PAPSの岡恵さんが和光大学でおこなったAV出演強要に関する講演。阿野理香さんは、泣いて断る人の人権などまるで念頭にないと評しています。香西咲さんのときもそうでした

PAPSといえば、世話人をされている宮本節子さんと現理事長の金尻カズナさんが著名です。
先日、ふと、岡恵さんという相談員のかたの存在を知りました。

(和光大学 NewsTopics「【GFイベント報告】特別講演『日本における人身取引の中の性的搾取』」より、引用。)

和光大学 NewsTopics

2018年7月12日(月)に、PAPS(ポルノ被害と性暴力を考える会)の相談支援員・岡恵さんをお招きして、「性の人類学」(馬場淳先生担当科目)との共催で、特別講演「日本における人身取引の中の性的搾取」を開催しました。

報告が出来上がりましたので、以下のPDFからご覧ください。

【イベント報告】GF通信(特別講演「日本における人身取引の中の性的搾取」)

岡恵さんは以前、和光大学で講演をされたようです。

(再掲。和光大学)
岡恵さんをお招きして、『性の人類学』(馬場淳先生担当科目)との共催で、特別講演『日本における人身取引の中の性的搾取』を開催しました

阿野理香さんというかたが当該講演会の概要を文章にされています。

【イベント報告】GF通信(特別講演「日本における人身取引の中の性的搾取」)

一読して秀逸なレポートであると感じました。
参考になった箇所を抜粋させていただきます。

2018年7月12日 和光大学 日本における人身取引の中の性的搾取
(阿野理香さん)

2018年7月12日(月)、「性の人類学」(馬場淳准教授担当)の時間を使って開催されたこの特別講演では、PAPS(ポルノ被害と性暴力を考える会)の相談支援員・岡恵さんにご登壇いただいた。
岡恵さんはそのPAPSで相談事業に携わるケースワーカーであり、アダルトビデオ(以下AV)に無理やり出演させられそうになった、または、出演させられた人からの相談を受け、被害者への支援に従事している。

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2018年7月12日 和光大学 日本における人身取引の中の性的搾取
(阿野理香さん)

(略)大学院生の時、東南アジアでのフィールドワークで、岡さんは日本人による児童買春の現実を目の当たりにした。
街には、日本語で書かれた児童買春に対する警告の看板があり、売春宿から救出された女の子から「あなたの国には同じ問題 はないの」と聞かれたそうだ。これはごく数年前のことである。人身取引は、日本社会に暮らす私たちにとって、決して他人事ではない。

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2018年7月12日 和光大学 日本における人身取引の中の性的搾取
(阿野理香さん)

AVを含む性産業に巻き込まれた被害者からのPAPSへの相談件数は、2013年以降急激に増加し2018年8月現在500件を超えているそうだ。
では、AV 業界とはどんな業界なのか。
この業界へのリクルートは、スカウトや錯誤のある広告などがきっかけである。

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2018年7月12日 和光大学 日本における人身取引の中の性的搾取
(阿野理香さん)

どれもあたかも「AKB48 のようになれるよ」といった触れ込みで、一般的なアイドルやモデルへのリクルートを装っている。

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2018年7月12日 和光大学 日本における人身取引の中の性的搾取
(阿野理香さん)

業界のプロダクショ ンは、最初はいい人を装っていることが多いそうだ。

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2018年7月12日 和光大学 日本における人身取引の中の性的搾取
(阿野理香さん)

しかし出演するのがAVであることを被害者が知った時には、断ろうにも断れないような巧妙な手口で追い込んでいく。

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2018年7月12日 和光大学 日本における人身取引の中の性的搾取
(阿野理香さん)

「親や学校に言ってやる」
「おまえのせいでみんなが迷惑する」
「AV女優を差別しているのか」
「違約金を払えるのか」
など、被害者の良心の呵責をも利用する恫喝や脅しでむりやり出演させるのだ。
事務所でレイプされ、それを撮影されて AV として売り出されてしまうなどの事例もある。

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2018年7月12日 和光大学 日本における人身取引の中の性的搾取
(阿野理香さん)

恐怖と絶望のあまり自殺を考える被害者もいる。

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2018年7月12日 和光大学 日本における人身取引の中の性的搾取
(阿野理香さん)

しかし、こうして相談を寄せてくる人はごく一部である。
PAPS にも複数相談が寄せられていた違法なAVプロダクションが摘発され、警察による家宅捜索で、200件分の契約書が見つかった。
このことはほとんどの被害者が口をつぐんでいることを示す。

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2018年7月12日 和光大学 日本における人身取引の中の性的搾取
(阿野理香さん)

膨大な数のAVが生産され、それが湯水のように消費され、膨大な利益が生み出される。
大量生産するためには、たくさんの出演者が必要である。
だから悪質な手を用いてまで、出演者を確保しようとする。
「性」が多額の利益のために搾取されているのだ。

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2018年7月12日 和光大学 日本における人身取引の中の性的搾取
(阿野理香さん)

(略)、今回、講演を聞いて思ったのは、登場するAVプロダクションやメーカーは、重大な人権侵害を犯しているにも関わらず、悪びれる様子がないということだ。
完全にビジネスと割り切っているのか、人としての温かみが感じられず、どこか冷酷だ。
出演を強要されて困り果て、泣いて断る人の「人権」などまるで念頭になく、あたかもモノのように取り扱い、無感情に撮影を遂行して、マーケットで利益を上げることしか考えていないように受け取れる。

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2018年7月12日 和光大学 日本における人身取引の中の性的搾取
(阿野理香さん)

(略)、ここで問題にしたいのは、意に反してAV出演を強要される事例のあまりの多さであり、レイプした映像を売りに出すなどは、もはや表現活動でも作品でもない。
犯罪そのものである。

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2018年7月12日 和光大学 日本における人身取引の中の性的搾取
(阿野理香さん)

PAPSへ相談する被害者の中には、自分を責め、自分が我慢すればいいんだという人がいる。

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2018年7月12日 和光大学 日本における人身取引の中の性的搾取
(阿野理香さん)

他人の「性」を自らに都合の良いように解釈することに、なんの疑問も罪の意識も持たないといった歪んだ考え方を私たちが住む社会は内在化しているではないだろうか。
今後、新たな悲劇を生み出さないためにも、みんなが尊重される社会に変えていかなければならないはずである。
それには、まずは、理不尽なことには、勇気を振り絞って、声を上げなくてはならないと思う。

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 和光大学
 阿野理香さん
 【イベント報告】GF通信(特別講演「日本における人身取引の中の性的搾取」)

阿野理香さんの書かれた文章を通読していただければと思います。

(再掲。阿野理香さん)
出演を強要されて困り果て、泣いて断る人の『人権』などまるで念頭になく、あたかもモノのように取り扱い、無感情に撮影を遂行して、マーケットで利益を上げることしか考えていないように受け取れる

おっしゃるとおりです。
それがアダルトビデオの製造に手を染めているやつらの実相です。

(2016年9月18日 AbemaTIMES「【AV出演強要問題】元カリスマ女優・川奈まり子氏が業界健全化のために奮闘」より、引用。改行を施しています。)

香西咲さん

香西は、当初はモデルとしてスカウトされたはずだったのに蓋を開けたらAV出演ということになっていた。

(略)、AV撮影のために富士山の麓に連れていかれて、3時間泣いたこともあるという。
その時、自分をスタッフ全員が待っている状況にあった。
これには
「遠いところですから……。よっぽど強い子でないと(撮影を中止させるのは)無理だと思いますし。私さえ泣いておけば丸く収まると思った。結局AV撮影に応じることになりました。あとは、違約金などを理由に辞められないです。結局、弁護士を雇って辞められましたが、人生の大事な時期5年間を失敗したなと思う」
と語った。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月11日

ありがとうございます。
冒頭に泣いてるシーンありましたが、
あれは追い詰められて涙止まらなくて3時間近くカメラ止めてるんです。
何でこんな事になったのかパニックになっていました。富士山樹海近くの山の中だから逃げ場も無かったですし。20人程の男性に囲まれてました。女性は私一人。

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(再掲。阿野理香さん)
他人の『性』を自らに都合の良いように解釈することに、なんの疑問も罪の意識も持たないといった歪んだ考え方を私たちが住む社会は内在化しているではないだろうか

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2014年7月4日

みんなに指摘された通り、
今までの私は自分を大事にしてきませんでした。
辛い事も理不尽な事も全部自分が我慢すれば良いと思ってました
自分で自分を痛めつけてました。

それじゃいけないって気づいたのは本当に最近です。
これからは自分を労わります。

他人の『性』を自らに都合の良いように解釈
とりあえずAV業界を殲滅しなければオリンピックを開催することはできないようです。
1年後、
「DMM」、
「AVメーカー」、
「AVプロダクション」、
「スカウト」、
「AV男優」、
「AVマニア」
はどうなっているのでしょうか。
楽しみです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)



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