昨日のブログで、女子差別撤廃委員会が日本に対して是正をもとめている最終見解にふれました。
最終見解のなかから、アダルトビデオの製造に関する部分を抜粋します。
(2016年3月「第7回及び第8回報告報告に対する女子差別撤廃委員会最終見解」より。)
●2016年3月 女子差別撤廃委員会
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回答の期限が迫ってきました。
(2016年3月「第7回及び第8回報告報告に対する女子差別撤廃委員会最終見解」より。)
●2016年3月 女子差別撤廃委員会
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以前、レイバーネット日本が、ぱっぷす(PAPS)に関する記事を紹介していました。
執筆者は、韓国サイバー性暴力対応センターのリアさんというかたです。
(参考。原文)
・ワーカーズ/チャムセサン
レイバーネット日本に掲載された翻訳文を参照します。
(2019年7月3日 レイバーネット日本「性暴力と性搾取に連結する韓国と日本」より、引用。)
●2019年7月3日 リアさん(韓国サイバー性暴力対応センター)
京都に行ってきた。PAPSと会うためだった。 |
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●2019年7月3日 リアさん(韓国サイバー性暴力対応センター)
商業ポルノの製作および流通が活発な日本で、不法撮影と非同意流布の問題はポルノ被害に配分される。 |
ポルノ製作過程での不当な契約と暴力的で危険な行為を強要されること、そして不法撮影が共に「製作被害」にまとめられ、この製作被害物を流通、流布することを「流通被害」という。 |
このことはいま、国民の常識となっています。
●2019年7月3日 リアさん(韓国サイバー性暴力対応センター)
こうした被害の分類によれば、 ポルノグラフィーと不法撮影物はこの世界では同じ意味と読める。 |
「ポルノグラフィーと不法撮影物はこの世界では同じ意味」
(確認)
「ポルノグラフィー」 = 「不法撮影物」
慧眼(けいがん)です。
●2019年7月3日 リアさん(韓国サイバー性暴力対応センター)
つまり「ひそかに撮影された女性と同意の下で撮影された女性は同じ扱いを受け、 同じ方式で取り引きされ、互いを代替することができる、 同じ機能を持った商品として存在している」という言葉の別の表現のようで興味深い。 |
(確認)
「ひそかに撮影された女性と同意の下で撮影された女性」
↓
「同じ扱いを受け」
「同じ方式で取り引き」
明晰な分析です。
リアさんは性風俗についても言及されています。
(2019年7月3日 レイバーネット日本「性暴力と性搾取に連結する韓国と日本」より、引用。)
●2019年7月3日 リアさん(韓国サイバー性暴力対応センター)
京都に滞在している間、一番心に残ったのは 最終日の夜、PAPSと一緒に大阪の有名な性売買集結地を訪問する日程だった。 |
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●2019年7月3日 リアさん(韓国サイバー性暴力対応センター)
実際にポルノ業界で失敗した女性がこの集結地にきて、 ここでお金を稼げない女性はポルノ業界に行くという(略)。 |
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上述のとおり、女子差別撤廃委員会は、日本の性風俗とAV製造に対して以下の勧告をおこなっています。
(2016年3月「第7回及び第8回報告報告に対する女子差別撤廃委員会最終見解」より。)
●2016年3月 女子差別撤廃委員会
26.(前略。) 委員会は、(略)以下について懸念する。 (a) 女性が風俗産業において特に売買春及びポルノ映画製作のために性的搾取を受け続けていること (後略。) 27.委員会は、締約国(日本)に以下を勧告する。 |
56.委員会は、第9回定期報告を2020年3月に提出するよう締約国(日本)に求める。 |
はたして日本政府はどのような回答をするのでしょうか。
(2019年7月3日 レイバーネット日本「性暴力と性搾取に連結する韓国と日本」より、引用。)
●2019年7月3日 リアさん(韓国サイバー性暴力対応センター)
20代の韓国の男たちが浮き立った状態で歩き回り、私たちに会ってハッとした表情になった。 彼らは目をそらしながら、私の横を通り過ぎた。 |
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●2019年7月3日 リアさん(韓国サイバー性暴力対応センター)
その時、私の目を避けた男を殺せなかったこと、 殺してはいけないという事実がとても残念だった。 |
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日本政府は需要の問題についても手付かずです。
この種の需要に関してはアメリカも懸念を表明しています。
(2019年6月20日発表 アメリカ国務省「2019年人身取引報告書(日本に関する部分)」より、引用。)
●2019年6月20日 アメリカ国務省
防止
政府は、商業的性行為の需要削減に十分な努力を払わなかった。 |
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年4月26日>
結局「 #AV強要問題 」っていうある意味旬の問題に対し 良心的な機関も、ハイエナみたいな団体も、メディアも、寄ってたかって取り上げて喰い散らかし、被害者の心は置いてけぼり。 核心まで寄り添ってくれたのはPAPSさん位でした。だから私はこの国が嫌い。 ※私の場合です。他の女性は知りません。 |
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「私はこの国が嫌い」
日本は早く、被害者のかたから好かれる国になってほしいものです。
来年の夏は東京オリンピックが開催されます。
それまでにまともな国になることを期待しています。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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