志布志市のUNAKO(うな子)は、「アダルトビデオまがいの広告で、非常に悪質」。香西咲さんたちにAV強要をおこなった業界に表現の自由を主張する権利はありません

以前、鹿児島県の志布志(しぶし)市は、「UNAKO」という動画を作成したことがあります。
目的は同市の特産物である「うなぎ」の宣伝です。

YouTubeより)

内容は以下のとおりです。

(ナレーション)
彼女と出会ったのは、一年前の夏だった

(うな子【※女優の佐々木萌詠さん】)
養って

(ナレーション)
その日から、彼女とのふしぎな暮らしがはじまった
ぼくは決めた
彼女のために出来る限りのことをしてやると

(うな子【※女優の佐々木萌詠さん】)
わたしの部屋ー

(ナレーション)
彼女がふれる水は天然の地下水だけにした
いつものびのびとすごせるようにし、おいしいものをおなかいっぱい食べさせ、ぐっすりと眠れるようにした
また、次の夏がきた

(うな子【※女優の佐々木萌詠さん】)
さよなら

(ナレーション)
そして彼女は去っていった
その美しいの名は、うな子

(うな子【※女優の佐々木萌詠さん】)
さよなら

(ナレーション)
志布志の豊かな自然で育ちました

(字幕)
たいせつに、養っています
うなぎ養殖日本一の鹿児島でナンバーワン!
志布志のうなぎを、ふるさと納税で
日本一志の多いまち
志布志市

(うな子【※女優の佐々木萌詠さん】)
養って
——————————————————–

この動画をみたときぼくは、特になにも感じませんでした。
人々の反応はちがったようです。

(2016年9月26日 産経新聞「『性差別』批判相次ぎ『ウナギ少女』動画を削除 鹿児島・志布志市、ふるさと納税PRで」より、引用。改行を施しています。)

2016年9月26日 産経新聞

鹿児島県志布志市が、ふるさと納税のPRのためにインターネット上で公開した動画に「性差別だ」といった批判が相次ぎ、市は26日に削除した。
返礼品として人気が高い特産のウナギを黒い水着姿の少女に擬人化し、視聴者に「養って」と語り掛ける内容。
市の担当者は「配慮が足りなかったかもしれない」と話している。

動画は約2分間。
プールで泳ぐ少女の映像に、男性の声で「僕は決めた。彼女のためにできる限りのことをしてやると」「おいしい物をおなかいっぱい食べさせ、ぐっすりと眠れるようにした」などのナレーションが重なる。
最後は少女がウナギに姿を変えて水の中に去っていく。

21日に動画サイト「ユーチューブ」で公開されると、ネット上では「男尊女卑」「少女監禁を想像させる」などの批判が上がり、市には約50件の苦情電話が寄せられた。
(後略。)

志布志市は同市のホームページに謝罪文を掲載しました。

(2016年9月26日 志布志市「鹿児島県志布志市 ふるさと納税PR動画『UNAKO』配信停止のお知らせとお詫びについて」より、引用。)

2016年9月26日 志布志市

平成28年9月21日に公開いたしました、鹿児島県志布志市ふるさと納税PR動画「UNAKO」につきまして、動画公開後に視聴者の皆様に不愉快な思いをさせてしまいましたことをお詫び申し上げ、平成28年9月26日(月)16:10をもちまして動画の配信を停止させていただきました。

今回の動画制作の意図につきましては、志布志の天然水でうなぎを大切に育てていること、栄養や休息を十分に与えてストレスのかからない環境で大切に育てていることをお伝えしたかったものです。

しかしながら、引き続き動画を配信することにより、視聴者の皆様に更に不愉快な思いをさせてしまうだけでなく、これまで志布志市へふるさと納税をしていただいた寄附者の皆様や地元市民の皆様をはじめとする関係者の皆様に及ぼす影響を考え、また、このたびの顛末を重く受け止めたうえで動画の配信を停止する決定をさせていただきました。

今回お寄せいただきました皆様からの貴重なご意見を真摯に受け止め、全力で改善に努めさせていただく所存でございます。

最後に、日頃より志布志市をご愛顧くださる皆様、視聴者の皆様、関係者及び市民の皆様に多大なるご迷惑をおかけしたことを重ねてお詫び申し上げます。

平成28年9月26日

志布志市長 本田 修一

このあと、志布志市に対して抗議文を送った地方議員の方々もいらっしゃいます。

(2016年10月24日 全国フェミニスト議員連盟「志布志市ふるさと納税PR動画「UNAKO(うなこ)」 に抗議し、男女平等の 視点にたった広報を行うこと を 求める 要請 書」より、引用。)

2016年10月24日 全国フェミニスト議員連盟
(※一部を抜粋)

すでに貴市は、HPで「鹿児島県志布志市 ふるさと納税 PR 動画「UNAKO」配信停止のお知らせとお詫びについて」と述べて 、配信を停止しています。
動画そのもののみならず 、このような市の対応に対し 、私たちは 、抗議の意を表明いたします。
「UNAKO(うなこ)」における、ウナギを少女に擬人化させて、水着姿で泳がせ、養ってほしいと懇願させる映像は 、私たちに、少女を男性が監禁して性的に鑑賞することを想起させて、身震いするほどの不快感を抱かせました。これは女性をモノ化し、女性を性の対象とする視点にほかなりません。

——————————————————–

(再掲。2016年10月24日。全国フェミニスト議員連盟)
これは女性をモノ化し、女性を性の対象とする視点にほかなりません

この騒動から3年近くが経過しました。
先日、大妻女子大の田中東子教授が「UNAKO」に論及しました。

(2019年7月31日 J-CASTニュース「ジェンダー炎上は、『一部が騒いでいるだけ』と思っているあなたへ」より、引用。)

2019年7月31日 J-CASTニュース

後を絶たない「ジェンダー炎上」。
一方で、「表現の自由が狭められてしまう」「一部の人が騒いでいるに過ぎず、さまつな問題だ」と、”批判の批判”もある。
連載「ジェンダー炎上のトリセツ」の第3回は、ジェンダー問題に詳しい大妻女子大の田中東子教授(メディア文化論)に、ジェンダー炎上の「本質」を聞いた。
(田中東子 大妻女子大学教授)

女性を応援するつもりだったにもかかわらず炎上したケースと、女性をあからさまに商品化して炎上したケースに大きく分けられます。

前者(女性を応援するつもりだったにもかかわらず炎上したケース)は、ユニ・チャームのおむつブランド「ムーニー」の例が挙げられます。
(略。)

後者(女性をあからさまに商品化して炎上したケース)は、鹿児島県志布志市の、うなぎを少女に擬人化した動画が代表的です。
アダルトビデオまがいの広告で、非常に悪質だと考えます。

田中東子教授は、「UNAKO」を
アダルトビデオまがいの広告で、非常に悪質
と評しています。
この件とは別に、作家の百田尚樹さんは、表現の自由というものをつぎのように説明しています。

(2019年8月9日 夕刊フジ「愛知「芸術祭」問題、百田尚樹氏参戦で白熱! 「大村知事は『表現の自由』理解していない」「人種差別も名誉毀損も可能に」 」より、引用。)

2019年8月9日 夕刊フジ

(百田尚樹さん)

前出の百田氏は「『表現の自由』は無制限ではない。それを許してしまうと、人種差別や名誉毀損(きそん)も、『芸術』という看板を掲げれば可能になってしまう。あいちトリエンナーレはここを逸脱した。慰安婦像はアートとはいえない。反日プロパガンダのモニュメントだ。百歩譲って、大村氏がそれでも戦うなら税金を投じてやるべきではない。憲法12条の『公共の福祉』に忠実でなければならない」と語っている。

憲法第12条をみますと、
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ
と書かれています。

(再掲。田中東子教授)
アダルトビデオまがいの広告で、非常に悪質


(再掲)
「そもそもAVが表現の自由として許される社会が、本当に人権国家といえるのか」

そもそもAVが表現の自由として許される社会が、本当に人権国家といえるのか
自民党はどのように考えているのでしょうか。

(2019年2月5日「Safer Internet Day 2019 シンポジウム」より、引用。改行を施しています。)

2019年2月5日 宮崎政久 自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長(衆議院議員)

宮﨑氏からは、AV出演強要問題に特有の論点について指摘がありました。

すなわち、この問題の難しさは、様々な社会現象が絡み合っているところにあるため、的を絞った議論が必要である点にある。

この問題を検討する際に考慮すべき権利をとってみても、表現の自由や営業の自由、さらには職業選択の自由等、多様な権利が関わってくるが、これらの権利に配慮しつつ、いかに公共の利益との調整を図るべきかを見極めた対策が必要であると語りました。

また、性に関わることは通常秘め事と位置づけられるものであり、AV作品にかかる表現の自由を検討するにあたっては、その表現内容の性質から自ずと制約を受けるところがあるという風に考えているという指摘がありました。

(2019年6月20日 ライトハウス「自民党:若者の性的搾取をなくすために、議員立法を目指すそうです」より、引用。改行を施しています。)

ライトハウス

先日(2019年6月13日)行われた、自民党の「性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟」に、市民団体の一つとして参加させていただきました。
(略。)
そして、この議連の幹事長であり、AV出演強要問題対策プロジェクトチームのとかしきなおみ議員(PT座長)から、ビッグニュースを報告いただきました!
AV出演強要解決に向けて、AV業界での若者の望まない撮影被害をなくすための議員立法案の提出を目指すということです。
(後略。)

——————————————————–

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年11月27日

#AV強要 で多数の女性の人生を台無しにしてきた #青木亮 さん
知り合った頃の私の20代の健康と
#性的搾取 #人身売買 #枕営業 の強要、誠意を持って謝罪し、本来なら活動出来ていたであろう損害を賠償してください。

全てを失った私は丸1日さえまともに動けず、生きる事に疲れてしまいました。

香西咲さん
2018年8月22日

辛かった…
真面目に仕事してきたキャリアを全てAVで台無しにされました。
もちろん大した金額貰ってません。

——————————————————–

(再掲。宮崎政久 自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長)
AV作品にかかる表現の自由を検討するにあたっては、その表現内容の性質から自ずと制約を受けるところがある

アダルトビデオ業界は多くの女性の人生を破壊してきました。
ときには死へと追いやりました。
AVには表現の自由などというような戯(ざ)れ言(ごと)は通用しません。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。