自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT事務局長の宮崎政久議員がかつておこなった国会質疑(その4)。香西咲さんたちAV強要の被害者の方々の被害の回復が待たれます

本日も、宮崎政久議員が2年前におこなった性犯罪に関する国会質疑をみてみます。

2017年6月7日 動画 衆議院インターネット審議中継「法務委員会」

(参考。当ブログ)
2019年8月16日(その1)
2019年8月17日(その2)
2019年8月18日(その3)

宮崎政久議員は現在、自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPTの事務局長をされています。

音声の文字化は、筆者。)
2017年6月7日 宮崎政久 衆議院議員(自民党)(現・自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長) 

裁判所にもおうかがいしたいと思います。
被害に遭われたかたからは、まあ、公判段階でも、まあ、プライバシーの保護だとか被害者への配慮が不十分だ、という声は、あの、お聞きしております。

たとえば、まあ、いま、現行の刑訴法でも、290条の2で、あの、被害者特定事項の秘匿の決定をすることができますね。

(参考。刑事訴訟法
第290条の2
裁判所は、次に掲げる事件を取り扱う場合において、当該事件の被害者等(被害者又は被害者が死亡した場合若しくはその心身に重大な故障がある場合におけるその配偶者、直系の親族若しくは兄弟姉妹をいう。以下同じ。)若しくは当該被害者の法定代理人又はこれらの者から委託を受けた弁護士から申出があるときは、被告人又は弁護人の意見を聴き、相当と認めるときは、被害者特定事項(氏名及び住所その他の当該事件の被害者を特定させることとなる事項をいう。以下同じ。)を公開の法廷で明らかにしない旨の決定をすることができる。
(後略。)

で、裁判で秘匿決定、これは、氏名とか住所とか、被害者を特定してしまう事項、特定する可能性のある事項について、公判の手続において、えー、あきらかにしない、ということでありますけれども。
裁判の場で被害者の氏名を読みあげない、となっているのに、まあ、裁判官や弁護人などが被害者の名前を読みあげる例がある、ということは、これは巷間、聞いているところであります。

また、訴訟のなかでは、まあ、証人尋問、ということがおこなわれるわけでありますけれども、この証人尋問で、その、事件そのものと関係がない、被害に遭われたかたの過去の性体験であるとか職業について質問してくる、というようなことで、言ってみれば、被害に遭われたかたからすれば、まあ、二次被害に遭っているような状況であったり、偏見にもとづいたとりあつかいがいまだにされるんだ、こういう声があがっていることは事実です。

こういった指摘があることに対して、最高裁判所の認識をうかがいます。

2017年6月7日 平木正洋 最高裁判所事務総局 刑事局長 

裁判所といたしましても、公判段階における被害者への配慮は重要である、と認識しております。
被害者特定事項の秘匿決定がなされた事案におきまして、被害者の氏名や住居が法廷で読みあげられるというようなことはあってはならないことである、と認識しております。

また、証人尋問について申し上げますと、みだりに証人の名誉を害する事項には及んではならない、とされておりますので、このような規定にもとづいて適切に訴訟指揮をすることが重要である、と認識しております。

裁判所といたしましては、被害者に対する配慮につきまして、引きつづき法の趣旨にのっとって適切な運用につとめてまいりたい、と考えております。

2017年6月7日 宮崎政久 衆議院議員(自民党)(現・自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長) 

あの、刑事裁判というのは峻厳なものであるべきだ、とわたしは思っています。
ひとがひとを裁く、その場面で、訴訟関係者がまちがいを起こしてはやっぱりいけないんだ、と思うんです。
もちろん、人間ですからまちがいはある、というのは当然ですけれども、やはり刑事裁判の場で、やはり、こういうまちがいが起きてはいけない、とわたしは思います。
それは刑事裁判だからです。

だから、どうか、このようなことが二度と起きないように、ぜひ最高裁のほうから各地の裁判所に、今回の法改正に当たってそういった声があげられて国会の議論のなかで指摘があった、ということをつたえていただきたいと思いますし、そういったことをしていただくことが、今日まで、この刑法を改正しよう、と言ってとりくんで――苦しいなかからもとりくんで――くださった多くの関係者の皆様のこのご労苦に応えることだと思います。

えー、つぎに、裁判における氏名の秘匿ではなくて、まあ、起訴状の段階で、まあ、そもそも被害者の名前は書かない、という、このとりあつかいについてお訊(き)きをしたいと思います。

まあ、性犯罪の被害に遭われたかたのなかには、まあ、当然のこととも言えますけれども、起訴状では被害に遭った自分の名前は秘匿してほしい、被告人、犯人に自分の名前は知られたくない、と思うのが普通でしょう。

しかしながら、まあ、昨年(2016年)6月に、えー、強制わいせつ致傷の事案で、まあ、起訴状に被害者の氏名を書かずに起訴された事例について、まあ、公訴事実が、まあ、できるかぎり罪となるべき事実を特定したものではない、として、まあ、法令違反、刑訴法256条3項ですけれどもね、法令違反になったという、まあ、福岡高裁宮崎支部の判決がありました。

(参考。刑事訴訟法
256条3項
公訴事実は、訴因を明示してこれを記載しなければならない。訴因を明示するには、できる限り日時、場所及び方法を以て罪となるべき事実を特定してこれをしなければならない。

まあ、さまざま、裁判ですので、まあ、被告人側の防御権の問題もあるし、事案によってさまざまだとは思いますけれども。
昨年(2016年)5月に刑事訴訟法を改正する法律が成立しましたけれどもね、その附則の9条3項では、まあ、
「起訴状等における被害者の氏名の秘匿に係る措置については、この刑訴法の改正法成立後検討を行う」
ということも附則で定められております。
こういったことが累次の法改正でも今日にいたるまでされてきたことも事実であります。

まず、刑事局長に、この昨年の刑訴法改正後の起訴状等における被害者の氏名の秘匿にかかる措置の検討状況がどうなっているのか、ご説明いただきたいと思います。

2017年6月7日 林真琴 法務省 刑事局長 

えー、委員ご指摘の改正刑事訴訟法附則9条3項、これによります政府の検討につきましては、あの、現在、刑事手続に関する協議会、というものを開催しております。
えー、これは、最高裁判所、法務省、日本弁護士連合会、そして警察庁、こういった構成によりますものでございます。
この刑事手続に関する協議会におきまして、この起訴状等における被害者の氏名の秘匿にかかる措置等の事項につきましても協議、意見交換をおこなっているところでございます。

2017年6月7日 宮崎政久 衆議院議員(自民党)(現・自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長) 

まあ、この検討ー
多角的な検討が必要であることはよくわかります。
ただ、これまでも、被害に遭われたかた、刑法の改正をもとめる運動を進めてこられたかた、さまざまな立場のかたからの声が多数あがっておりますので、ぜひ慎重かつすみやかな検討をしてもらいたい、とわたしは思っております。

当然、この問題の先にあるのは、じゃ判決書をどうするんだという問題もあるわけでありまして、言ってみれば、先ほど申し上げたとおり、ひとがひとを裁くという刑事裁判のその峻厳さと、そして、被害に遭われたかたが被害から立ち直っていって社会生活を営んでいただけるようにするための一助として、ここにかかわる、まあ、司法、法曹の関係者だけではなくて、まあ、すべての国民がここに真摯な目を向けて、また、あたたかいとりくみをして、この困難な課題の解決に向けてとりくんでいかないといけない、というふうに思っております。

今回、明治40年の刑法制定以来110年たって、性犯罪に関する規定の改正がされるわけでございます。
どうか、こういった真摯なとりくみを、この国会の審議、そして、その改正法を成立させていただいたのちのすべての関係者のとりくみに反映されることをお願い申し上げまして、質疑をおわらせていただきます。

ありがとうございました。

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2017年6月7日 動画 衆議院インターネット審議中継「法務委員会」

(再掲)
2017年6月7日 宮崎政久 衆議院議員(自民党)(現・自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長) 

たとえば、まあ、いま、現行の刑訴法でも、290条の2で、あの、被害者特定事項の秘匿の決定をすることができますね。

で、裁判で秘匿決定、これは、氏名とか住所とか、被害者を特定してしまう事項、特定する可能性のある事項について、公判の手続において、えー、あきらかにしない、ということでありますけれども。
裁判の場で被害者の氏名を読みあげない、となっているのに、まあ、裁判官や弁護人などが被害者の名前を読みあげる例がある、ということは、これは巷間、聞いているところであります。

また、訴訟のなかでは、まあ、証人尋問、ということがおこなわれるわけでありますけれども、この証人尋問で、その、事件そのものと関係がない、被害に遭われたかたの過去の性体験であるとか職業について質問してくる、というようなことで、言ってみれば、被害に遭われたかたからすれば、まあ、二次被害に遭っているような状況であったり、偏見にもとづいたとりあつかいがいまだにされるんだ、こういう声があがっていることは事実です。

ひとがひとを裁く、その場面で、訴訟関係者がまちがいを起こしてはやっぱりいけないんだ、と思うんです。
もちろん、人間ですからまちがいはある、というのは当然ですけれども、やはり刑事裁判の場で、やはり、こういうまちがいが起きてはいけない、とわたしは思います。
当然、この問題の先にあるのは、じゃ判決書をどうするんだという問題もあるわけでありまして、言ってみれば、先ほど申し上げたとおり、ひとがひとを裁くという刑事裁判のその峻厳さと、そして、被害に遭われたかたが被害から立ち直っていって社会生活を営んでいただけるようにするための一助として、ここにかかわる、まあ、司法、法曹の関係者だけではなくて、まあ、すべての国民がここに真摯な目を向けて、また、あたたかいとりくみをして、この困難な課題の解決に向けてとりくんでいかないといけない、というふうに思っております。

被害に遭われたかたが被害から立ち直っていって社会生活を営んでいただけるようにする
重要な視座です。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年10月28日

隅に追いやっていたトラウマを掘り起こすのはとてつもない労力が要りますね。
精神的にも、ついこの間までは普通の精神を保てたのに、思い出した瞬間動悸や頭痛吐き気…この突然の変化は経験者にしか分からない。女性の共犯者達は特に最低。

香西咲さん
2018年7月2日

親は普通のサラリーマン。借入してまで大学出してくれた。
言わば私だけでなく家族も犠牲にして少なく見積もって7000万円は荒稼ぎし、家族の人生を台無しにした #青木亮 にやってもらわないとね。 #坂上孝志 #大樹総研 #矢島義也

香西咲さん
2018年8月22日

辛かった…
真面目に仕事してきたキャリアを全てAVで台無しにされました。
もちろん大した金額貰ってません。

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ライトハウスによりますと、自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPTは、法案の提出をめざしているようです。

(ライトハウスのツイートより、引用。)

ライトハウス
<2019年6月20日>

(再掲)

先日13日に行われた自民党「#性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟」にて #AV出演強要 問題対策プロジェクトチームのとかしき議員から、ビッグニュースが!AV出演強要解決に向けて、AV業界での若者の望まない撮影被害をなくすための議員立法を目指すということです!

上述のライトハウスのツイートには写真が添えられています。
左から4人目のかたが、自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT事務局長の宮崎政久議員です。
被害に遭われたかたが被害から立ち直っていって社会生活を営んでいただけるようにする
法案の提出を刮目(かつもく)して待っています。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)



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1 thought on “自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT事務局長の宮崎政久議員がかつておこなった国会質疑(その4)。香西咲さんたちAV強要の被害者の方々の被害の回復が待たれます

  1. 海野

    言葉だけじゃなく、実際に実行して欲しいですね。
    消費税値上げ、IR誘致・種子法廃止・水道法改正の中で、
    一つくらい、いい法案を通して欲しいですね。

    現状、政府は言葉だけで行動が伴っていませんから、これは自治体などにも言えることです。

    弁護士会は、こういう悪徳弁護士を処分するように行動して欲しいものです。
    とにかく、AV被害は現在もありますから。
    洗脳や詐欺なども現在です。

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