香西咲さん「業界はこの様な犯罪者を野放しにしていた結果、自分達まで規制されるのです」。AV業界側の志田陽子教授による和光大学での講演はけっこう参考になりました

先日のブログで、和光大学がおこなったAV出演強要に関する講演会についてふれました。

(参考。和光大学での講演)

2017年6月12日 PAPS 宮本節子さん(レポート
2018年7月12日 PAPS 岡 恵さん(レポート
2019年7月1日 PAPS 岡 恵さん(レポート

(参考。当ブログ)
2019年10月2日
2019年10月4日

和光大学は、PAPSだけでなく、AV業界側の人物も招いたようです。

2017年6月24日
 志田陽子 武蔵野美術大学教授
表現の自由とジェンダー――マンガ・ゲームなどの「架空表現」に規制は必要か――

志田陽子教授は、AV人権倫理機構の代表理事です。
志田教授は和光大学でどのようなはなしをしたのでしょうか。
今回も阿野理香さんがまとめられたレポートを拝見させていただきます。
阿野さんは、PAPSの岡恵さんの第1回目の講演の様子も報告されています。

(2017年6月24日 志田陽子 武蔵野美術大学教授「表現の自由とジェンダー――マンガ・ゲームなどの「架空表現」に規制は必要か――より、引用。)

2017年6月24日 志田陽子 武蔵野美術大学教授
(阿野理香さんによるレポート)

2016年2月にスイス・ジュネーブの国連女子差別撤廃委員会(以下、委員会)で、日本に関する見解案(以下、見解案)がまとめられ、同年(2016年)3月7日に公表された。この見解案には、性的暴力を描写したゲームやマンガの発売禁止を求めるものや天皇の皇位継承に関する内容も含まれていた。

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(参考)
2016年3月「第7回及び第8回報告報告に対する女子差別撤廃委員会最終見解」

2017年6月24日 志田陽子 武蔵野美術大学教授
(阿野理香さんによるレポート)

2010年に東京都青少年健全育成条例で、架空表現の規制が明文化されることに対して日本国内では批判の声が多かったが、今回の見解案は、規制の対象として実写か架空表現かを特に問題としていないそうだ。
実写のポルノグラフィによって被写体への権利侵害があった場合には、民事の差止めや刑事規制がありうる。

(再掲。志田陽子 教授)
実写のポルノグラフィ
被写体への権利侵害
民事の差止め
刑事規制

実態はちがいます。
犯罪者が野放しの状態となっています。

2017年6月24日 志田陽子 武蔵野美術大学教授
(阿野理香さんによるレポート)

それに対し、被害者の存在しない架空表現を法で規制することに果たして正当性はあるのか。

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2017年6月24日 志田陽子 武蔵野美術大学教授
(阿野理香さんによるレポート)

表現物のシンボリックな影響力を考えると、委員会の懸念と提言には一理あるが、架空表現への内容規制は日本国憲法に照らして望ましいだろうか。
この問いに対して、志田先生は「現時点で内容規制には否定的」と答える。
そして、その理由を 3 つ挙げられた。
第一に、法規制という手段では、本来規制の対象とすべきでない表現までもが規制対象になることが避けられないという「過剰包摂 」の問題がある。規制を明文化すると、それを運用する者の好みや思い込みを反映した恣意的な規制になるおそれがあり、その結果、価値のある芸術表現や学術表現までもが規制の対象になり、国民の表現の自由や知る権利が損なわれる可能性がある。
第二に、「萎縮効果」の問題がある。つまり、クリエイターやメディア、上映・展示の会場が「この表現も問題視されるかもしれない」との危惧から、表現の幅を自ら狭めてしまうかもしれない。とりわけ、日本のマンガやアニメの世界においては、自らの関心と意思によって性表現のジャンルを開拓してきた多くの女性作家の活躍の場を狭めてしまう可能性がある。
第三に、表現に対する法規制により、現実の問題の克服を遅らせてしまう「努力の拡散」が生じる問題がある。日本には、実在する女性や児童の人権救済、人権実現に向けた課題が山積しており、優先順位としては、まずはこれらに取り組むべきである。特に児童虐待問題の克服は福祉的観点からも緊急を要する。表現規制は可視化されたものに対する規制であって目立つがゆえに、喫緊の優先課題がこの影に隠れてしまう可能性があるとのことである。

(再掲。志田陽子 教授)
日本には、実在する女性や児童の人権救済、人権実現に向けた課題が山積しており、優先順位としては、まずはこれらに取り組むべきである

その優先順位の第1番目にあるのが、AV出演強要、です。

(再掲。志田陽子 教授)
表現規制は可視化されたものに対する規制であって目立つがゆえに、喫緊の優先課題がこの影に隠れてしまう可能性があるとのことである

AV出演強要をふせぐためには、併せて表現規制をおこなう必要があります。

2017年6月24日 志田陽子 武蔵野美術大学教授
(阿野理香さんによるレポート)

そして、仮に「法規制のルート」を選択する場合でも、手順が重要である。
①「現実的な緊要課題への直接の取り組み」を政府が行っているか。
②規制する前に、防ぐための政策的取り組みが行われているか。
③目的を達成するために福祉的な支援策などが存在するか。

(2019年4月17日 動画 衆議院インターネット審議中継「衆議院 内閣委員会」より。)
音声の文字化は、筆者。)

2019年4月17日 片山さつき 男女共同参画担当大臣

はい、ご指摘のAV出演強要問題をはじめとする若年層の女性に対する性的な暴力にかかる問題は被害者の心身に深い傷を残しかねない重大な人権侵害、と認識しております。

そこで政府におきましては男女共同参画担当大臣――わたしですね――を議長とする関係府省対策会議を設置して、これが29年(2017年)3月からございますが、その都度、対策をとりまとめ、いまこのフォローアップをずっと実施をしているところでございます。
(後略。)

2017年6月24日 志田陽子 武蔵野美術大学教授
(阿野理香さんによるレポート)

それをやった実績があるか、 やったが上手くいかなかったために法規制もやむなしという事情があるか。

(2019年5月31日 内閣府「片山さつき大臣記者会見要旨」より、引用。)

2019年5月31日 片山さつき 男女共同参画担当大臣 

(略)、AV出演強要問題とその周辺にあるような芸能プロダクションを名乗って、実際には性的職業にほぼ強制的に誘導してしまったとか、そういう事例というのはまだ完全に根治されてないわけですね。

2017年6月24日 志田陽子 武蔵野美術大学教授
(阿野理香さんによるレポート)

このような手順を経て、他の取り組みでは成果があがらず、法規制によって社会の文化的精神的環境に直接働きかけねばならない状況が認められる場合にはじめて、法による表現規制が憲法上許されるとのことである。

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(再掲。志田陽子 教授)
はじめて、法による表現規制が憲法上許される

志田教授は極端に頑迷固陋(がんめいころう)な人物でないようです。

(2019年2月5日「Safer Internet Day 2019 シンポジウム」より、引用。改行を施しています。)

2019年2月5日 宮崎政久 自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長(衆議院議員)

宮﨑氏からは、AV出演強要問題に特有の論点について指摘がありました。

すなわち、この問題の難しさは、様々な社会現象が絡み合っているところにあるため、的を絞った議論が必要である点にある。

この問題を検討する際に考慮すべき権利をとってみても、表現の自由や営業の自由、さらには職業選択の自由等、多様な権利が関わってくるが、これらの権利に配慮しつつ、いかに公共の利益との調整を図るべきかを見極めた対策が必要であると語りました。

また、性に関わることは通常秘め事と位置づけられるものであり、AV作品にかかる表現の自由を検討するにあたっては、その表現内容の性質から自ずと制約を受けるところがあるという風に考えているという指摘がありました。

政府はやれるだけのことをやりました。
被害は依然としてつづいています。
このあとに控えているのは法規制です。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年1月28日

【RT拡散希望】
#AV強要の根絶を願う方、RTお願い致します。

動画の後半には
#AV強要 #淫行勧誘 #詐欺 #洗脳 をしてきた #青木亮 の取材がありますが『悪いのは制作だ』と言い切っています。業界はこの様な犯罪者を野放しにしていた結果、自分達まで規制されるのです。

香西咲さん
2018年6月4日

何回も相談してるのですが、 #AV強要 に当たる明確な法規制が無いのが現状です。
こちらは騙され体も精神も将来もすり減らし、あちらは大金を得た。生き殺しですよ。
#青木亮

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いま「生き殺し」の状態にあるのはAV業界のものたちです。
おそらくは畏怖と怯懦(きょうだ)の毎日であろうと思惟(しい)します。
多くの女性の未来を破壊してきたやつらです。
今後の人生が悲惨なものになることをこころより願っております。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)



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