以前、当ブログで、東京都が公表したタレント養成のトラブルに関する報告書についてふれました。
(参考。当ブログ)
・2019年2月5日
・2019年2月6日
・2019年2月7日
●2018年8月 東京都
甲社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争案件 乙社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争案件 報告書 |
甲社と乙社が惹起(じゃっき)した紛争は以下のとおりです。
(2018年8月 東京都「甲社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争案件 乙社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争案件 報告書」より、引用。)
<甲社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争>
「育成所属契約の説明を受け個別クレジット契約とともに申し込んだが、後日、親に相談し、甲社とクレジット会社にクーリング・オフを申し出た」
「育成所属契約はクーリング・オフができない旨記載された書面があるとして、甲社からレッスン代12万円を除く約41万円の解約金を求められた」
<乙社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争>
「事務所へ出向いたところ、まずは育成所属契約が必要と言われ、断れず契約した」
「申込書を送らなければ育成所属契約も成立しないと思い、乙社から申込書を送るよう再三連絡があったが、無視していた」
「10月に、約52万円の支払を求める催告状が内容証明郵便で届いた」
「乙社は無条件での解約に応じないという」
同報告書によりますと、上述のような事案はほかにも多数存在するようです。
(引用)
<18ページ>
「こうしたオーディションを入り口にしてタレント養成講座・タレント所属契約などの集客をする事業者は、本件事業者以外にも多数みられ、ネット上に広告を出している」
「株式会社エーチーム・アカデミー」もこうした「多数」のなかのひとつのようです。
具体的な紛争の内容をみる前に、「株式会社エーチーム・アカデミー」とはどのような企業なのかを確認します。
同社のホームページを検(あらた)めたところ、トップページに以下の文言が記されていました。
(エーチーム・アカデミーのホームページより、引用。)
「夢を夢で終わらせない情熱」と夢を持って来た皆さんを『エーチームアカデミー』は真のアクター、真のヴォーカリストになれるようにサポート致します」
「皆さんがエーチームアカデミーの門を叩く理由、それは『一流』になる為でしょう」
「エーチームアカデミーは、あなたの土台作りを強力に支えます」
「株式会社エーチーム・アカデミー」は、エーチームグループの一員です。
(参考)
・エーチームグループのホームページ
エーチームグループは以下の4つの会社から成っています。
□株式会社 エー・チーム(A-TEAM) 東京都港区元麻布3-6-9 元麻布館B1 □株式会社 エー・プラス(A-PLUS) □株式会社 エー・ライツ(A-LIGHT) □株式会社 エーチームアカデミー |
株式会社 エー・チーム(A-TEAM)、株式会社 エー・プラス(A-PLUS)、株式会社 エー・ライツ(A-LIGHT)につきましては、香西咲さんが言及されています。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2019年1月30日>
ご理解頂けて幸いです。 #ATEAM #エーチーム と言う事務所に #青木亮 を紹介されてからの8ヶ月は「元の友達も振るいにかけろ!例え血の繋がった家族でもお前の夢を応援しないなら縁をきれ!」等、AVに向けて都合のいい環境に変えられてしまったのでもう女衒ですね。私は命懸けて戦います。 |
●香西咲さん
<2016年7月26日>
(前略。) 私はA-plus(ほしのあきさんDAIGOさん芹那さん等所属)のマネージャーからスカウトされ、青木亮の所に横流しされました。ちょうど元芸能人デビューブームがあったらしく元芸能人の友達も同じスカウトで同じ手法で万枚売上てます |
●香西咲さん
<2018年4月17日>
#伊東遥 #香西咲 #三上悠亜 の共通点は全員 #青木亮 からAVへ転身させられた点。 #AV堕ち #HumanTrafficker 伊藤さん、三上さん共に面識はありませんので参考程度で。伊東さんも同じ #エーチーム #エーライツ #エープラス からの #芸能からAV堕ち ですね |
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特定適格消費者団体の消費者機構日本は、昨年、株式会社エーチームアカデミーに対して民事訴訟を提起しました。
(特定適格消費者団体 消費者機構日本「株式会社エーチーム・アカデミーに対し、差止請求訴訟を東京地方裁判所に起こしました」より、引用。改行を施しています。)
●特定適格消費者団体 消費者機構日本 差止請求訴訟を提起するまでの経緯
(1) 消費者より、当該事業者の運営する芸能人養成校「エーチーム・アカデミー」(以下、「本件学校」といいます。)の入学時諸費用(38万円)の不返還についての情報提供が当機構に寄せられました。 当機構で本件学校の学則を確認したところ、 「退学あるいは除籍に際して、すでに納入している入学時諸費用は返金しない。」 「オリエンテーション実施日以後の退学等の場合は、入学時諸費用を返金しない。」 という条項がありました。 |
(2) 当機構は、当該事業者に対し、上記内容が消費者契約法第9条第1号に抵触する不当条項であると考えられることから上記内容の意思表示を行わないこと(本件学校の学則から削除すること)を求め、2017年9月4日付で裁判外での申入れを行いました。
これに対し、当該事業者より同年10月19日付で回答書が送付されました。 |
(3) 当該事業者からの回答は「申入れ事項の全てではなく、一部について改訂の検討に入る」というものであり、当機構の申入れ(学則から入学時諸費用の不返還条項を削除すること)に沿った具体的な内容ではありませんでした。
当機構は、入学時諸費用を不返還としていることが問題である理由を記した再申入書を2017年11月17日付で当該事業者へ送付しました。 |
(4) そのため、当機構は、2018年4月25日付で消費者契約法第41条第1項に定める書面による差止請求を行いました。
その後、1週間余を経過しても差止請求の趣旨に添った措置が執られたことが確認できなかったため、2018年5月16日に同事業者を被告とする訴訟を東京地方裁判所へ提起しました。(東京地方裁判所平成30年〔ワ〕第15327号) |
判決はまだ出ていません。
進行中です。
昨日(2019年8月21日)、消費者機構日本は、この訴訟に関する記事を更新しました。
(特定適格消費者団体 消費者機構日本「株式会社エーチーム・アカデミーに対する差止請求訴訟 第9回期日(口頭弁論)のお知らせ」より、引用。改行を施しています。)
●特定適格消費者団体 消費者機構日本
下記にてご報告していますように、当機構は2018年5月16日、株式会社エーチーム・アカデミーに対する差止請求訴訟を東京地方裁判所に提訴し、現在係争中です。 |
第9回期日(口頭弁論)が下記のように決まりましたのでお知らせいたします。
第9回期日のお知らせ |
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裁判の行方が注目されます。
冒頭で、タレント養成に関する東京都の報告書についてふれました。
同報告書のなかに以下のくだりがあります。
(2018年8月 東京都「甲社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争案件 乙社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争案件 報告書」より、引用。)
<23ページ>
●東京都消費者被害救済委員会
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(再掲。東京都消費者被害救済委員会)
「放置すれば、(略)アダルトビデオへの出演強要など望まない活動等労働問題へとつながる可能性がある」
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年11月27日>
私が東京湾に沈められようが、 万が一 芸能プロダクションA-team #エーチーム スカウトの #飯田正和 に命を狙われようが、私は死ぬのも怖くない。だから謝罪してこない限りこの問題には一生掛けて本気で取り組む。 |
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現在、消費者機構日本は、株式会社エーチームアカデミーに対して差止請求訴訟をおこなっています。
まずは勝訴することを願っております。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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