先日、『荻上チキ・Session-22』が、伊藤詩織さんの裁判の結果を特集しました。
2019年12月18日 TBSラジオ『荻上チキ・Session-22』 「伊藤詩織さんへの性暴力をめぐる民事訴訟。元TBS記者に賠償判決」 |
(参考。当ブログ)
・2019年12月21日(第1回目)
判決の要衝が適切にしめされているので勉強になりました。
本日も拝聴させていただきます。
(※音声の文字化は、筆者。)
<08:51のあたりから>
●2019年12月18日 崎山敏也 TBSラジオ 記者
まあ、合意があったか、なかったか、なんですね。
で、今回の場合、まあ、多少、物証、っていうか、目撃証言ー こういう場合は、供述が信用できるかどうか。 たとえば、あるところではこう言ったのに、あるところではこう言っているとか。 それから、こっちに行くことは現実に不可能ではないか、とか。 たとえばそういうところを裁判官はみていくわけなんですね。 で、そのところをみていくと、まあ、弁護士のかたたちが評価していたのが、まずその、詩織さん、伊藤詩織さんの供述は一貫している、と。 それからこれがやはり、その、さっき言ったように、合意があったのかなかったのか、と言うと、じゃ、たとえば、 たとえば、その、2人が分かれたあと、まずすぐシャワーも浴びずに帰宅した。 あるいはもう、その数日後には、友人に事実を告げて相談している。 あるいは、捜査機関にもうったえている。 こういったことが、ようするに、被害者がふつうとるべき行動をふつうにとっているだけである、と。 これに関してはさっき(午後)7時半から実は支援者への報告会見があったんですけれども、このときに弁護士のかたは、今回の裁判官は被害者の心理をけっこうけっこう理解している、と感じたそうです。 そのどういう行動をとるかについてきちんと、まあ、あの、えー、やってみると、 で、それに対して、では、いっぽう、その、山口氏のほうー はい。 その結果、あの、これはもうどう考えても信用性が高いのは、あの、原告(伊藤詩織さん)のほうである。 |
●2019年12月18日 荻上チキ キャスター
はい。 もともとこの裁判のなかでは、争いがないところでは、その、まあ、えー、被告が、まあ、避妊具をつけずに、まあ、性行為をおこなった、と。 で、そのときには、あの、伊藤さんは、まあ、酩酊状態にあって。 しかし山口氏によれば、そのときには意識が回復したんだ、というようなことを言う。 だけれども、たとえば、その意識が回復した、というようなことを証明する、説明するやりとりであるとか、あるいは、直後には相手のほうから誘ってきたんだ、っていうような趣旨のことをメールのやりとりで言っていたわけですけれども。 裁判の過程のなかでは、相手が、えー、失態をしたー まあ、嘔吐などをくりかえすことなどによる失態をしたことなどについて、ある種、えー、こう、なぐさめるような、えー、まあ、気分をこう落ち着かせるような意図で性行為におよんだ、というような趣旨の説明を、まあ、したということも書かれていて。 |
●2019年12月18日 崎山敏也 TBSラジオ 記者
そうなんですね。 だからそれが、一貫性がない、とみられたのに対して、ようするに伊藤詩織さんのほうは、記憶がなかった。 それは、酔っぱらった、飲み過ぎたせいなのか、あるいは別のなにか要因があったのかはわかりませんが、とにかくある一定期間、もう完全に、まあ、意識をうしなっていた状態である、と。 かなり酩酊した状態である。 そういうふうに、まあ、きちんと、まあ、裁判所もこれ、みとめているんですね。 強度の酩酊状態にあった、と。 だから、目を覚ますまでの記憶がない、とする供述も、非常に内容と整合的である、と。 だから供述とその状況がまったく合っている。 |
●2019年12月18日 荻上チキ キャスター
合意がなかったと判断した、ということですね。 |
●2019年12月18日 崎山敏也 TBSラジオ 記者
はい。 |
●2019年12月18日 荻上チキ キャスター
そして、この判決が出たあと、その、伊藤氏とそれから山口氏がそれぞれ会見をおこないました。 澤田さんもそれぞれみてきたわけですよね。 |
●2019年12月18日 澤田大樹 TBSラジオ 記者
はい。 あの、山口さんの会見のおはなしをしようと思うんですけれども。 (※参考) まあ、山口さん、冒頭ですね、まあ、 |
●2019年12月18日 崎山敏也 TBSラジオ 記者
みとめられなかった、というよりも、そのことがまったく議論になっていないんですよね。 そもそも、あの。 ようするに裁判官側は、それを証拠として論じるに足りない、と。 どうも、すくなくてもこの判決文を読むからには、あの、(山口氏もそう)思ったみたいですね。 それは。 |
●2019年12月18日 荻上チキ キャスター
うん、なるほど。 ほかにもさまざまなその、反訴の長文なども出したりしていましたけれども、要は、 「自分たちはこのように解釈をする」 であるとか、 「この記述とこの記述は矛盾するんじゃないかというような趣旨のことをこれだけたくさんのべたのにもかかわらず、どうも裁判には反映されなかった」 というふうに不服を申し立てているということになりますね。 |
●2019年12月18日 澤田大樹 TBSラジオ 記者
まあ、基本的にはそのはなしですよね。 あの、こことここがおかしいじゃないか、あるいは、えー、伊藤詩織さんがこれまでこう著書で書いていることと実際裁判ではなしていることでこういう矛盾が出ているじゃないか、と。 それについてこちらは指摘してきたにもかかわらず、それについては、まあ、考慮されなかった、ということを、まあ、主張していた、ということですね。 |
●2019年12月18日 荻上チキ キャスター
うーん、なるほど。 |
●2019年12月18日 崎山敏也 TBSラジオ 記者
ただ、あの、山口氏の会見のほうはけっこう、応援団がいまして。
(※参考) わたし、映像でしかみていないんですけど。 |
●2019年12月18日 澤田大樹 TBSラジオ 記者
そうなんですよね。 |
●2019年12月18日 崎山敏也 TBSラジオ 記者
そこは聞いていないんですよ。わたし、あんまりちゃんと。 |
●2019年12月18日 澤田大樹 TBSラジオ 記者
司会を務めていたのは、あの、元文春ですよね。 あの、編集長をされていたー |
●2019年12月18日 崎山敏也 TBSラジオ 記者
まあ、有名な花田さんですね。 (※花田紀凱。1996年まで文藝春秋社に在籍。) |
●2019年12月18日 澤田大樹 TBSラジオ 記者
司会を務められていまして。 |
●2019年12月18日 荻上チキ キャスター
月刊「Hanada」の編集長ですね。 |
●2019年12月18日 澤田大樹 TBSラジオ 記者
はい、そうですね。 |
●2019年12月18日 崎山敏也 TBSラジオ 記者
いまは月刊「Hanada」ですね。 |
●2019年12月18日 澤田大樹 TBSラジオ 記者
「Hanada」の編集長の花田さんが司会を務められていまして、いっしょに同席されている方々がいたんですね。 それはだれかと言うと、えー、文芸評論家の小川栄太郎さんと、その小川さんが理事長を務める財団の、まあ、スタッフのかた、ということで。 まあ、なぜいたかって、いうはなしで。 これまでその、山口さん、はなしていたのは、これまでわたしは裁判に専念するため発信を極力控えてきた、と。 で、その結果、まあ、伊藤さんが各メディアでいろいろなおはなしをされるのでレッテルを貼られてきたのだ、と。 で、それに対してその小川さんは、まあ、自分なりにいろいろ調べて、それはおかしいんじゃないか、という論文を書いてそれを「Hanada」に掲載した、と。 で、そういうところで、今後も小川さん等と、まあ、いっしょにやっていきたいというようなはなしで、まあ、小川さんが同席されて。 で、小川さんのスタッフのかたは、小川さんが調べるような過程で、性被害をうけた女性にいくつかおはなしを聞いて、その方々と伊藤さんはだいぶちがう、と。 なので、伊藤さんは実は嘘をついているんじゃないか、というような趣旨のはなしをされていたということですね。 |
●2019年12月18日 荻上チキ キャスター
なおかつ、山口氏は、たとえば、えー、ニューヨーク・タイムズとか、あるいはBBCなどがこの件を報じたことなどが、まあ、裁判に影響をあたえたんじゃないか、というような趣旨のことを言ったのと、これからメディアで積極的に発言をしていく、と。 ただし、多くのメディアはつねに自分たちの側を報じてくれないので、多勢に無勢であるので、あの、小川さんに力添えをいただいて、というような趣旨の発言をされていましたよね。 |
●2019年12月18日 崎山敏也 TBSラジオ 記者
うん、ただ、最初には、 「けっこう来ましたね、今日はメディアが」 みたいな。 喜んでるんだか。 それと対象的なのが、逆に言うと伊藤さんは発信してきたわけです。 (※参考) のときには、わたし(伊藤詩織さん)が、まあ、会見してからこの2年、まあ、世界的には、ミートゥー(#MeToo)という、まあ、運動も起こったりして、報道のされかたなどもかわっていった。
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このつづきは明日のブログでみてみたいと思います。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年12月27日>
もう一度言います。 元アットハニーズA氏に洗脳されて無ければ私はAVに出ていません。 8ヶ月間洗脳され占い師まで登場し、イメージビデオとあやふやなまま富士山の麓のスタジオに連れていかれました。 勿論後悔しています。 最近ファンの方々に恵まれた事が唯一の救いです。 |
●香西咲さん
<2017年11月29日>
#MeToo
#青木亮 から出された契約書にはアダルト内容の記載は一切ありませんでした。 #アットハニーズAV強要 |
以前、AV業界改革推進有識者委員会の歌門彩委員は、以下の所懐を口にしました。
(2017年4月17日 弁護士ドットコム「『AV業界を総点検する』『BPOをイメージ』外部有識者の委員会が発足会見」より、引用。改行を施しています。)
●歌門彩 AV業界改革推進有識者委員会 委員
歌門彩委員(弁護士)は、AV出演強要について「若い女性につけこんで、気がついたときは逃げられない状況にされている。もし若い頃に巻き込まれたら、適切に対応できないという印象を受けた」と話した。 |
歌門彩弁護士は現在、AV人権倫理機構の理事です。
業界団体の役員も、AV出演強要からはのがれられない、との認識です。
(再掲)
●2019年12月18日 崎山敏也 TBSラジオ 記者
まあ、合意があったか、なかったか、なんですね。
で、今回の場合、まあ、多少、物証、っていうか、目撃証言ー こういう場合は、供述が信用できるかどうか。 たとえば、あるところではこう言ったのに、あるところではこう言っているとか。 それから、こっちに行くことは現実に不可能ではないか、とか。 たとえばそういうところを裁判官はみていくわけなんですね。 で、そのところをみていくと、まあ、弁護士のかたたちが評価していたのが、まずその、詩織さん、伊藤詩織さんの供述は一貫している、と。 |
「さまざまな行動がちゃんと論理的に、そうなるであろう、ということが、整合性がとれているかどうか」
伊藤詩織さんは勝訴しました。
今回の判決は、AV出演強要の被害者の方々にとっても心強いものであると考えます。
控訴審で賠償額がさらにふえることを願っております。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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