昨日のつづきです。
本日も、先日に公開された第1回第5次基本計画策定専門調査会の議事録にふれます。
(参考。当ブログ)
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昨年(2019年)の11月12日のことです。
安倍晋三総理大臣は男女共同参画会議の議長に対して、以下の諮問をおこないました。
(男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の基本的な考え方について【諮問】より、引用。)
●2019年11月12日 安倍晋三 総理大臣
「男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の基本的な考え方について、貴会議(男女共同参画会議)の意見を求める」 |
「国内外の様々な状況の変化を考慮の上、今後、政府が新たな男女共同参画基本計画を策定していく際の基本的な考え方についてお示しいただきたい」 |
同日(2019年11月12日)、第59回男女共同参画会議が開催されました。
2019年11月12日 第59回男女共同参画会議
2019年11月12日 第59回男女共同参画会議 □議事次第&配布資料 □議事録 |
同会議の議事録を参照します。
(2019年11月12日 第59回 男女共同参画会議「議事録」より、引用。)
<4ページ>
●2019年11月12日 橋本聖子 男女共同参画担当大臣
(前略。) まず、議題1「男女共同参画基本計画の改定について」であります。 本日、安倍総理から、男女共同参画会議に対して、第5次男女共同参画基本計画の策定にあたっての「基本的な考え方」について、諮問をいただきました。これを受け、今後の検討の進め方について、意見交換をさせていただきたいと思います。 まず、事務局から説明をお願いいたします。 |
●2019年11月12日 池永肇恵 男女共同参画局長
まず、資料1-1です。 安倍総理からの諮問文でございます。 これを受けての検討の進め方につきましては、次の資料1-2を御覧ください。 検討体制としては、資料の中ほどの図にあるように、本会議のもとに第5次基本計画策定専門調査会を設置し、計画の分野が多岐にわたることから、重点方針専門調査会及び女性に対する暴力に関する専門調査会から一部の委員の御参加を得て御検討いただいてはいかがかと存じます。 まずは、第5次基本計画策定専門調査会において、現行計画のフォローアップを実施し、その上で第5次計画策定の方向性や全体的な方針について御議論いただき、来年(2020年)秋ごろ、「基本的な考え方」の答申をいただくことでいかがかと存じます。 |
<8ページ>
●2019年11月12日 橋本聖子 男女共同参画担当大臣
ありがとうございました。 御意見は尽きないと思いますが、時間の関係もありますので、資料1-2のとおり、第5次基本計画策定専門調査会を設置し、第5次基本計画の検討を進めるということでよろしいでしょうか。 |
(「異議なし」と声あり)
<8~9ページ>
●2019年11月12日 橋本聖子 男女共同参画担当大臣
異議なしということで、ありがとうございます。そのように決定をさせていただきます。 なお、第5次基本計画策定専門調査会に所属する委員につきましては、男女共同参画会議令に基づき、議長が指名することになっておりますので、そのように進めさせていただきます。 (後略。) |
(参考。2019年11月27日 第5次基本計画策定専門調査会「第5次基本計画策定専門調査会 委員名簿」より。)
(◎印:会長、※印:男女共同参画会議議員)
※◎佐藤博樹 中央大学大学院戦略経営研究科教授 |
<11ページ>
●2019年11月12日 菅義偉(すがよしひで) 内閣官房長官
本日(2019年11月12日)、安倍総理から、男女共同参画会議に対して、第5次男女共同参画基本計画策定にあたっての「基本的な考え方」について諮問をいただきました。
すべての女性が、自らの希望に応じ、個性と能力を十分に発揮し、輝くことができる社会の実現は、安倍内閣の重要政策の一つです。 |
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15日後、第5次基本計画策定専門調査会の第1回目の会合がもたれました。
2019年11月27日 第1回 第5次基本計画策定専門調査会
2019年11月27日 第1回 第5次基本計画策定専門調査会 □議事次第&配布資料 □議事録 |
昨日の当ブログでもふれました。
同専門調査会の小西聖子会長代理は、AV出演強要についてつぎのように発言されています。
(2019年11月27日 第1回 第5次基本計画策定専門調査会「議事録」より、引用。)
<24ページ>
●2019年11月27日 小西聖子 会長代理(武蔵野大学教授)
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この発言の前に、内閣府の吉田暴力対策推進室長はつぎのようにのべています。
(2019年11月27日 第1回 第5次基本計画策定専門調査会「議事録」より、引用。)
<7ページ>
●2019年11月27日 吉田 内閣府 暴力対策推進室長
(前略。) 資料5ー1に基づきまして、女性に対する暴力の根絶に関する男女共同参画局の取組について、御説明させていただきます。 女性に対するあらゆる暴力の根絶が現在の第4次基本計画の第7分野になっておりますけれども、その内容としましては、暴力の予防と根絶、DVの防止、ストーカー事案への対策、性犯罪への対策、子供に対する性的な暴力やメディア、セクシュアル・ハラスメント防止対策など、幅広い分野にまたがっています。 女性に対する暴力は、犯罪になるものも含めまして重大な人権侵害であるとともに、男女共同参画社会の形成を阻害するものでありますので、その根絶に向けた取組が重要ということで、施策を進めております。 |
<10ページ>
●2019年11月27日 吉田 内閣府 暴力対策推進室長
17ページになりますけれども、そのほか、若年者の女性が様々な性暴力の被害を受けるという事例としまして、アダルトビデオへの出演を強要されるとか、JKビジネスの中から強要事例が生じることから、そうしたことに対する関係対策会議を打ち出しまして、毎年4月を防止月間として、広報啓発などを行っております。 |
内閣府が提示したAV出演強要に関する資料につきましては、過日の当ブログをご覧ください。
(参考。当ブログ)
・2019年12月11日(その2)
(再掲。小西聖子 会長代理)
「AVに関しては、今までやられていますけれども、(略)、総合的な施策を持たないと、(略)、いけないと思っています」
法律ができて一件落着ではありません。
被害を未然にふせぐためには、政府による継続的な施策が必要となります。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年10月8日>
【お願い】 ニュース記事は一定期間を以て消えてしまいます。 ですがこの発信した事はどうか風化しない様に皆様もご協力をお願い致します。 同じ様な被害者が減る事を祈って。
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(2016年12月28日 週刊文春より引用。)
●香西咲さん
「私のような被害者はもう二度とあらわれて欲しくない。その一心で取材に応じてきました」 |
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小西聖子会長代理はAV出演強要について、より深化した施策をもとめています。
(再掲。池永肇恵 男女共同参画局長)
「(2020年)秋ごろ、『基本的な考え方』の答申をいただくことでいかがかと存じます」
(再掲。菅義偉 内閣官房長官)
「議員の皆様には、次の5年間の男女共同参画社会の形成の促進に向けた総合的な計画の策定に向けて、活発な調査審議をぜひお願いしたいと思います」
あたらしい男女共同参画基本計画が、AV強要新法を補完するものとなることを期待しています。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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