7月12日に、第8回性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループが開催されました。
2019年7月12日 法務省 第8回性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ |
議事録が公開されています。
ながめました。
(引用)
<1ページ>
●2019年7月12日 山田 法務省 法務総合研究所 総務企画部付
(前略) それでは、議題1として、性犯罪被害者支援に携わる被害者心理学の専門家からのヒアリングということで、本日は、武蔵野大学人間科学部長、同大学院人間社会研究科長でいらっしゃる小西聖子教授に御出席いただいております。 |
当日、小西聖子教授がおはなしをされたようです。
●2019年7月12日 山田 法務省 法務総合研究所 総務企画部付
先生の御経歴を御紹介させていただきます。
平成27年4月から武蔵野大学にて現職でいらっしゃいますが、政府関係委員等につきまして、内閣府犯罪被害者等施策推進会議委員、法務省法制審議会刑事法(性犯罪関係)部会臨時委員などを歴任され、現在は、男女共同参画会議委員、同会議女性に対する暴力に関する専門調査会会長、東京都犯罪被害者等の支援に関する有識者懇談会委員などに御在職しておられます。 また、犯罪被害者の精神状態に関する鑑定も多く手掛けておられ、本年3月に出版された刑事精神鑑定ハンドブックにおいて、刑事事件における被害者の鑑定として、刑事事件被害者の鑑定における基本的な委嘱事項、診断、鑑定の際の被害者への配慮等に関して御執筆されています。 本日は、そのような豊富な知見をもとに、刑法改正の影響とその評価、性犯罪被害者の鑑定における課題等につき、お話しいただきます。 それでは、先生、よろしくお願いいたします。 |
小西聖子教授は、香西咲さんとかかわりのあるかたです。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年11月17日>
ありがとうございます。 言語化出来る様に努めます。 私も小西先生を尊敬しています。 |
●香西咲さん
<2017年9月5日>
私も一番右のエクスポージャー療法の本に沿って治療しています。 正直辛いトレーニングです。 しかも毎日宿題の山です(笑) でも小西先生の周りの方々は誰よりも温かいので救われています。 今一番何でも話せる方々です。 #認知行動療法 |
●香西咲さん
<2018年1月25日>
さて、明日は小西先生の診察と臨床心理士の先生の面談です。 気負わずとりあえず現状の自分を見て頂こうと思います。 (後略。) |
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2019年7月12日 法務省 第8回性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ 議事録 小西聖子 武蔵野大学 教授 心理臨床センター長 |
小西聖子教授の論説はいつも参考になります。
議事録のなかから一部を抜粋させていただきます。
<2ページ>
●2019年7月12日 小西聖子 武蔵野大学 教授
(略)、今まで何十例かの性暴力被害者の精神鑑定を行ってきまして、やっぱり、ここがなかなか分かってもらえないんだなというところとか、性暴力被害者を扱っている者にとっては常識なのに、世間では全く知られていないことなんだなとか、そういうことが結構たくさんありました。 |
鑑定で扱った事例で典型的なものを今日は2例持ってきましたので、それについて、むしろ御質問いただいたり、御意見いただいたりできればというふうに思っております。 |
「性暴力被害者を扱っている者にとっては常識なのに、世間では全く知られていないこと」
本日は「2例」のうちのひとつをみてみます。
<5ページ>
●2019年7月12日 小西聖子 武蔵野大学 教授
(略)、性被害時に被害者がどういう態度をとるのかということが、これは非常に研究も少なくて、日本語の文献だと、ほとんどないような状況なんですけれども、実際に私が話を聞くと、被害時に本当に動けていないとかいう人がかなり多いです。 |
後で、例えば検事さんや裁判官に、どうして逃げなかったのかとか、どうして抵抗しなかったのかということを聞かれて、例えば鑑定で、そういうことについて専門的な意見を付けなさいと依頼されることが多いわけですけれども、日本語で、そのことについて示している論文というのは、残念ながら、余りまだないんですね。 |
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<6ページ>
●2019年7月12日 小西聖子 武蔵野大学 教授
一応、英語文献における性被害時の被害者の態度についてうちの研究室の博士課程の学生と一緒にやってみました。 |
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<6ページ>
●2019年7月12日 小西聖子 武蔵野大学 教授
(略)、目的に合う論文が26本ありました。 |
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<6ページ>
●2019年7月12日 小西聖子 武蔵野大学 教授
(略)、どこでも共通していることは、抵抗が外見上明確な行動、例えば殴る、蹴る、騒ぐとか、そういうものよりも、消極的な抵抗行動、泣くとか避けるとか、加害者にやめるように言うとか懇願する、説得するというのもありますけれども、この程度の抵抗行動の方が、被害者には多いということが分かっています。 |
それから、もう一つ、積極的な行動を何もとらない人、それから、凍り付いた、何もしなかったというふうに言う人というのは、どの調査にも必ずいまして、率が多分、皆様が思っているより高いのではないかと思いますが、18%から69%というふうになっていました。 |
18%とか、この間の50からちょっと下ぐらいの、3、40%という値は、自分の臨床的な印象と、非常に一致いたします。 |
何もしないという人と、それから、泣いたり、やめてくださいとは言ったという程度の人まで合わせると、かなりの割合になるというのが実際の状況です。 |
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<6ページ>
●2019年7月12日 小西聖子 武蔵野大学 教授
(略)、今日は、抵抗できない人のお話を事例として挙げたいと思っていますが、そういう人がまれではない。 |
特に病理的な理由がなくても、例えば、よく話題になるのは、長期監禁があったケースなんかで、物理的には逃げられるはずなのに逃げていないというようなケースのことは話題になりますけれども、そういうケースでなくても、本当に何もできないということが、ごく普通の被害者にあり得るというケースをお示ししたいと思っています。 |
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(再掲。小西聖子 教授)
「長期監禁」
「物理的には逃げられるはずなのに逃げていない」
「そういうケース(長期監禁)でなくても、本当に何もできない」
「ごく普通の被害者にあり得る」
「本当に何もできない」
これを利用するのがAV強要業界です。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年3月11日>
ありがとうございます。 冒頭に泣いてるシーンありましたが、 あれは追い詰められて涙止まらなくて3時間近くカメラ止めてるんです。 何でこんな事になったのかパニックになっていました。富士山樹海近くの山の中だから逃げ場も無かったですし。20人程の男性に囲まれてました。女性は私一人。 |
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(再掲。小西聖子 教授)
「本当に何もできないということが、ごく普通の被害者にあり得るというケースをお示ししたいと思っています」
このつづきは明日の当ブログでみていきたいと思います。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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