昨日の当ブログで、法務省がおこなっているAV出演強要対策にふれました。
(参考。当ブログ)
・2020年1月23日(※昨日)
法務省がちからを入れている施策のひとつに、女性の人権ホットラインがあります。
本日はこのことについてみていきます。
冊子「人権の擁護」
法務省の人権擁護局は毎年、
「人権の擁護」
という冊子を発刊しています。
最新版は、令和元年(2019年)8月に刊行されました。
当該冊子の3頁のところにAV出演強要に関する記述があります。
参照します。
(令和元年8月 法務省 人権擁護局「令和元年度版 人権の擁護」より、引用。)
<3ページ>
●令和元年8月 法務省 人権擁護局 「令和元年度版 人権の擁護」
法務省の人権擁護機関では、専用相談電話「女性の人権ホットライン」(ナビダイヤル0570-070-810(全国共通))を全国50か所の法務局・地方法務局に設置し、女性の人権問題に詳しい人権擁護委員や法務局職員が、夫やパートナーからの暴力(DV)、職場等におけるセクシュアルハラスメント、ストーカー行為、いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等といった女性をめぐる様々な人権問題に関する相談に応じるとともに、啓発活動や調査救済活動に取り組んでいます。 |
(※下図は女性の人権ホットラインのポスターより。)
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(※上掲のポスターの一部を拡大。)
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法務省は女性の人権ホットラインの利用をよびかけています。
(2019年11月19日 法務省「法務大臣閣議後記者会見の概要」より、引用。)
●2019年11月19日 森まさこ 法務大臣
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「令和元年度版 人権の擁護」の39頁をみてみます。
相談者に対して法務省がどのようにとりくんだのかが記載されています。
(令和元年8月 法務省 人権擁護局「令和元年度版 人権の擁護」より、引用。)
<39ページ>
●令和元年8月 法務省 人権擁護局 「令和元年度版 人権の擁護」
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この事例につきましては、法務省の別の資料でも紹介されています。
(法務省「平成30年における「人権侵犯事件」の状況について【概要】」より、引用。改行を施しています。)
●法務省 平成30年における「人権侵犯事件」の状況について(概要)
[事例1]インターネット上のプライバシー侵害及び名誉毀損
インターネット上の複数のウェブサイトに、自身の性的画像及び動画が掲載されているとして、被害者から法務局に相談がされた事案である。 |
(法務省「女性の人権問題に関して法務省の人権擁護機関が救済措置を講じた主な事例」より、引用。)
●法務省 女性の人権問題に関して法務省の人権擁護機関が救済措置を講じた主な事例
4.インターネット上のプライバシー侵害及び名誉毀損
◆インターネット上の複数のウェブサイトに、自身の性的画像及び動画が掲載されているとして、被害者から法務局に相談がされた事案である。 |
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(再掲)
●2019年11月19日 森まさこ 法務大臣
(前略。) 報道機関の皆様方には、セクシュアル・ハラスメントや、DV、いわゆるアダルトビデオ出演強要・「JKビジネス」問題などの悩みを抱える女性の方々を、一人でも多く救うことができるよう、「女性の人権ホットライン」をより多くの方々に知っていただくべく、御協力をよろしくお願いいたします。 |
残念ながら、画像等の削除に関しては、行政機関の対応だけでは限界があります。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年11月29日>
今迄の契約書、洗脳ノート(ビジョンブック)、メモ、手帖、音声、全てファイリングして作品やゲームに使われている素材が全て削除される迄保管します。 DMMがSIAに加わった事でネット上の写真削除等して貰えないのでしょうか? #AV強要 |
●香西咲さん
<2017年12月26日>
存じ上げております。 その姿勢を貫く限り強要問題は国に頼る以外に術はないと思うんです。 削除も然り。現状、削除と言っても面画面から作品を下ろしただけで、撮影素材そのものの削除はしてはくれません。 |
●香西咲さん
<2018年1月31日>
#DMM の海外向け配信サイト #R18.com こちらには国内では削除に応じた #AV強要 時代のものまで今尚販売されていて驚きと呆れと はやり業界内部は信用できないという気持ちが一気に押し寄せてきました。 報告します。 |
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いまもとめられているのは法律による規制です。
(2019年12月9日 PAPSメルマガ vol.80「2019年12月3日 緊急院内集会開催 AV出演強要―被害をなくすための法制化が急務― 被害者のなまの声」より、引用。)
●2019年12月9日 PAPS
(2019年12月3日の院内集会)
国会議員の方々にはお見えになった都度ご挨拶を頂き、一致して法制化の方向で努力し頑張って行こうとの励ましを受けました。まず、冒頭で串田誠一議員より「削除等法整備にしっかり法整備に取り組んでまいります。」、途中で塩村あやか議員より「人権の問題として取り組んでいます。」とのご挨拶を頂きました。 |
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(2019年6月20日 ライトハウス「自民党:若者の性的搾取をなくすために、議員立法を目指すそうです」より、引用。改行を施しています。)
●ライトハウス
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人身取引に対する国会の姿勢が問われています。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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