昨日、ブログで、自民党に関することを書いていました。
(参考。当ブログ)
・2019年9月6日
ふと、同党に所属する杉田水脈議員の悪相が頭にうかびました。
そういえば杉田議員はこれまで、伊藤和子弁護士と同氏が事務局長をされているヒューマンライツ・ナウに対して誹謗をくりかえしてきました。
簡単にふりかえってみます。
(2017年6月3日 産経新聞「【杉田水脈のなでしこリポート(28)】 デビッド・ケイ氏はヒューマンライツ・ナウとべったりでした… 沖縄反基地は実態見ず報告書」より、引用。)
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●2017年6月3日 杉田水脈 前衆議院議員(※当時)
(2017年)6月2日に自民党本部で行われた「表現の自由」国連特別報告者とのヒアリング・意見交換に参加しました。 (略。) まず驚いたのは参加者が少ないことです。 (略。) さて、国連人権理事会から特別報告者に任命された米カリフォルニア大のデビッド・ケイ教授の国連報告書のポイントは次の通りです。 |
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●2017年6月3日 杉田水脈 前衆議院議員(※当時)
私は、その足で衆議院第2議員会館で行われたヒューマンライツ・ナウ主催の「国連表現の自由 特別報告者 デビッド・ケイ氏を迎えて」に参加しました。 こちらは大入り満員で、開始ぎりぎりに到着した私は立ち見でした。 (略。) ヒューマンライツ・ナウ代表(※事務局長)の伊藤和子弁護士の司会で始まったこの会合も、ケイ氏の報告書の概要説明から始まりました。 |
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●2017年6月3日 杉田水脈 前衆議院議員(※当時)
この会合に出席して感じたのは、ヒューマンライツ・ナウをいう団体、特に伊藤和子氏とケイ氏はツーカーの仲だということです。とても親密な雰囲気でした。 (略。) 今回のケイ、伊藤両氏の雰囲気を見て、国連人権委員会とヒューマンライツ・ナウの親密さを改めて思い知りました。 |
「ヒューマンライツ・ナウをいう団体、特に伊藤和子氏とケイ氏はツーカーの仲だということです」
と言う杉田氏に対して、伊藤和子HRN事務局長が以下のツイートをしました。
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(再掲。伊藤和子 HRN事務局長)
「あほやな」
杉田氏が反応します。
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「当日の会場でも失礼なことがあったので書いておきます」
杉田氏がフェイスブックに書いた記事を参照します。
(※杉田氏のブログにも同じ記事が掲載されています。こちらのほうは日付が2017年6月4日となっています。)
(フェイスブックより)
●2017年6月3日 杉田水脈 前衆議院議員(※当時)
すぐあとに出席議員の紹介が始まりました。が、私の名前は呼ばれません。そのまま終わってしまいました。 私は会場の外に出て、その男性スタッフを探して「約束が違います。ちゃんと紹介してください」と、言いました。が、彼は「紹介はできません」の一点張り。 |
●2017年6月3日 杉田水脈 前衆議院議員(※当時)
しばらくして戻ってきた男性は、「最後に議員の秘書さんたちの紹介をするのでその時でいいですか?」と。 私は「わかりました。」と返事をして、それを待ちました。 司会者(伊藤和子氏)「本日は議員の秘書さんたちもたくさんいらしています。●●議員の秘書、△△議員の秘書…、そして前議員の方もおいでです。」 えっ?それでは紹介になってない。なにそれ? |
●2017年6月3日 杉田水脈 前衆議院議員(※当時)
本当に失礼しました極まりない司会者=伊藤和子弁護士。 終わった後に「約束くらい守れないのか、貴女の団体は?」と本人に直接、抗議をしに行きましたが、「あなた、だれ?」と、聞く耳を持たず。 本当に失礼な方でした。写真は抗議に行った時の彼女の表情です。 |
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「『前議員バッチ』をつけて会場に入りました」(2017年6月4日)
杉田氏は2014年の12月におこなわれた衆議院総選挙で落選しました。
(参考。杉田氏の議員歴)
□2012年12月17日~2014年11月21日(衆議院議員。日本維新の会)
「本当に失礼な方でした」(2017年6月3日)
数か月後、杉田氏は、国会へもどります。
(参考。杉田氏の議員歴)
□2017年10月23日~(衆議院議員。自民党)
その後、杉田氏は、国会質疑のなかでヒューマンライツ・ナウを罵倒しました。
□2018年3月9日 衆議院 内閣委員会
(参考。当ブログ)
・2018年3月10日(その1)
・2018年3月11日(その2)
・2018年3月12日(その3)
・2018年3月13日(その4)
・2018年3月14日(その5)
・2019年5月29日(くるみんアロマさんによる所懐)
(※2018年3月10日の当ブログより)
(※音声の文字化は、筆者。)
●2018年3月9日 杉田水脈 衆議院議員
いま、AVの強要の防止ということで、そういう活動をしている団体だと認識をしていた、ということなんですけれども、それ以前にこの団体は、こういった日本軍がまあ、慰安婦というのは性奴隷であった、とかいったことを国連などを通じて、世界にそういったことを捏造、ばらまくっていうことをすごく熱心にやっている団体がこのヒューマンライツ・ナウなんですね。 |
●2018年3月9日 杉田水脈 衆議院議員
(略)、これ、今年から内閣府で予算がついて、たしか400万だったかと思いますけれども、予算がついて、毎年4月をですね、このAV強要、そしてJKビジネス防止月間というかたちでしていくということなんですけれども、これいろいろ内閣府のほうからわたしも資料をいただいてみさせていただいたんですけれども、まずはですね、この「AVのアダルトビデオへの出演強要とは」ということで、概要のところをみますとですね、前提条件になっているのが、国際人権NGOである認定特定非営利活動法人ヒューマンライツ・ナウが発表した報告書となっているんです。 だから、前提条件になっているのがこのヒューマンライツ・ナウの報告書のみなんですね。 |
●2018年3月9日 杉田水脈 衆議院議員
(略)いくつかのそういうのに出演していた女性が、借金を返すために出演していた女性が、実際にそのアダルトビデオをやめたあとにつきあいだした男性にそれがばれてしまって、咄嗟についた嘘が、 「強要されてやった」 ということで、それで相談に行ったのがヒューマンライツ・ナウだったというような。 |
●2018年3月9日 杉田水脈 衆議院議員
それからもうひとり、田口道子さんということですよね。 これ、ポルノ被害と性暴力を考える会(PAPS)の事務局長ってなっていますが、これこの報告書をつくって、内閣府はヒューマンライツ・ナウともうひとつポルノ被害と性暴力を考える会(PAPS)というところからも聞き取りをしていますよね。 |
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今年(2019年)、立憲民主党の大河原雅子議員が、国会で、杉田氏の発言をとりあげました。
□2019年4月17日 衆議院 内閣委員会
(参考。当ブログ)
・2019年4月30日(その1)
・2019年5月1日(その2)
(※2019年4月30日の当ブログより)
(※音声の文字化は、筆者。)
●2019年4月17日 大河原雅子 衆議院議員(立憲民主党)
さて、まあ、この問題(AV出演強要問題)ですけれども、昨年、2018年3月9日の衆議院内閣委員会におきまして、自由民主党、杉田水脈衆議院議員がAV出演強要被害に関連した質疑をおこなっておられます。 |
●2019年4月17日 大河原雅子 衆議院議員(立憲民主党)
で、まあ、杉田議員がヒューマンライツ・ナウについて、 「日本を貶(おと)めるプロパガンダに使おうとするひとたち」 とのべられたわけで、さらに、 「日本軍が慰安婦というは性奴隷であったとかいったことを国連などを通じて、世界に捏造、ばらまくことをすごく熱心にやっている団体がこのヒューマンライツ・ナウなんですね」 と発言しているんです。 |
●2019年4月17日 大河原雅子 衆議院議員(立憲民主党)
まあ、あの、杉田議員はこの団体に対して、まあ、捏造をばらまく団体、というふうにレッテル貼りをされたわけです。 国会という場において、なんの証拠にももとづかず、いち民間団体を名指ししてレッテル貼りをする。 この攻撃がはたしてゆるされるものでしょうか。 これは、誹謗中傷にほかならない、とわたしは感じます。 このような誹謗中傷をおこなってそれが議事録に残れば、民間団体の信用は、信用に多大な影響をおよぼすことになり、その不利益は重大です。 |
●2019年4月17日 大河原雅子 衆議院議員(立憲民主党)
杉田議員は、ヒューマンライツ・ナウの調査報告にもとづいて、まあ、政府がAV出演被害に対する対策をおこなうのは問題である、とこういうふうにも言っているわけで、日本を貶めるプロパガンダ活動のためにAV出演強要問題を利用している、等と主張しているわけですけれども、アダルトビデオ出演強要被害というのは現在、日本の若年女性のあいだに被害が広がっておりまして、深刻な、まあ、人権侵害。 これは先ほど大臣もおっしゃいました。 えー、政府もとりくみを進めているわけです。 こうした被害をなくすために活動する民間団体の活動というのは、従軍慰安婦問題とはなんら関係がございません。 |
●2019年4月17日 大河原雅子 衆議院議員(立憲民主党)
で、たいへん残念なことに、杉田議員はヒューマンライツ・ナウ以外にも、複数の団体やイベント名を具体的に指摘されて、慰安婦問題に対するとりくみについての質問のなかで紹介をして、すべてがあたかもですね、 「捏造」 とか、 「反日である」 とか、決めつけるような質問をおこなっています。 |
●2019年4月17日 大河原雅子 衆議院議員(立憲民主党)
(略)、まあ、杉田議員の質問は、まあ、重大な誤解をあたえ、国民の正当な言論活動を萎縮、沈黙させる危険性をはらむものなんです。 今後、二度とくりかえしてはならない、と考えております。 |
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(ライトハウスのツイートより、引用。)
●ライトハウス
<2019年6月20日>
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上述のライトハウスのツイートには写真が添えられています。
伊藤和子HRN事務局長の右側におられるかたが、宮崎政久衆議院議員です。
宮崎議員は、「自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT」の事務局長です。
その隣が、上川陽子衆議院議員です。
上川議員は、前の法務大臣です。
現在は自民党の「性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟」の会長をされています。
さらにその隣が、とかしきなおみ(渡嘉敷奈緒美)衆議院議員です。
とかしき議員は、「自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT」の座長です。
(再掲。ライトハウス)
先日13日に行われた自民党「#性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟」にて #AV出演強要 問題対策プロジェクトチームのとかしき議員から、ビッグニュースが!AV出演強要解決に向けて、AV業界での若者の望まない撮影被害をなくすための議員立法を目指すということです! |
結局のところ、杉田水脈議員の放言は一顧だにされなかった、ということがわかります。
あわれです。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年12月1日>
昨日の #HRN院内集会 多くの超党派議員の先生方とご挨拶、名刺交換させて頂きました。 私のTwitter見て下さった先生。 心より感謝申し上げます。 #AV強要 #人身売買 |
●香西咲さん
<2017年12月1日>
国会が終わり次第、 私の #AV強要 #被害 を 国会議員の先生方、数名にヒアリング して頂きます。日程調整。 先生方に失礼があるといけないので、 #青木亮 |
●香西咲さん
<2017年12月1日>
昨日議員さん方が 力強く握手して下さったり、 『よく頑張ったね』と抱き締めて下さった事を思い出して、 1日経った今も涙溢れてます #AV強要 |
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(再掲。ライトハウス)
「先日13日に行われた自民党『#性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟』にて #AV出演強要 問題対策プロジェクトチームのとかしき議員から、ビッグニュースが!AV出演強要解決に向けて、AV業界での若者の望まない撮影被害をなくすための議員立法を目指すということです!」
香西咲さんのうったえはいま、議員立法というかたちで結実しようとしています。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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