2017年10月19日のことです。
海野さん(※仮名)というかたが、AV業界人の顧問弁護士に対する懲戒を申し立てました。
2017年(平成29年)10月25日
懲戒請求者 ◯◯◯◯殿 第二東京弁護士会
会長 ◯◯◯◯ 懲戒請求事件の調査の開始について(通知)
貴殿からの、平成29年10月19日受付の懲戒の請求について、弁護士法第58条第2項の規定により、本会は綱紀委員会に事案の調査を求めましたので通知します。 記
1.事案の表示 平成29年(コ)第◯◯号 |
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審査をおこなっていた第二東京弁護士会は、先日、当該弁護士の戒告を決定しました。
令和元年12月23日 第二東京弁護士会 懲戒委員会 「議決書」 |
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(参考。当ブログ)
・2020年1月27日(その1)
・2020年1月28日(その2)
・2020年1月29日(その3)
・2020年1月30日(その4)
・2020年1月31日(その5)
・2020年2月1日(その6)
海野さん(※仮名)はこの結果に満足されていないようです。
(当ブログへのコメントより。)
●2020年2月1日 海野さん(※仮名)
私も少数意見に賛成です。 |
議決書を参照します。
(令和元年12月23日 第二東京弁護士会 懲戒委員会「議決書」より。)
<13ページ>
●令和元年12月23日 第二東京弁護士会 懲戒委員会
(※少数意見)
しかも、○○と当該DVDに出演した女性との間でトラブルが発生した際には、その解決に尽力していたというのであるから、対象弁護士が、顧問弁護士として法的知見を提供していたと否にかからわず、○○の行っていた違法行為に少なくとも荷担し、これを助長していたと認められる。
そうだとすると、対象弁護士の上記行為は、当会及び弁護士一般の社会的信用を著しく毀損するものであり、多数意見の戒告処分は相当ではなく、対象弁護士には業務停止1月以上の処分をするのが相当である。 |
(当ブログへのコメントより。)
●2020年2月1日 海野さん(※仮名)
菅谷弁護士は、これまで監査役や中小企業の顧問弁護士をしてきたのですが、このような人物が企業統治ができるとは、とても思えません。 コーポレートガバナンス徹底が求められる、我が国の企業統治において悪質なロリコンDVDを販売する業者の顧問弁護士として、違法行為に加担し違法行為を助長する人物を監査役や顧問弁護士にするのは不適切だと懲戒請求者である当方は考えます。 |
(当ブログへのコメントより。)
●2020年2月2日 海野さん(※仮名)
懲戒請求の時に、支援団体の人に菅谷に関して聞きまして。 懲戒請求を出すことを決意しました。 |
●2020年2月2日 海野さん(※仮名)
当時、宮本智の懲戒請求が2弁(第二東京弁護士会)で棄却されて、頭の中が、宮本智でいっぱいでしたが、懲戒請求を出すことによって、本件問題に強い関心が持てるようになり、かつ事案を調査する上で宮本よりコイツある意味で酷いんじゃないか?と思うようになっていきました。 |
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(再掲。少数意見。第二東京弁護士会 懲戒委員会)
「当該DVDに出演した女性との間でトラブルが発生した際には、その解決に尽力していた」
第二東京弁護士会の懲戒委員会は、この件に関して、責任を問いませんでした。
不問としました。
(令和元年12月23日 第二東京弁護士会 懲戒委員会「議決書」より。)
<9ページ>
●令和元年12月23日 第二東京弁護士会 懲戒委員会
(略)、対象弁護士が○○の違法行為について、具体的に法的知見を提供してその違法行為を助長したことを窺わせる証拠はなく、そのような事実は認められない。 |
懲戒委員会が問題にしたのは、職業安定法との関係です。
職業安定法 第63条第2号
(参考。職業安定法)
●第63条
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(令和元年12月23日 第二東京弁護士会 懲戒委員会「議決書」より。)
<11ページ>
●令和元年12月23日 第二東京弁護士会 懲戒委員会
そして、対象弁護士が○○の顧問弁護士になった当時、成人男性向けDVDの出演者として性交等をさせる業務が「有害業務」に該当することは確立していた(略)。 |
(確認)
「成人男性向けDVDの出演者として性交等をさせる業務」
↓
「有害業務」
(令和元年12月23日 第二東京弁護士会 懲戒委員会「議決書」より。)
<12ページ>
●令和元年12月23日 第二東京弁護士会 懲戒委員会
(略)、対象弁護士には、○○の顧問弁護士として、職業安定法による規制について必要な調査を行うべきであったにも拘わらずこれを行わず、○○に対して違法行為を行うことを止めるよう助言等しなかったことは、弁護士職務基本規程第37条1項に反し、弁護士法第56条第1項に定める弁護士としての品位を失う非行に該当するものといわざるをえない。 |
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(再掲。議決書)
「成人男性向けDVDの出演者として性交等をさせる業務」
この種の「業務」の場合、上述の職業安定法第63条第2号が適用されるのは、スカウトとプロダクションです。
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(再掲。やまもと寅次郎さん)
「たくさん見てきました、AV業界に巣食う酷い弁護士。大手メーカーのね」
今回の懲戒は、メーカーや流通の顧問をしている弁護士には関係がないのでしょうか。
当該議決書を確認します。
AVのメーカーや流通の顧問をしている弁護士の責任
(令和元年12月23日 第二東京弁護士会 懲戒委員会「議決書」より。)
<12ページ>
●令和元年12月23日 第二東京弁護士会 懲戒委員会
3 結語
○○が行っていた未成年者を含む女性を募集して、同女らに性交や性交類似行為をさせ、その様子を撮影して成人男性向けDVDとして制作、販売する事業というのは、未成年者、女性の人権を侵害する危険性を孕むものであるが、対象弁護士が漠然とそのような事業主の顧問弁護士になったことが、本件における根本的な問題ということができる。 |
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(確認)
「成人男性向けDVDとして制作、販売する事業」
↓
「弁護士が漠然とそのような事業主の顧問弁護士になったことが、本件における根本的な問題」
第二東京弁護士会の懲戒委員会は、AVのスカウトやプロダクションだけでなく、制作と販売に対しても論及しています。
「弁護士が漠然とそのような事業主の顧問弁護士になったことが、本件における根本的な問題」
と。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年12月13日>
親元は一緒なので 弁護士ドットコムさんにご相談してみようかしら。 |
●香西咲さん
<2017年12月18日>
独立時、オーセンスの池田康太郎弁護士は何度も私に電話してきました。 内容は一言で言うと圧力です。 つい最近連絡がきたのはオーセンスの唐木大輔弁護士。 |
(再掲。議決書)
「弁護士が漠然とそのような事業主の顧問弁護士になったことが、本件における根本的な問題」
予期していたとおり、オリンピックが開催される2020年は怒濤の年となりそうです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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