昨年(2018年)、新宿区は、新宿区第三次男女共同参画推進計画(平成30(2018)年~平成35(2023)年度)をとりまとめました。
新宿区のホームページをみてみます。
(2018年3月9日 新宿区「新宿区第三次男女共同参画推進計画(平成30(2018)年~平成35(2023)年度)を策定しました」より、引用。)
●2018年3月9日 新宿区
区では、新宿のまちに住む人々はもとより、新宿で働き、学び、活動するすべての男女が、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮し、責任も分かち合い、共にあらゆる分野に参画することのできる社会を実現していくことを目的に、平成20年2月に「新宿区男女共同参画推進計画」(平成20年度~平成23年度)、それに続く平成24年に「新宿区第二次男女共同参画推進計画」(平成24年度~平成29年度)を策定し、男女共同参画社会の実現に向けた施策を積極的に進めてきました。
今回策定した「新宿区第三次男女共同参画推進計画」は、「新宿区第二次男女共同参画推進計画」に引き続く計画と位置付け、平成30年(2018年)度~平成35年(2023年)度の6年間を計画期間としました。 |
新宿区第三次男女共同参画推進計画を一読しました。
なかに、AV出演強要に関するコラムが掲載されています。
一部を抜粋します。
(2018年2月 新宿区新宿区第三次男女共同参画推進計画(平成30(2018)年~平成35(2023)年度)より、引用。改行を施しています。)
<31ページ>
●井上匡子 神奈川大学法学部教授
2017年に大きな問題となったのが、AV(アダルトビデオ)出演強要である。 |
「モデルにならないか」などと誘われ、行ってみたらAVに無理やり出演させられる。 AVへの出演契約に持ち込む作戦は巧妙であり、その後も逃げ出さないようにさまざまな手段を用いて縛り付ける。 |
今年になり、支援団体が被害の報告書を発表したほか、警察がプロダクションを摘発し、政府も緊急対策として啓発活動などを実施した。 業界側も出演強要を防ぐ仕組みづくりに乗り出した。 |
しかしながら、支援団体に寄せられる相談は、昨年と変わっていない。 そして、自由意志で契約したのではないかという被害者へのバッシングもやまない。 |
そして、インターネットの普及に伴い、(略)、被害者を縛り付ける方法は、大きくかわってきている。 (略。) AV強要では、ようやく撮影現場から逃れても、誰にも見られたくない自分の映像がネット上に残り、いつだれにそれを見られてしまうかわからない恐怖が続いてしまう。 |
JKビジネスもAV出演強要も、呼び方は変わっても古くからある性の商品化の問題である。 売る側と買う側に、知識や交渉力などの対等性のないところで自由意志を問題にすることの愚かしさは変わらない。 |
また、これらの問題が個的な関係ではなく、制度的搾取の問題である点も忘れてはならない。 AV強要では、若い女性に衆人環視の下で無理やり性交させ、その映像を販売することで経済的な利益を得る側がいる。 それが個人の孤立した行動ではなく、システムとして存在している。 これは日本国内における人身取引であり、「搾取」である。 これらの問題は、特殊な業界の特殊な問題ではない。 そこに潜む女性の性にたいする差別感も含め、これがシステムの問題である以上、私たち一人一人がそこに加担しているのである。 |
(再掲。井上匡子 教授)
「警察がプロダクションを摘発し、政府も緊急対策として啓発活動などを実施した」
埼玉県警と神奈川県警のホームページを参照します。
埼玉県警
●埼玉県警
街で「モデルになりませんか」「芸能界に興味はありますか」などと誘われ、SNSなどの連絡先を交換し、その後、AVへの出演を求められ、性的な行為を強要される事例が発生しています。 |
飯能警察署からのお願いです
1.被害に遭わないために 街やSNSなどで知り合った人へ気軽に氏名や住所、メールアドレスなどの個人情報を教えてはいけません。しつこい勧誘は「できません」「いやです」ときっぱりと断りましょう。 |
神奈川県警
●神奈川県警
●スカウトをきっかけとした事例 街中で、スカウトから「モデルになりませんか。」と勧誘され、付いて行ったら、財布等を取り上げられ、男数人に囲まれた状態でアダルトビデオ出演に関する契約書を交わすことを強要され、出演させられた。 ●インターネット上のモデル応募をきっかけとした事例 |
被害を未然に防ぐには
街中で声をかけられたり、友人から誘われたりしても、きっぱりと断りましょう。 |
埼玉県警と神奈川県警は、スカウトからの誘いを毅然と断りましょうと言っています。
大阪府警も同様です。
大阪府警
|
(再掲。埼玉県警)
「街やSNSなどで知り合った人へ気軽に氏名や住所、メールアドレスなどの個人情報を教えてはいけません」
「しつこい勧誘は『できません』『いやです』ときっぱりと断りましょう」
(再掲。神奈川県警)
「街中で声をかけられたり、友人から誘われたりしても、きっぱりと断りましょう」
(再掲。大阪府警)
「安易に応じたり、連絡先を教えないようにしてください」
上述のコラムのなかで井上匡子教授はこうのべています。
「売る側と買う側に、知識や交渉力などの対等性のないところで自由意志を問題にすることの愚かしさは変わらない」
と。
きっぱりと断ることができない。
これがAV出演強要問題の本質です。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2015年7月11日>
①高齢者の銀行預金が振り込め詐欺で狙われるように 今若い女性は〝性〟を狙われるんだそう。AV出演を自分で決めたと思っていても実はそう洗脳されていた事も多いから周りにちゃんと相談して決めること。 AVの良い部分しか話してこない人には要注意。一生背負うものは大きい想像以上の覚悟が必要 |
●香西咲さん
<2016年6月12日>
一般の皆様にお伝えしたい事。 これを機に『騙される方が悪い』と言う風潮やめて頂きたいですね。 素人の常識なんて簡単に覆されます。 『気を付けて』って言われて気を付けられるレベルではありません。 相手はプロ。何枚も何枚も上手をいってきます。 |
●香西咲さん
<2017年1月2日>
娘を持つ親御さんへ 決して他人事ではありません。芸能、パーツモデル(手など)、ナンパ…あの手この手で勧誘してきます。年齢も容姿も関係ありません。スカウトや事務所がその気になれば整形させてでもAV出させます。環境も思考も180度変えさせられます。注意を払いきれるものではありません。 |
香西咲さんのおっしゃるとおりです。
きっぱりと断れないように策を弄するのがAV業界人です。
(再掲。井上匡子 教授)
売る側と買う側に、知識や交渉力などの対等性のないところで自由意志を問題にすることの愚かしさは変わらない。 |
(2017年2月8日 毎日新聞「AV問題 搾取される“女優” 支援団体に聞く・下」より、引用。改行を施しています。)
●毎日新聞 記者
具体的には、どういった法整備をイメージしているのですか? |
●金尻カズナ PAPS相談員(現・理事)
漠然としてはいますが、「今ある圧倒的な格差を逆転させるような法律」です。 消費者金融の例を思い浮かべてください。 かつて「借りる方が悪い」とされていたものが、貸金業法の改正によって「貸す側の問題」に逆転しました。 AVについても、出演者と事業者の間にある格差を逆転するようなことを、法律に明記してほしいです。 |
いまあらたに法律がつくられようとしています。
(2019年6月20日 ライトハウス「自民党:若者の性的搾取をなくすために、議員立法を目指すそうです」より、引用。改行を施しています。)
●ライトハウス
|
被害者の方々に責任はありません。
露ほども。
(再掲。井上匡子 教授)
「これらの問題が個的な関係ではなく、制度的搾取の問題である」
「システムとして存在している」
性的搾取を業としているAV業界の殲滅が待たれます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
香西咲さんを勝手に応援するサイトへ
そもそも、AVに興味ない?とかAVの仕事です、ちょっとHな仕事です、
なんて勧誘するキャッチはまだ正直だと思います。
基本的にはヘアモデルで勧誘し、事務所に行くと、なんだかんだで水着の写真や
裸の写真を撮られて、AVプロダクションの登録を勝手にされて、その後に仕事を
決めるから、1度事務所に来い、来たらメーカー周りをされて、その後に撮影日が決まる
断ると違約金で脅す、お前のために多くの人間が動いているんだぞ!AVを差別しているのか
など、信じられない言動をします。
主に、竹下通りなどで、バンビ―プロモーションなどがこのような悪質な手口を使用しています。