先日の当ブログで、国会の会議録を参照しました。
□2019年11月12日 参議院 法務委員会 「会議録」 「参議院インターネット審議中継」(※動画) |
引用したのは山添拓参議院議員の質疑に関する箇所です。
(参考。当ブログ)
・2020年2月7日
・2020年2月8日
本日は同会議録のなかから別の部分を引かせていただきます。
控訴時効について、山添拓議員と森まさこ法務大臣がやりとりをおこないました。
(2019年11月12日 参議院 法務委員会「会議録」より、引用。)
●2019年11月12日 山添 拓(日本共産党)
(前略。) ところで、大臣は、野党時代の2010年に、当時の刑法改正の審議で、強盗致死の時効が撤廃されるのに強姦致死の時効が撤廃されないことに強く抗議すると、こういう発言をされております。 |
性犯罪における公訴時効の撤廃、これ大臣として進める御決意でしょうか。 |
●2019年11月12日 森まさこ 法務大臣
具体的な検討対象については、今事務方から御説明しましたとおり、検討の方向性を現時点でお示しすることは困難でございますが、重要な御指摘でございますので、私としては適切に検討されるように期待をしているところでございます。 |
●2019年11月12日 山添 拓(日本共産党)
適切に検討されるように期待をということですけれども、これ2010年に森大臣が自由民主党を代表しての本会議の討論で述べられている発言でもありますので、是非、大臣となられた今般、その大臣自身のイニシアチブも発揮して議論を進めていただきたいと思っております。 |
積み残しの課題、私、これいずれも検討すべきだと思いますし、その際には、性犯罪というのはいかなる保護法益を侵害するものなのかと、人間の尊厳に対する罪と考えるべきだとか、性的なコンタクトの体験を強制的に共有させられることからの保護と捉えるべきだ、こういった、前回の改正に至る検討会の中でもいろんな議論がされております。 |
その守るべき保護法益、その根本に立ち返った議論を是非行っていただきたいと、こう思います。 (後略。) |
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(再掲。山添 拓 議員)
「性犯罪における公訴時効の撤廃」
「適切に検討されるように期待をということですけれども、これ2010年に森大臣が自由民主党を代表しての本会議の討論で述べられている発言でもあります」
「2010年ー」
10年前の会議録をふりかえってみます。
2010年
□2010年4月14日 参議院 本会議 「会議録」 |
(2010年4月14日 参議院 本会議「会議録」より、引用。)
●2010年4月14日 森まさこ 参議院議員(自民党)
私は、自由民主党・改革クラブを代表して、刑法及び刑事訴訟法の一部を改正する法律案に対して賛成の立場から討論をいたします。 |
今回の法案は、自民党において検討を続けてきた公訴時効の撤廃について、自民党で作成した案をほぼそのとおり、民主党の政策インデックスの案と異なるにもかかわらず、政府が閣法として提出したものであります。 |
政権交代により、本件が後退することを心配する被害者遺族の声が報道されておりましたが、我々も安堵しております。 |
福島県郡山市においても、平成12年(2000年)に17歳の少女の遺体が河川で発見された殺人事件の犯人がいまだ見付かっておらず、時効廃止を求める被害者の御遺族が、時間の経過とともに罪が消えるのならばただの逃げ得になる、被害者に、遺族に時効はないと心情を述べた旨報道されています。 |
このように、被害者や遺族だけがやり場のない怒りや無力感に生涯苦しみ続けるのは理不尽ではないかとの問題意識から、自民党政権では、まず、平成16年(2004年)に当時の南野知惠子法務大臣が公訴時効の延長に踏み切り、さらに、森英介前法務大臣の下に法務省内勉強会を設置するとともに、早川忠孝法務大臣政務官を座長とするワーキンググループを設置して検討を進め、昨年(2009年)7月15日に取りまとめを行いました。 |
そして、党内においても、司法制度調査会の下に公訴時効の在り方に関する勉強会を開催し、精力的に議論を重ね、犯罪被害者、遺族団体の方々や日弁連など、関係者の皆様から丁寧に御意見をお伺いしてまいりました。 |
我々がこのように真剣に検討を重ねてきた案を結果としておおむね取り入れていただいたわけですので、当然この度の法案には賛成をさせていただきます。 |
(略。)
今回の改正は犯罪被害者の皆様にとって大きな節目となりますが、我々は犯罪被害者の保護がまだまだ足りないことを痛感しております。 |
(略。)
自民党は、更なる被害者保護制度の充実を進めてまいる所存です。 |
今回、強盗致死の時効が撤廃されるのに、強姦致死の時効が撤廃されないことにも強く抗議を申し上げます。 |
また、交通事故、特にひき逃げ事件では、ひき逃げという悪質な行為により人が亡くなっている以上、その公訴時効の問題につき政府で今後の検討課題とするようにお願いを申し上げます。 |
(略。)
最後に、改めて、どんな形であれ我々が望んでいた法案が成立するのは本望であり、また我が党は犯罪被害者の皆様を一刻も早く救える法律を成立させたいという強い思いから、本改正案には賛成する旨を表明して、私の討論を終わりにいたします。 |
ありがとうございました。 |
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2019年
(再掲。山添 拓 議員)
「性犯罪における公訴時効の撤廃、これ大臣として進める御決意でしょうか」
(再掲。森まさこ 法務大臣)
「重要な御指摘でございますので、私としては適切に検討されるように期待をしているところでございます」
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2015年7月11日>
性犯罪に関して数人の弁護士を訪ねたことがあるが、殆ど皆口を揃えて『立件が難しい』で終わらされる。 それ以上親身になってくれる弁護士はほとんどおらず、大半は泣き寝入りが現状。 |
●香西咲さん
<2017年11月29日>
契約書を交わすまでに何度も突き返しているので手帖見ても分かりにくいかも知れませんね。 疑問点等があればいつでもどうぞ。 どうか他の被害者さんも泣き寝入りしません様に… |
●香西咲さん
<2018年4月2日>
こんなだから被害女性は泣き寝入りしてしまうのですよ(>_<) 一生奴隷だ!この映像ぶん回して利益出してやる!とことん養分になれ!と。 でも契約書も何も交わしていないのですよね。 #ディアスグループ #LANTANA の #鈴木琢也 の案件なのは周知の事実でしょうに、何故そちらに申立ないのか…??? |
●香西咲さん
<2018年4月17日>
もうこれ以上泣き寝入りしない。 #MeToo #ツイッターでウィメンズマーチ #AV強要 #青木亮 #humantrafficking #HoneyPopcorn #刑事告訴 |
●香西咲さん
<2018年6月5日>
仁比聡平参院議員 前回に引き続き #AV強要 を問題視し追及して下さるその姿勢に、 自分も含めて多数の被害者はとても感動し救われる思いです。 泣き寝入りしなくていい、と背中を押して頂いているような気持ちになれます。 ありがとうございます。 心より御礼申し上げます。
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仏教の開祖である仏陀(ガウタマ=シッダールタ)の教えのなかに、
「諸行無常」
というのがあります。
諸行無常とは、簡単に言うとこういうことです。
すべてのものはいずれ壊れる。
これが世の中の道理である。
だからものごとに執着するな。
諦めろ、と。
嗤(わら)ってしまいます。
最後の最後まで諦めないのが人生です。
(再掲。香西咲さん)
「どうか他の被害者さんも泣き寝入りしません様に」
性犯罪のとりあつかいに関して世の中はよりよい方向へ進んでいます。
AV出演強要問題についても同様です。
諦めなければ、最後、被害者の方々は勝利することができます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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