刑法改正を審議する会議における小西聖子教授の論説(その3)。AV強要業界はもうおわりです。香西咲さんたち被害者の惨痛を身をもって知るときが近づいてきました

4日前3日前のブログで、小西聖子教授の論説にふれました。

 2019年7月12日
 法務省
 第8回性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ
 議事録

 小西聖子 武蔵野大学 教授 心理臨床センター長 
 「刑法改正の影響とその評価、性犯罪被害者の鑑定における課題等」
 資料

(参考。当ブログ)
2019年10月23日
2019年10月24日

本日もみていきます。

(2019年7月12日 第8回性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ「議事録」より、引用。)

<8ページ>
2019年7月12日 小西聖子 武蔵野大学 教授

今、事件中に動けなくなってしまう、フリーズといったりしていますけれども、フリーズするという言葉は、比喩的にはよく分かるんですが、生物学的な根拠というのに、やっぱりちょっと欠ける部分があるんですね。

フリーズ
は、よく使われていることばです。

<8ページ>
2019年7月12日 小西聖子 武蔵野大学 教授

それに対して、最近研究でよく使われているのが、トニック・イモビリティー、2000年代の半ばくらいから使われていますが、日本語で、古い言葉で言うと、擬死反応ですね。

(※下図は小西聖子教授が提示した資料【スライド16】より。)

トニック・イモビリティー
はじめて聞きました。

<8ページ>
2019年7月12日 小西聖子 武蔵野大学 教授

ヒューマン、人間にも起きるトニック・イモビリティーとして、こういうものの研究が、最近割と多くなってきています。
【スライド16】
トニック・イモビリティー、下に書いてありますが、進化的に各種の動物に見られる反射の一つ、例えば、葉っぱに付いている虫なんか触ると、ころころっと足を丸めて落ちちゃったりとか、あるいは哺乳類でも、触ると全然動かなくなって、足なんか動かしても何の反応もないとか、そういうものが、進化的に一つの反射としてあることは分かっているんですけれども、最近、このTI(トニック・イモビリティーの略)の反応は、人間にも起こると考えられるようになりました。

触ると全然動かなくなって、足なんか動かしても何の反応もない
YouTubeを検索したところ、わかりやすい動画がありました。

コオロギの擬死

コオロギは擬死状態となっています。
こういうのを
トニック・イモビリティー」(※略してTI)
と言うそうです。

<8ページ>
2019年7月12日 小西聖子 武蔵野大学 教授

トニック・イモビリティーは、避けることのできない危険に対する、意思とは関わりなく生じる反応です。
人間の意思とは全く関係なく、それから意識があって、分かっていても生じる反応です。

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<8ページ>
2019年7月12日 小西聖子 武蔵野大学 教授

特徴として、一時的な広範な運動抑制と外的な刺激に対する相対的無反応が見られる。

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<8ページ>
2019年7月12日 小西聖子 武蔵野大学 教授

PTSD患者とそうでない人に脅威刺激を与える実験では、PTSD患者には特に明らかな身体のTI(トニック・イモビリティー)が見られたという研究もありますし、TI(トニック・イモビリティー)を経験した人に、どういうことがあったかというのを記述的に調べた研究もございますが、体の動きの減少とか頻脈、これちょっと縮めてしまっていますが、頻脈と心拍数の上昇が起きていることもあるし、徐脈、脈の少ない方ですね、徐脈と心拍数の減少が見られていることもあります。
このTI(トニック・イモビリティー)を経験したかしていないかが、後のPTSD発症や重度の抑うつと関連があるとしている研究もあります。

<8~9ページ>

まだ研究途上なんですけれども、解離の反応なんかは、それこそフロイトよりもっと前から、解離ということがあることはよく知られてきて、臨床的には非常に誰もが認める反応なんですが、じゃ、その解離が一体どうやって起きているのかという生物学的根拠について、なかなか決定打がなかったんですね。

解離」とは、小西聖子教授によると、「頭の中にある機能が統合しては動いていない」状態のことのようです。

(参考。当ブログ)
2019年10月24日(3日前)

<9ページ>
2019年7月12日 小西聖子 武蔵野大学 教授

そういう点では、動物ともつながる進化の中で、こういうことが言われてきているというのが一つ、新しいこととして、あると思います。
大きくくくれば恐怖に対する反応だと言えるわけですけれども、恐怖というのは非常に起源が古い感情ですね。恐怖と痛みは、生物が生きるために大変役に立ちます。
痛みがない人というのは、例えば末梢なんかをすぐけがして、なかなかうまく生きられない、やけどなんかがものすごく多いですね、痛みが麻痺していると。痛みがあるからこそ、人は頭が痛ければ休み、体が痛ければ、けががないかと見るということをするわけで、痛みは動物の生存に役立つからこそ、かなり下等な動物から人間まで、ずっと残っているといえます。
恐怖もそうですね。恐怖が起こって、さまざまな反応が一気に動員されることで、サバイブする確率が高まる。高まるからこそ、これがやっぱり進化的に残ってきて、人間にもあるというふうに考えられます。そのことを考えると、こういう恐怖に関する反応というのは、実は非常に動物的で、単純な反応だというふうに考えられます。
PTSDを最初に治療し出したときに、非常に人間的な反応だというふうに思ったんですけれども、生物学的な起源を考えるとむしろ動物と非常に共通点の多い、統合失調症なんかに比べると、単純な反応というふうに考えられます。
だからこそ、PTSDのバイオロジカルな解明というのが、やっぱり非常に進んできているともいえると思います。
そういう進化的に残ってきている反応が恐怖に関わってたくさんあって、そういうものが表れてきているんだという考え方ができるということです。
全員がこういうふうになるわけじゃないけれども、この事例、この人が被害時に、どうして動けなかったかということは、本当にトニック・イモビリティーの典型だなと思います。

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(再掲。小西聖子教授)
トニック・イモビリティー
触ると全然動かなくなって、足なんか動かしても何の反応もない

トニック・イモビリティーは、避けることのできない危険に対する、意思とは関わりなく生じる反応です

この人が被害時に、どうして動けなかったかということは、本当にトニック・イモビリティー(擬死)の典型

こうした「トニック・イモビリティー」に乗じて性犯罪をおこなっているのがAV強要業界です。
香西咲さんのときもそうでした。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年7月25日

富士山の樹海近くのスタジオに連れていかれてどうやって逃げろと?
周り何も無いですし。
怖い人20人近くいて声も出ないですよ。
男性にはこの怖さは分かりません。

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(再掲。香西咲さん)
声も出ない
この怖さは分かりません

そう遠くない将来、AV強要業界人は夥(おびただ)しい恐怖を味わうことになりそうです。
香西咲さんたち被害者の惨痛を身をもって知るときが近づいてきました。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)



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