上の相手には毅然とした態度をしめす必要があります。
「ノー」
と。
其(それ)にしても「諸法無我」ということばを思い出すたびに嗤(わら)ってしまいます。
いいかげんにしろ、と言いたいです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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