昨日、山添拓議員の国会質疑にふれました。
□2019年11月12日 参議院 法務委員会 「会議録」 「参議院インターネット審議中継」(※動画) |
(参考。当ブログ)
・2020年2月7日(※昨日)
山添拓議員は弁護士でもあります。
本日も当該委員会におけるやりとりをみてみます。
(2019年11月12日 参議院 法務委員会「会議録」より、引用。)
●2019年11月12日 山添 拓(日本共産党)
(前略。) 初めに、大臣に伺いたいと思います。 毎月11日にフラワーデモというのが行われております。 大臣、御存じでしょうか。 |
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(2019年11月12日 参議院 法務委員会「会議録」より、引用。)
●2019年11月12日 森まさこ 法務大臣
はい、存じ上げております。 |
●2019年11月12日 山添 拓(日本共産党)
資料をお配りしておりますけれども、今年(2019年)の3月、性暴力をめぐる無罪判決が相次いだことへの抗議をきっかけに呼びかけられまして、昨日(2019年11月11日)も、ちょうど11日ですが、全国27か所、また国外も含めて取り組まれておりまして、東京では丸の内の駅前広場に300名が集まりました。 |
(再掲。山添 拓 議員)
「今年(2019年)の3月、性暴力をめぐる無罪判決が相次いだ」
昨年(2019年)の3月、4つの地方裁判所は、性暴力について無罪の判決を言い渡しました。
この件に関しては、小川たまかさんの記事がわかりやすいです。
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(確認)
□福岡地裁久留米支部の無罪判決→2019年3月26日に検察が控訴→福岡高裁が有罪判決(※2020年2月5日)
□静岡地裁浜松支部の無罪判決→検察が控訴せず(※無罪が確定)
□名古屋地裁岡崎支部の無罪判決→2019年4月8日に検察が控訴→2020年3月12日に判決
□静岡地裁の無罪判決→2019年4月10日までに検察が控訴
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中村剛さんという弁護士は以前、この4つの判決を以下のように評していました。
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久留米支部が担当した事件は、中村剛さんの予想に反して、このたび福岡高裁で有罪となりました。
(参考。当ブログ)
・2020年2月7日(※昨日)
(2019年11月12日 参議院 法務委員会「会議録」より、引用。)
●2019年11月12日 山添 拓(日本共産党)
私も(フラワーデモ)に行ってお話を聞いてきました。 ある女性は、14歳のときに実の父親にレイプをされた、家族を恨んで、自分も死にたいと思って生きてきた、8月にこのフラワーデモでようやく話をすることができて、初めて死にたいという気持ちが消えていった、こう語っておられました。 誰にも言えない被害が重く長くのしかかるんですね。 この方、今48歳だとおっしゃっていました。 内閣府の調査では、20代から50代の女性の1割近くが無理やり性交をされた経験があると答えております。 大臣に伺いますが、被害を申告し、事件化をされ、起訴、判決に至る事件というのは氷山の一角だという認識、大臣、お持ちでしょうか。 |
●2019年11月12日 森まさこ 法務大臣
はい、全ての事件が公の場に出るとは限らないというふうに認識をしております。 |
●2019年11月12日 山添 拓(日本共産党)
全ての事件が公に出るわけではない、それにとどまらず、泣き寝入りといいますか、被害を訴えることができない、相談すらできないという方が多数を占めている実態、これ、是非御認識いただきたいと思いますし、森大臣、既にそうした見解、見識もお持ちなんだと思いますが、今、その性暴力が余りにも軽んじられていることへの抗議の声があふれ出ております。 同時に、その背後にはデモに出てこられないたくさんの被害者がいるということ、改めて認識いただきたいということを申し上げたいと思います。 (中略。) 要するに、意思に反する性交だというだけでは処罰されないわけですね。 しかし、望まない性交を強制される、そのこと自体が、性的自由、ひいては個人の尊厳を著しく侵害するものだと私は思います。 大臣、これ、罪として問うに値しないものだとお思いでしょうか。 |
●2019年11月12日 森まさこ 法務大臣
委員の御指摘は大変重要な御指摘であるというふうに思います。
平成29年の刑法一部改正法では、御指摘の暴行・脅迫要件については、その撤廃や緩和は行われなかったわけでございますが、その上で、改正法附則第9条で、政府において、同項の施行後3年を目途として、性犯罪に係る事案の実態に即した対処を行うための施策の在り方について検討を加えるとされておりまして、法務省では、その検討に資するため、性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループを設置して、委員御指摘の暴行・脅迫要件に関連する事柄を含めて、性犯罪の実態把握や無罪判決等の収集、分析、外国法制の調査等を進めているところでありまして、来年(2020年)春頃を目途にその結果を取りまとめる予定であります。 |
●2019年11月12日 山添 拓(日本共産党)
大臣、もう大分先の方まで答弁いただいたんですけれども、要するに、意思に反する性交だというだけでは今は罪になっていない、されていないわけですね。 そのこと自体についてどうお考えか。 同意のない性交、これを処罰するということについてどういう御認識か、もう一度お願いできますでしょうか。 大臣に、手を挙げていただいたので。 |
●2019年11月12日 森まさこ 法務大臣
ただいまお答えしたとおりでございまして、委員の御指摘、大変重いものと受け止めております。 相談できない方が多数いるという実情も伺っております。 ただいま申し上げましたとおり、平成29年刑法一部改正法では、御指摘の暴行・脅迫要件については次のような理由からその撤廃や緩和は行わなかったところでございます。 判例実務上、暴行・脅迫要件の判断に当たって、当該暴行、脅迫だけでなく、周囲の状況、従前からの人間関係、被害者の属性、年齢、能力、事件に至るまでの経緯など、様々な要素を考慮して判断されていること、暴行・脅迫要件は当該性交等が処罰すべきものであることを外形的に示す要件として機能していると考えられ、そのような外形的行為がないときは被害者の不同意や被疑者の行為を証明することが容易ではないこと等でございますが、ただいま答弁いたしましたように、その上で、附則第九条で、政府において検討を加えると、それを施行後3年を目途としてというふうにされましたので、現在法務省でワーキンググループでるる検討し、それを来年(2020年)春頃を目途にその結果を取りまとめる予定になっております。 それらの調査研究の結果のほか、被害当事者団体等から寄せられた様々な御指摘、ただいまの委員からの御指摘を踏まえて具体的な検討対象を決めていくことになりますので、現時点でなかなか今どうかということをお答えすることが非常に困難ではございますが、充実した検討を行ってまいりたいと思います。 |
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(再掲。山添 拓 議員)
「要するに、意思に反する性交だというだけでは処罰されないわけですね。意思に反する性交だけではなく、暴行、脅迫がなければ駄目だ、抗拒不能の状態を利用したのでなければ駄目だと」
2020年2月5日
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□2020年2月5日
西日本新聞
「準強姦被告に逆転有罪判決 『抵抗できないと認識』福岡高裁が懲役4年」
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世の中がかわっていく予感がします。
AV出演強要についても同様です。
(2019年2月5日「Safer Internet Day 2019 シンポジウム」より、引用。改行を施しています。)
●2019年2月5日 宮崎政久 自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長(衆議院議員)
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(2019年6月20日 ライトハウス「自民党:若者の性的搾取をなくすために、議員立法を目指すそうです」より、引用。改行を施しています。)
●ライトハウス
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年2月9日>
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(再掲。宮崎政久 自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長)
「立法を含めた被害者救済のための手段を積極的に検討」
AV業界というこの世の極悪に未来はありません。
このことだけはたしかなようです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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