7月16日に、
「令和元年度青少年の非行・被害防止対策公開シンポジウム」
が開催されました。
主催は内閣府です。
2019年7月16日 内閣府「令和元年度青少年の非行・被害防止対策公開シンポジウム」 |
先週、議事録が公開されました。
当日は、パネリストのひとりとして、ライトハウスの坂本新事務局長が招かれました。
□特定非営利活動法人 人身取引被害者サポートセンター ライトハウス 事務局長 坂本 新 氏
『ライトハウスが受ける相談と提供する支援 ~子どものSOSに気づくには~』
坂本事務局長は時折、メディアに登場されています。
当ブログでも3回ほどその論説を引用させていただきました。
(参考。当ブログ)
・2018年7月4日
・2018年7月5日
・2018年11月4日
7月16日のシンポジウムで坂本事務局長は、AV出演強要に言及されました。
議事録をみてみます。
(議事録一括版より、引用。改行を施しています。)
<58ページ>
●2019年7月16日 坂本 新 ライトハウス事務局長
自己紹介の方をさせてください。 私は実は大学を卒業したあと、民間の警備会社の方に20年ほど勤務していました。 ここから歩いて5分くらいに本社があるALSOKという会社になります。 10年近く海外に駐在をしていまして、ここに書いてある中南米、ロシア、中国等々の大使館のセキュリティに関する業務に従事していたのですが、ここで多くの性的搾取、主に女性や子供の性産業で働かされている方々を見る機会があり、いろいろと考える事がありまして、帰国後20年勤めた会社を退職して、国際NGOで1年間勤務をして、その後ライトハウスの方に転職し、間もなく5年が経とうとしています。 |
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<59ページ>
●2019年7月16日 坂本 新 ライトハウス事務局長
所在地は東京都内に事務所を構えていまして、住所はスタッフの安全対策上、非公開とさせていただいています。 どうしても、この様な活動をしていく中で、反社とか半グレと言われる、そういったところに関わる事も多いので、その様な対策とお考えください。 |
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<59ページ>
●2019年7月16日 坂本 新 ライトハウス事務局長
現在スタッフ数は常勤4名、そして非常勤3名、合計7名の非常に少ない人数ですが、このメンバーで活動をしています。 |
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<61ページ>
●2019年7月16日 坂本 新 ライトハウス事務局長
(略)、昨年1年、2018年1月から12月末日まで、ライトハウスの方に寄せられた件数というのが、新規での相談件数241件、241名になります。 |
この内、(略)人身取引、ここに定義される、もしくはこれを疑われる事例というのが、約103件となっています。 |
具体的な内訳ですが、1番多いのが、ここ数年メディアなどでも取り上げられています、アダルトビデオの出演強要被害。 |
これが40名です。 |
性風俗でのトラブル、性的搾取の可能性、自画撮り、援助交際、児童ポルノ等々と続いております。 |
これが去年1年の内訳になるのですが、今年に入って1月から6月までが、実は既にもう282件の相談が入っていまして、昨年の倍という形になっています。 |
(確認。昨年の相談)
<人身取引が疑われる相談>
●AV出演強要 40人
●性風俗でのトラブル 12人
●性的搾取の可能性 10人
●自撮り 9人
●援助交際 8人
●児童ポルノ 7人
●リベンジポルノ 6人
●その他 11人
(再掲。坂本新 事務局長)
「1番多いのが、ここ数年メディアなどでも取り上げられています、アダルトビデオの出演強要被害」
<62ページ>
●2019年7月16日 坂本 新 ライトハウス事務局長
また状況によっては、例えば風俗で働かされている、辞めさせてもらう事が出来ない、もしくはアダルトビデオに騙されて出演契約を結ばされたといった場合に、その加害者側との交渉、これを代理で我々が行う事もあります。 |
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<63ページ>
●2019年7月16日 坂本 新 ライトハウス事務局長
アウトリーチ事業については、当初東京都の方からは、都内の繁華街における夜回りを中心でやっていただきたいという話だったのですが、我々の方は新宿の歌舞伎町で夜回りを週に1度実施をすると同時に、ウェブサイト上でのアウトリーチも行っています。 |
特にここに書いてあるGoogleさんですとか、Twitterさんの広告を利用して、いわゆる被害、もしくは相談者の方が、スマホなんかを使って、例えば「JKビジネス辞めたい」であるとか、「AV契約破棄」とか、そういったキーワード検索をしていた時に、我々の相談先がそちらの方のスマホに広告として表示される様な、そういった取り組みをしています。 |
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<67~69ページ>
●2019年7月16日 坂本 新 ライトハウス事務局長
(略)、非常にこのような問題は日進月歩で、本当にいろいろな形態の被害が出てきていますが、打てる手がない状況でも、被害者が孤立しないような次の手というのを、ぜひ大人の方が考えていただけたらと思います。 |
そのような啓発の1つとして、以前ある助成団体さんから助成金をいただきまして、こういったAV出演強要被害に関する啓発動画と、あともう1つJKビジネス、児童買春に関するちょっと短い3分間の動画を作っています。 |
|
<70ページ>
●2019年7月16日 坂本 新 ライトハウス事務局長
特にこちらのAVのものに関しましては、作った当時3年前ですけれども、渋谷区の区役所の協賛を受けて、JRの渋谷駅のハチ公口の街頭ビジョン12箇所で半年間ほどランダムに、これの30秒バージョンを流していただいた経緯があります。 |
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(再掲。坂本新 事務局長)
「1番多いのが、ここ数年メディアなどでも取り上げられています、アダルトビデオの出演強要被害」
いまのままではAV出演強要被害を根絶することができません。
政府、与党も同様の認識なのでしょう。
満を持して、AV新法をつくることにしたようです。
(ライトハウスのツイートより、引用。)
●ライトハウス
<2019年6月20日>
(再掲)
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年12月28日>
ありがとうございます。 今後の方針ばかりでこれまでの過去の被害を置き去りにされないか心配でなりません。 |
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東京オリンピックまでにAV新法が制定されることでしょう。
AV出演強要をおこなった者たちの逮捕が現実のものとなってきました。
被害をうけた方々の回復についても然りです。
来年は被害者の方々にとって輝ける年となりそうです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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