AV強要に関する井上匡子教授の論説(その2)。香西咲さん「土地や資源、食料を得る為の“金”を女の体で作らせる」。オリンピックを控えたいま、人身取引犯の殲滅が急務です

昨日、AV出演強要に対する神奈川大学の井上匡子教授の論説を参照しました。

2018年2月
新宿区
新宿区第三次男女共同参画推進計画(平成30(2018)年~平成35(2023)年度)

井上匡子教授の所論は、上述の新宿区第三次男女共同参画推進計画(平成30(2018)年~平成35(2023)年度)に掲載されました。
昨日にひきつづき、もう一度、一部を引用します。

引用
井上匡子 神奈川大学法学部教授

売る側と買う側に、知識や交渉力などの対等性のないところで自由意志を問題にすることの愚かしさは変わらない。

以前、辻丸さんは、つぎのようにのべておられました。

(再掲)
“自己決定権”が”自己責任”に利用されるのを危惧する。

昨日の当ブログでも書きました。
昨今、
「AV出演強要はきっぱりとことわりましょう」
との箴言(しんげん)を目にすることがあります。
脱力感を覚えます。
きっぱりとことわることができるのならば、未曾有(みぞう)の性犯罪と言われるAV強要問題は起きません。

(参考。当ブログ)
2019年9月19日(昨日)

昨日の記事に対して海野さんからコメントをいただきました。
ご紹介をさせていただきます。

当ブログへのコメントより。)
海野さん

(前略。)
基本的にはヘアモデルで勧誘し、事務所に行くと、なんだかんだで水着の写真や裸の写真を撮られて、AVプロダクションの登録を勝手にされて、その後に仕事を決めるから、1度事務所に来い、来たらメーカー周りをされて、その後に撮影日が決まる断ると違約金で脅す、お前のために多くの人間が動いているんだぞ! AVを差別しているのかなど、信じられない言動をします。

おっしゃるとおりです。
福岡県の八女(やめ)市が昨年(2018年)の3月に発刊した男女共同参画情報誌をみてみます。

(2018年3月 八女市「おんな&おとことぅぎゃざー 第18号」より、引用。改行を施しています。)

<4ページ>
2018年3月 八女市 おんな&おとことぅぎゃざー 第18号

近年10代・20代の女性を中心に『「アイドル・モデルになりませんか」と声をかけられて、契約したらアダルトビデオ(AV)への出演を強要された。』

(略。)

このようなトラブルは、都会だけで起きていることではありません。
スマートフォンで検索して見つけたオーディション、SNSに書き込まれたタレント募集に申し込むなど、自分が連絡を取ったことで起きるトラブルに遭うケースもあり、若年層の女性に対する性的な暴力に関する問題は、被害者の心身に深い傷を残しかねない重大な人権侵害であるとともに女性活躍の前提となる安全・安心な暮らしの基盤を揺るがす問題です。

(略。)

このようなことで困っていませんか?
こんな被害が起きています。

(略。)

★契約書の言葉が難しく、プロダクションの簡単な説明を信用し、サインしてしまった。
その後、アダルトビデオに出演させられた。

あなたに知ってほしいことがあります。
性的被害やトラブルにあったことはあなたの責任ではありません。

★「契約してしまったから仕方ない。」と、一人で悩まず、すぐ相談を!!

あなたの抱えている問題は、一人で解決するにはとても難しい事です。
あなたの身体と心を守るためにも、まずは相談窓口にお電話ください。
(後略。)

(再掲。八女市)

<5ページ>
2018年3月 八女市 おんな&おとことぅぎゃざー 第18号
(男女が輝くネットワーク八女 佐藤雅子さん)

昨年(2017年)の8月25日から27日の3日間、埼玉の国立女性教育会館でのフォーラムに八女(やめ)から4名参加しました。

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2018年3月 八女市 おんな&おとことぅぎゃざー 第18号
(男女が輝くネットワーク八女 佐藤雅子さん)

印象深かったのは、性暴力に関するワークショップです。
ポルノ(AV)被害のワークでは、モデルやアイドルとしてスカウトされた女性達の契約奴隷化、辞められない苦悩や将来への不安から自殺へ追い込まれる被害者の現状、そしてその根底にある男性の攻撃的な性、女性の受動的な性、商品化される性、教え込まされるジェンダー規範の問題について提起がありました。
性の商品化の予防として、嫌なことには「イヤ!」と言える力をつけることが大切です。
そのためにも日頃から不快なことに対するNOの明言、そして自尊感情の必要性を学びました。
自分は守る価値のある存在だという自尊感情がなければ、自分を守ることを諦めてしまうのです。

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2018年3月 八女市 おんな&おとことぅぎゃざー 第18号
(男女が輝くネットワーク八女 佐藤雅子さん)

魂の殺人と言われる性暴力に誰一人として出会ってほしくありません。
それ故、人が持つ幸せになる権利、NOと言う勇気、インターネットを信用し過ぎてはいけないことを伝えていこうと思いました。

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(再掲。佐藤雅子さん)
モデルやアイドルとしてスカウトされた女性達の契約奴隷化
辞められない苦悩や将来への不安から自殺へ追い込まれる被害者の現状

秀抜な実態把握です。

嫌なことには『イヤ!』と言える力をつけることが大切です
日頃から不快なことに対するNOの明言
NOと言う勇気
残念ながら、こうした努力をしても、AV業界人の前では無力です。
高松市(香川県)の男女共同参画センターのホームページを参照します。

(高松市「女性がSNSでAV強要被害、警戒心もって!」より、引用。改行を施しています。)

高松市

女性のAV出演強要被害は重要問題として内閣府男女共同参画局からも度々注意の通達がくる。
最近はスカウトにSNSが利用され、巧みに女性に近づく事例が見受けられるようだ。
LINEでのやりとりが始まり、徐々に親しげになり、警戒心がうすれて直接会う、そして巧みにAV出演につなげられてしまうらしい。
(後略。)

巧みにAV出演につなげられてしまうらしい
これが現実です。
きっぱりとことわることはできません。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年11月17日

2011年。
あの時の私は空気を読み過ぎて前事務所社長やスタッフの機嫌を伺う様になっていた。
騙された事に気づいた時も、言いたい事もなかなか言い出せないまま、前社長と造り上げた“架空の”人参を目掛けて走ってた。
3年間。

香西咲さん
2017年12月20日

戦争なんて大規模な事だけでなく身近な #AV強要 や詐欺も大元を辿れば同じ事だと思う。土地や資源、食料を得る為の“金”を女の体で作らせる
#青木亮
#MeToo
#HumanTrafficking

「なぜ戦争は終わらない?」池上彰氏が唯一顔を曇らせた質問

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(再掲。香西咲さん)
土地や資源、食料を得る為の“金”を女の体で作らせる

(2018年2月 新宿区新宿区第三次男女共同参画推進計画(平成30(2018)年~平成35(2023)年度)より、引用。改行を施しています。)

<31ページ>
井上匡子 神奈川大学法学部教授

また、これらの問題が個的な関係ではなく、制度的搾取の問題である点も忘れてはならない。
AV強要では、若い女性に衆人環視の下で無理やり性交させ、その映像を販売することで経済的な利益を得る側がいる。
それが個人の孤立した行動ではなく、システムとして存在している。
これは日本国内における人身取引であり、「搾取」である。
これらの問題は、特殊な業界の特殊な問題ではない。
そこに潜む女性の性にたいする差別感も含め、これがシステムの問題である以上、私たち一人一人がそこに加担しているのである。

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(再掲。井上匡子 教授)
これがシステムの問題である以上、私たち一人一人がそこに加担しているのである

私たち一人一人がそこに加担している
国民の無関心が、結果として、AV業界人をのさばらせてきました。

オリンピックまでにAV業界が存在しないまともな日本をつくりあげていきたいものです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)



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