10月10日に内閣府の第22回重点方針専門調査会が開催されました。
2019年10月10日 内閣府 男女共同参画会議 第22回重点方針専門調査会 議題 (1)「女性活躍加速のための重点方針2019」に基づく令和2年度予算 概算要求等の状況等について ・各府省庁ヒアリング ・意見交換 (2)今後の重点方針専門調査会の進め方等について (3)その他 |
先日、議事録が公開されました。
目を通しました。
冒頭の会長の発言が気になりました。
(2019年10月10日 第22回重点方針専門調査会「議事録」より、引用。)
<1ページ>
●2019年10月10日 佐藤博樹 会長(中央大学大学院戦略経営研究科教授)
(前略。) 資料10が、白河委員より御提出いただいております「フリーランス・芸能関係者へのハラスメント実態アンケート」に関する資料ということでございます。 (後略。) |
白河委員が提出した
「『フリーランス・芸能関係者へのハラスメント実態アンケート』」
とは、どのようなものなのでしょうか。
この件とは別に、白河委員は以前、別の会議で優駿な発言をされました。
(2019年1月15日 第2回女子差別撤廃委員会最終見解への対応に関するワーキング・グループ「議事録」より、引用。)
<10ページ>
●2019年1月15日 白河桃子 重点方針専門調査会委員
2020年にはオリンピックもあり、最近、非常に海外の観光客の方も増えているので、そろそろコンビニなどに置く、いわゆるポルノではないが、そういった雑誌が子供の目に触れるようなところに普通にあるという問題について、オリンピック前にきちんと取り組んだほうがいいとずっと思っている。 |
第22回重点方針専門調査会の議事録にもどります。
(2019年10月10日 第22回重点方針専門調査会「議事録」より、引用。)
<33ページ>
●2019年10月10日 佐藤博樹 会長(中央大学大学院戦略経営研究科教授)
(前略。) それでは、まだ、2つあるので、1目は、白河委員のほうから「フリーランス・芸能関係者へのハラスメント実態アンケート」について御紹介をいただくということです。 来年度以降、こういうヒアリングもしようということで、今回、委員ということで、御説明をいただきます。 ただ、今日は、議論するまでの時間はないので、御説明ということで。 |
●2019年10月10日 白河桃子 委員(少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大学客員教授)
短く。 |
●2019年10月10日 佐藤博樹 会長(中央大学大学院戦略経営研究科教授)
いや、御説明だけになってしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。 |
<33ページ>
●2019年10月10日 白河桃子 委員(少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大学客員教授)
今回、資料を提出させていただくということで十分でございます。
資料は10の「フリーランス・芸能関係者へのハラスメント実態アンケート 1,218名の声調査報告」。 |
(参考。第22回重点方針専門調査会 議事次第&配布資料 )
□資料10 フリーランス・芸能関係者へのハラスメント実態アンケート(白河委員御提出資料)
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●2019年10月10日 白河桃子 委員(少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大学客員教授)
それから、卓上配付資料として、実態アンケートの自由記述、これはかなり生々しいので、卓上のみになっております。 |
残念ながら、「実態アンケートの自由記述」につきましては、資料10(フリーランス・芸能関係者へのハラスメント実態アンケート【白河委員御提出資料】)のなかにふくまれていませんでした。
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<34ページ>
●2019年10月10日 白河桃子 委員(少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大学客員教授)
これは、私、フリーランス協会というところのアドバイザリーボードをしておりまして、この調査をした人たちの代理として提出しているものでございます。 |
(略。)
●2019年10月10日 白河桃子 委員(少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大学客員教授)
この調査は、2019年5月にハラスメント防止法が成立したのですが、フリーランスや求職者、就活中の学生など、雇用されていない人に対しては法律に適用されませんでした。 |
そこで、これが附帯決議に入りましたので、では、ぜひ、どういう措置が必要なのかということで、実態調査をしようということでやったものでございます。 では、実際に、これに応えてくれた人というのは、どういう人かというと、4ページなのですが、俳優、女優、それから、編集者、ライター、ジャーナリスト、翻訳者、通訳、校正者、声優、アートディレクター、デザイナー、イラストレーターなどの方でした。 私もフリーランスという形態で働いております。 |
(参考。資料10)
□フリーランス・芸能関係者へのハラスメント実態アンケート(白河委員御提出資料)
<回答者の内訳>
・20.9% 俳優・女優
・14.8% 編集者、ライター、ジャーナリスト、翻訳者、通訳、校正者
・10.7% 声優
・8.0% アートディレクター、デザイナー、イラストレーター
・7.3% 演奏者、音楽家、音楽講師
(以下、省略。)
●2019年10月10日 白河桃子 委員(少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大学客員教授)
この方たちは、本業がこれであるという人が77%で、ハラスメントがあると、経済的にも追い詰められるという実態があります。 |
それで、セクハラ、パワハラ、両方遭っているのですけれども、6割ぐらいの方がハラスメントに遭っているとか、または、見聞きしているという人も多く、セクハラもパワハラもありました。それで、男女ともに遭っておりました。 |
実態に関しては、本当に読んでいただければわかるのですが、では、何をしてほしいかという要望なのですけれども、提言の中には、まず、しっかり附帯決議にせっかくなったので、これを法律にしてほしいということ。 |
それから、契約などの実態もないようなことが多いので、契約の中にしっかりハラスメントを行わないとか、あった場合の加害者への適切な処分等などもしっかり盛り込んでほしい。 |
それから、男女雇用機会均等法や育児介護休業法及びパワハラ防止法の事業主の雇用管理上の措置義務の対象にフリーランスを加えるか、少なくともフリーランスに対するハラスメントへの配慮義務をお願いしたい。 |
それから、相談窓口ですね。発注者企業の相談窓口は、雇用されている人だけではなくて、外から、そこの企業の仕事を請け負っている人についても相談を請け負ってほしいとか、相談窓口があることや、連絡先を発注者との契約書に明記してほしい。 |
<34~35ページ>
それから、相談したことへの不利益取り扱いなどを禁止してほしい。なぜなら、フリーランスというのは、非常に弱い立場にありますので、ほとんどの人が相談できなかった。 相談できなかった理由としては、やはり、このまま仕事がなくなるのではないかという経済的な危機、それから、業界から抹殺されてしまうのではといったような危機、このようなことがありました。 |
<35ページ>
それから、出産、育児、介護等に関してのマタハラ的なものも非常に多く。例えば、インストラクター的な体を使ったお仕事をしている方、妊娠したと言った途端に、もう雇用契約を切られてしまったというようなこともあります。 |
それから、仕事を行う場です。打ち合わせの場についてのルールをしっかり決めてくださいと。やはり、ホテルや個室、カラオケボックスなどで1対1になることはやめてほしいとか、それから、パワハラ類型の中に経済的嫌がらせの類型を追加してほしい。これも本当にもっともなところでございます。 |
やはり、見てみると、これは芸能界だから当たり前だねと思って、私たちが見過ごしてきてしまったような事例もたくさんございますので、ぜひ、御検討をいただければということで、今日は、こちらを提出させていただきました。お時間をいただき、貴重な中、本当にありがとうございます。 |
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(再掲)
●2019年10月10日 白河桃子 委員(少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大学客員教授)
それから、卓上配付資料として、実態アンケートの自由記述、これはかなり生々しいので、卓上のみになっております。 |
「実態アンケートの自由記述」
こちらにつきましては、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が調査結果を公表しています。
凄まじい内容です。
明日のブログでふれさせていただきたいと思います。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年12月21日>
セクハラ行為なんてそもそもあってはならないのにね。 認めて謝罪した人を『まだまともだ』と感じてしまう程、自分のセクハラに対する抵抗感が薄れていたと言うか諦めていたと言うか…情けない。 今まで本当に蔓延してる環境に居たんだなぁ。慣れって怖い。 |
(再掲。白河桃子 委員)
「これは芸能界だから当たり前だねと思って、私たちが見過ごしてきてしまったような事例もたくさんございますので、ぜひ、御検討をいただければ」
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年3月18日>
時間をご覧下さい。大阪契約中私は殆ど酔っ払いの電話に付き合わされて寝ていませんでした。仕事の時間には連絡してくれず、毎日の様に夜中非常識な時間に連絡が来る、出ないと数十件の不在着信。6時間通話などザラにありました。これは泣き寝入りするしかないのでしょうか? |
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香西咲さんのうったえがセクハラやパワハラをうけているひとたちの背中を押しました。
匿名とはいえ、自身の被害を口にされるようになりました。
日本が変わっていく予感がします。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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