先日のブログで、厚生労働省が制定をめざしている新法についてふれました。
まずはこの件に関する報道を確認します。
(2019年9月16日 時事通信「婦人相談所強化へ新法検討=AV強要、JKビジネスも対応-厚労省」より、引用。改行を施しています。)
時事通信
●2019年9月16日 時事通信
厚生労働省は、都道府県が設置している婦人相談所の機能を強化するため、根拠法を売春防止法(売防法)から新法に改める検討を始めた。
アダルトビデオ(AV)への出演強要や女子高生らに接客させる「JKビジネス」といった若い女性を狙った新たな性被害などにもより十分な対応ができるようにする。 早ければ来年の通常国会に法案を提出する方針だ。 |
しんぶん赤旗
(2019年9月19日 しんぶん赤旗「婦人相談所強化へ新法検討 DV・AV強要など対応 共産党・倉林氏の追及で」より、引用。改行を施しています。)
●2019年9月19日 しんぶん赤旗
厚生労働省が、自治体が設置している婦人相談所の機能を強化するため、根拠法を売春防止法(売防法)から新法に改める検討を始めたことが、(2019年9月)18日までに明らかになりました。
性暴力やドメスティックバイオレンス(DV=家庭内や恋人間の暴力)、アダルトビデオ(AV)への出演強要などによる女性の被害にも、より十分な対応ができるようにすることを目指し、来年の通常国会にも法案を提出する方針です。 婦人相談所を含む婦人保護事業をめぐっては、先の通常国会の参院厚労委員会(6月18日)で日本共産党の倉林明子議員が、「社会の善良な風俗を乱す」女性の補導を目的とする売春防止法が根拠法であることを厳しく批判し、国連の女性差別撤廃委員会の勧告も同法は女性差別規定だと指弾していると指摘。 |
(参考。当ブログ)
<法制化のうごきについて>
・2019年10月15日(その1) ・2019年10月16日(その2) ・2019年10月17日(その3) ・2019年10月20日(その4) ・2019年11月22日(その5) |
<「婦人相談員相談・支援指針」について>
・2019年10月30日(その1) ・2019年11月1日(その2) ・2019年11月2日(その3) ・2019年11月3日(その4) ・2019年11月4日(その5) ・2019年11月5日(その6) |
婦人相談所は、売春防止法にもとづいて設置されています。
現在は、DV等の被害者も婦人相談所で保護、ということになっています。
(2019年11月27日 第1回 第5次基本計画策定専門調査会「議事録」より、引用。)
<9ページ>
●2019年11月27日 吉田 内閣府 暴力対策推進室長
公的シェルターである婦人相談所も今、見直しをおこなっていおりまして、保護施設に入ったからには携帯電話を使えないとか、大学に通えないといった様々な制約がある中で、民間シェルターの方が色々と進んだ取組、あるいは柔軟な取り組みをしていただいていますので、そうした民間シェルターは、非常に重要な社会的資源であると考えています。 |
婦人相談所の根拠法は売春防止法です。
同相談所の使命は、保護と更正です。
DVや性暴力の被害者が利用するのには無理があります。
こうした指摘をうけて厚生労働省は、婦人相談所の根拠法を売春防止法から新法にかえようとしています。
(再掲。時事通信)
「アダルトビデオ(AV)への出演強要や女子高生らに接客させる「JKビジネス」といった若い女性を狙った新たな性被害などにもより十分な対応ができるようにする。早ければ来年の通常国会に法案を提出する方針だ」
(再掲。しんぶん赤旗)
「性暴力やドメスティックバイオレンス(DV=家庭内や恋人間の暴力)、アダルトビデオ(AV)への出演強要などによる女性の被害にも、より十分な対応ができるようにすることを目指し、来年の通常国会にも法案を提出する方針です」
新法は閣法(内閣が提出する法案)でなく、議員立法になるようです。
福祉新聞の記事を参照します。
福祉新聞
(2019年12月3日 福祉新聞「性被害女性ら支援へ新法を 検討会座長・堀千鶴子さんインタビュー」より、引用。)
●2019年12月3日 記者
「なぜ新法が必要なのでしょうか?」
●2019年12月3日 堀千鶴子 困難な問題を抱える女性への支援のあり方に関する検討会 座長(城西国際大教授)
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当該新法について、上川陽子衆議院議員が言及されています。
ひきつづき、福祉新聞の記事を引用します。
(与党PT座長 上川陽子さんの談話より。)
●2019年12月3日 上川陽子 衆議院議員(自民党)
与党の責任で法制化
3年前に婦人保護事業の抜本的な見直しを提言し、それを受けて厚生労働省が検討会で、現場の支援者や有識者の皆さまから丁寧に意見を聞き取ってくれました。 |
そのプロセスを含め、中間報告を高く評価します。 |
これを形にするのは与党の責任です。 |
もう一段進んだ議論をする新たな段階に入りました。 |
複合的な問題を抱えた女性が必要な支援にアクセスしやすい、柔軟な制度にする必要があります。 |
私は犯罪被害者等基本法の制定に携わりました。 |
同法に基づいて政府が作る基本計画は「今後講じる施策」を掲げ、どの省庁がいつまでに検討して結論を出すか明記しています。 |
計画の進捗をチェックして見直すサイクルもできました。 |
理念法とプログラム法を合わせたこの形が女性支援の新法をつくる上で参考になり、議員立法として提出する意義は大きいと思います。 |
2020年の骨太の方針がまとまる6月ごろを念頭に、新しい枠組みをまとめ、野党の皆さまにも法制化を呼び掛けたいと考えています。 |
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(再掲。上川陽子 衆議院議員)
「これを形にするのは与党の責任です」
「議員立法として提出する意義は大きい」
上川陽子衆議院議員はもうひとつ、法案を準備されています。
(ライトハウスのツイートより、引用。)
●ライトハウス
<2019年6月20日>
(再掲)
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左から5人目のかたが、上川陽子衆議院議員です。
上川陽子議員は、性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟の会長です。
同議員連盟の下に設置されているのが、自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPTです。
(参考)
□2018年6月4日 性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟 ~1 is 2 many!(ワンツー)議連~ 決議
(再掲。上川陽子 衆議院議員)
<婦人相談所の進化について>
「これを形にするのは与党の責任です」
「議員立法として提出する意義は大きい」
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2019年1月23日>
#AV強要 から学んだ事は然るべき時を待つという事。 |
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数多(あまた)のAV出演強要被害者の方々が、AV強要新法の成立を待ち望んでいます。
政治はこれにどう応えるのでしょうか。
世界が注目をしています。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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