政府がとりまとめたAV出演強要に対する方針は全国の隅々まで浸透しました。きっかけとなったのは香西咲さんたち被害者のうったえです。あとは法律の制定です

明治2年(1869年)に新政府は、版籍奉還をおこないました。

(参考)
・版 = 各藩が支配している領地
・籍 = 各藩のなかに住んでいる住民
・奉還 = お返しする

政府はまず、各藩主に対して、自主的に版(領地)と籍(住民)を返還するようにうながしました。
無条件ではありません。
藩主は好条件を提示されました。
政府はこう言いました。
「版(領地)と籍(住民)を返してくれたら、あなた(藩主)を知藩事という役人に任命します」
「あなた(藩主)の給料は政府が支払います」
「知藩事になったらわたしたちの命令にはしたがってもらいますが」
と。
各藩は続々と、版(領地)と籍(住民)を奉還しました。
政府の目的は、隈無(くまな)く自分たちの政策を浸透させることです。
当時の藩はなかば独立国のようなものです。
政府があたらしい方針をしめしても容易につたわりません。
そこでおこなったのが版籍奉還です。
各藩は政府の統治に服することとなります。
以降、政府は、知藩事(旧藩主)に対して、つぎつぎと命令を発しました。
政府の目論見は破れました。
知藩事(旧藩主)は能吏(事務処理の能力のすぐれた役人)でなかったのです。
政府から命令が届いてもそのことを住民につたえませんでした。
面倒、というのもあったようです。
なかには、政府の方針に反対する知藩事(旧藩主)がいました。
業を煮やした政府は決断します。
「藩を廃止しよう」
と。
藩の廃止を中心になって進めたのが、木戸孝允(きどたかよし)と西郷隆盛です。
「維新の三傑」ということばがあります。
明治維新におおきな功労のあった3人、という意味です。
維新の三傑は、木戸孝允(きどたかよし)と西郷隆盛と大久保利通(おおくぼとしみち)です。
明治4年(1871年)に、木戸孝允(きどたかよし)と西郷隆盛は、命令を出します。
「藩を廃止して県と府をおく」
と。
廃藩置県です。
知藩事(旧藩主)は全員、解雇され、東京にあつめられました。
落胆したのかというと、そうではありません。
内心、大喜びです。
華族という身分をあたえられ、以降は元の藩の収入の10分の1もの大金をあたえられるのです。
これほどよいはなしはありません。
政府は県に県令(のちの県知事)を、府に府知事を派遣しました。
県令(のちの県知事)と府知事の大半は、薩長土肥(さっちょうどひ)の出身者です。

(参考)
・薩 = 薩摩藩(鹿児島県)
・長 = 長州藩(山口県)
・土 = 土佐藩(高知県)
・肥 = 肥前藩(佐賀県)

県令(のちの県知事)と府知事は、派遣先の県や府に対してなんの執着心もありません。
政府から出された命令をそのまま実行します。
明治4年(1871年)におこなわれた廃藩置県によって、中央集権体制が確立しました。

2年前(2017年)の5月19日に、政府は、いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する今後の対策を策定しました。
現在、政府の方針は日本の隅々まで行き渡っています。
日本の端と端の状況をみてみます。

沖縄県

沖縄県の豊見城(とみぐすく)市が発行している広報紙をみてみます。

(豊見城市「広報とみぐすく 2018年4月号」より、引用。)

(再掲)
AV出演強要・「JKビジネス」など被害防止について

女性の意に反してアダルトビデオへの出演を強要する、いわゆる「JKビジネス」とよばれる営業により児童が性的な被害にあうなど、若年女性に対する性的暴力に係る事案は深刻な問題となっています。
特に進学・就職などに伴い生活環境が大きく変わる時期には、モデルや芸能人などの勧誘を装いアダルトビデオ出演強要などの事案も増えます。困りごとや相談などがあれば豊見城警察署または、相談ダイヤルに情報提供をお願いします。
相談ダイヤル:#9110

豊見城警察署はラジオでもAV出演強要に対する注意を呼びかけました。
内閣府が公表した資料を参照します。

(内閣府「平成30年度「子供・若者育成支援強調月間」実施結果」より、引用。)

(再掲)
主催・共催団体名
 豊見城警察署

事業名
 ラジオによる広報啓発活動(FMとよみ)

事業の概要
 11月1日・2日・12日~16日午前9時45分~午前9時50分、午後5時55分~午後6時
 ・児童虐待防止に関する情報
 ・サイバー犯罪に関する情報
 ・アダルトビデオ出演強要問題に関する情報

つぎは北海道です。

北海道

今年(2019年)の8月に北海道警察は、「北斗の安全」という表題の紀要を発刊しまいた。

令和元年8月
北海道警察 本部広報課
北斗の安全 (令和元年版)

このなかにAV出演強要に関する記載があります。

(2019年8月 北海道警察 北斗の安全 (令和元年版)「第7 社会不安の除去と警察活動」より、引用。)

<44ページ>
2019年8月 北海道警察

(3) AV出演強要・「JKビジネス」の被害防止対策

アダルトビデオ出演強要問題については、平成29年5月19日、アダルトビデオ出演強要問題・ 「JKビジネス」問題等に関する関係府省対策会議において、今後の対策が取りまとめられ、政府一体となって各種対策を推進中であり、北海道警察にあっても各種対策を以下のとおり推進しています。

ア 取締りの強化

北海道内で平成30年中におけるアダルトビデオ出演強要問題に関する検挙はありませんでしたが、繁華街ススキノ地区において、スカウト行為を行う者に対しての指導警告を継続して実施しています。

イ 教育・啓発の強化

大学や高校、企業等において、アダルトビデオ出演強要問題における被害防止教育を実施している他、ホームページやポスター、リーフレットを使用した広報資料や、テレビやラジオ、SNSを活動した被害防止の広報啓発を行っています。

ウ 相談体制の充実

北海道内で平成30年中における本件相談はありませんでしたが、警察本部、警察署、交番等の相談窓口において、アダルトビデオ出演強要問題に係る相談を24時間受け付けています。
また、相談の際はプライバシーが守られることや、事件以外においても、適切な助言や専門機関の紹介を行うなどの対策を行っています。

北海道ではまだ、AV出演強要に関する相談や検挙はないようです。

(再掲。北海道警察)
北海道内で平成30年中における本件相談はありませんでした

北海道内で平成30年中におけるアダルトビデオ出演強要問題に関する検挙はありませんでした

AV出演強要被害が顕在化していないのにもかかわらず、警察は弛緩していません。

(再掲。北海道警察)
政府一体となって各種対策を推進中であり、北海道警察にあっても各種対策を以下のとおり推進しています

警察本部、警察署、交番等の相談窓口において、アダルトビデオ出演強要問題に係る相談を24時間受け付けています。また、相談の際はプライバシーが守られることや、事件以外においても、適切な助言や専門機関の紹介を行うなどの対策を行っています

大学や高校、企業等において、アダルトビデオ出演強要問題における被害防止教育を実施している他、ホームページやポスター、リーフレットを使用した広報資料や、テレビやラジオ、SNSを活動した被害防止の広報啓発を行っています

繁華街ススキノ地区において、スカウト行為を行う者に対しての指導警告を継続して実施しています

1871年(明治4年)に木戸孝允(きどたかよし)と西郷隆盛は廃藩置県をおこないました。
上述のとおり政府は一昨年(2017年)いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する今後の対策をとりまとめました。
政府の方針は全国のいたるところに浸透しています。
木戸孝允(きどたかよし)と西郷隆盛が推し進めた中央集権化に感謝をいたします。
国民はいま、なぜAV出演強要をとりしまる法律がないのだろう、と疑問に思っています。
こうした国民の声に応えるかのようにして、政府、与党は新法を制定しようとしています。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年2月15日

この問題に関わって下さる人の8割は冷やかし。
(中略。)
2割の本気で取り組んでさ下さる方々ありがとうございます。

ネットの世界ではそうなのかもしれません。
実社会の人々の認識はちがいます。
国民の声を背景にして至大な法律がつくられる。
そのような予感がします。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)



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