自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT事務局長の宮崎政久議員がかつておこなった国会質疑(その3)。香西咲さんたちは早晩、AV強要の苦しみから解放されることでしょう

2年前(2017年)の6月7日に衆議院法務委員会が開催されました。

2017年6月7日 動画 衆議院インターネット審議中継「法務委員会」

同委員会で、自民党の宮崎政久議員が、性犯罪に関する質疑をおこないました。

(参考。当ブログ)
2019年8月16日(その1)
2019年8月17日(その2)

本日も同委員会における質疑、応答をみていきます。
宮崎政久議員は現在、自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPTの事務局長をされています。

音声の文字化は、筆者。)
2017年6月7日 宮崎政久 衆議院議員(自民党)(現・自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長) 

はい、ありがとうございました。
つぎに、非親告罪化の件について、えー、ご質問させていただきます。

あの、今回、えー、強姦罪、準強姦罪、強制わいせつ罪、および準強制わいせつ罪を親告罪とする規定を削除して、非親告罪とするとともに、わいせつ目的、結婚目的の略取誘拐罪なども非親告罪、とする内容としております。

まあ、これまで、性犯罪が親告罪とされてきた趣旨は、まあ、一般に、
「公訴を提起することによって被害者のプライバシーなどが害されるおそれがあるので、被害者の意思を尊重して、被害者を保護するためである」
というふうに指摘がされております。

ただ、冒頭、申し上げたとおり、この、親告罪であるということが、被害に遭われたかたに非常に重いものを、まあ、不利益、と言えるようなものを背負わせている点もあったことも事実であります。
で、今回、このようなかたちで非親告罪化することの趣旨について、ご説明ください。

2017年6月7日 林真琴 法務省 刑事局長 

はい、あのー、委員ご指摘のとおり、現行法上、強姦罪等につきましては親告罪、とされておりまして、その趣旨は、
「公訴を提起することによって被害者のプライバシー等が害されるおそれがあって、被害者の意思を尊重するためである」
と。
このように解されてきたところでございます。

もっとも、近年の性犯罪の実情等に鑑みまして、その性犯罪被害者やその支援団体関係者等からのヒアリング等をおこなったところ、現在の実情といたしましては、犯罪被害によって肉体的、精神的に多大な被害をおった被害者にとっては、告訴するか否かの選択が迫られているように感じられたり、また、告訴したことにより被告人から報復を受けるのではないかとの不安を持つ場合があるなど、親告罪であることによりかえって被害者に精神的な負担を生じさせていること。
このことがすくなくない状況にいたっていると認められたところでございます。

えー、そこで、このような実情等に鑑みますと、
「これを非親告罪化して、親告罪であることにより生じている精神的負担を解消することが相当である」
と考えられたことから、今回の法改正により非親告罪化することとしたものでございます。

また現行法上、わいせつ目的または結婚目的の拐取(誘・略にかかる罪につきましても、強姦罪と同じく、いわゆる、性犯罪、と位置づけられ、親告罪、とされております。
その趣旨も一般に、強姦罪と同様に、被拐取者のプライバシーの保護のため、などとされております。

えー、このことからしますと、今回、強姦罪等を非親告罪化しようとする以上、これと同様に、わいせつ目的または結婚目的の拐取(誘・略にかかる罪につきましても非親告罪化するのが相当である、と考えたところでございます。

2017年6月7日 宮崎政久 衆議院議員(自民党)(現・自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長) 

まあ、わたしも冒頭、指摘させていただきましたとおり、親告罪であるということの意味は、プラスにもマイナスにもはたらく。
だから、今後もですね、もちろん被害に遭われたかたのなかにはさまざまなご見解のかたがおられるので、えー、刑事当局ではじゅうぶんその被害者のかたの心情をですね、じゅうぶん配慮していただきたい、というふうに思っております。

あの、この非親告罪化に関連してですね、法改正の前後での取り扱いについてお訊(たず)ねをしたい、と思います。

えー、この今回の附則の2条2項では、えー、改正法が施行される前の、まあ、行為、まあ、被害――被害者のかたからは被害ですけど――被害であったとしても、まあ、原則として非親告罪化する、としています。
まず、これがどういう趣旨であるのか、ということと併せてですね、えー、法改正前のものでも告訴がなくても処罰ができる、という点で、たとえばですね、これ、遡及的に被疑者、被告人に不利益になるという意味で罪刑法定主義に反するということはないのかどうか、併せてご説明いただきたいと思います。

2017年6月7日 林真琴 法務省 刑事局長 

はい、まず、趣旨でございますけれども、今般の強姦罪等の非親告罪化、これは被害者の精神的負担の軽減のためにおこなうものでございます。
こういった趣旨、目的に鑑みますと、被害者の負担を軽減するためにはできるかぎり広く非親告罪化することが適切である、と考えられましたところから、今回の法改正にさいして、附則の2条2項により、原則として、改正法施行前の行為についても非親告罪として取り扱う、こととしたものでございます。

えー、そして、改正法施行の時点において、えー、将来的に告訴がされる可能性がある事件につきましては、告訴がなされれば公訴が提起され有罪判決が出される可能性がある、ものでありまして、これを非親告罪化したとしましてもその被疑者、被告人の法律上の地位を著しく不安定にするものとは言えない、ことなどから、改正法施行時に告訴がされる可能性があるものについては、改正法施行前の行為を非親告罪として取り扱いましても、被疑者に不利益な改正法をさかのぼって適用するものではなく罪刑法定主義等に反するものではない、と考えているところでございます。

2017年6月7日 宮崎政久 衆議院議員(自民党)(現・自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長) 

ありがとうございました。

えー、つぎにですね、あの、被害者の方々へのですね、まあ、配慮に関する点についてお訊(たず)ねをしたいと思います。

まあ、被害に遭ったかたのなかには、まあ、被害に遭った直後、まあ、警察に行くこともできなくて、まあ、医療機関にだけなんとかやっと行くことができたという、まあ、例もすくなくないと思います。
まあ、こういった場合に、まあ、たとえば、まあ、体液であるとか髪の毛とか、まあ、そういう証拠になるもの、証拠の保全について、これ、しっかりやっていただくということがそののちの適正な処罰に向けたためには重要だと思います。

まず、現状、まあ、こういったことについて、えー、どういったとりくみがされているのか、警察当局にうかがいたいと思います。

2017年6月7日 高木勇人 警察庁長官官房審議官

警察庁におきましては、政府の犯罪被害者等基本計画にもとづきまして、医療機関における性犯罪証拠採取キットの試行整備を実施しているところでございます。

これは、協力の得られる医療機関等に対して性犯罪証拠採取キットをあらかじめ整備し、警察への届け出をおこなうかどうか迷っておられる性犯罪の被害者が当該医療機関を受診した場合に、医師等が被害者の同意を得た上で身体等に付着した証拠資料の採取等をおこない、証拠資料の滅失や被害の潜在化の防止を図るというものでございまして、現在、14都道県に所在する21の医療機関等で試行しているところでございます。

2017年6月7日 宮崎政久 衆議院議員(自民党)(現・自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長) 

まあ、この第3次犯罪被害者等基本計画、まあ、この推進、あの、非常に重要であります。
これまでとりくみがじゅうぶんでなかった、と言わざるをえない面もたくさんあります。
まあ、ワンストップ支援センターみたいなものをですね、しっかりと、あの、政府挙げて支援をしていくことは重要でありますので、まあ、ぜひ――いまの答弁に、あの、まあ、納得しているというわけではないんですけれども――引きつづきですね、この計画にしたがってすみやかに、あの、対処を進めてもらいたい、と。
これ、各省庁にまたがる点でありますので、ぜひよろしくお願いしたい、と思います。

まあ、同じ文脈で、えー、まあ、法務当局はどういうとりくみをしているのか、刑事局長にうかがいます。

2017年6月7日 林真琴 法務省 刑事局長 

あのー、まあ、法務当局といたしましては、やはり被害者の方々、この方々との関係でその、捜査、公判というものを担っていくわけでございますので、こういった場合につきましては、まずは被害者とコミュニケーションを非常に密にいたしまして、被害者の心情に配慮した捜査、公判に努めていくという必要がある、と考えております。
そういった場合にはその、関係者の名誉、プライバシー等の保護等については特に配慮しながら、捜査、公判の遂行に努めていく必要がある、と考えております。

2017年6月7日 宮崎政久 衆議院議員(自民党)(現・自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長) 

また、あの、被害に遭われた方々からですね、
「被害を届け出た事件が、結果、不起訴になったけれども、じゅうぶん説明を受けたとは思えない」
と。
「到底、納得できない」
という声も聞かれます。
今回、刑法の改正をもとめる活動をされているさまざまな団体からも、こういった趣旨の声を聞きました。

まあ、こういった指摘に対して、刑事局長のご認識を訊(き)きたいと思います。

2017年6月7日 林真琴 法務省 刑事局長 

いま委員ご指摘のような声につきましては、数年前からもこういった問題提起がなされておりまして、あの、検察におきましても、こういったその、性犯罪の被害者の捜査、公判に当たるに当たっては、犯罪被害者の希望に応じて、関係者の名誉、プライバシー等の保護の要請に配慮しつつも、その不起訴処分の内容でありますとか理由を丁寧に説明して、被害者のかたの気持ちにできるだけ応えられるよう努める、と。
こういったとりくみをこれまでもしてきたところでございます。
その旨の――検察の現場に対しての中央からの――通知等も発出しているところでございます。

あの、そういったなかでも、やはりまだ、
「不起訴になった理由をじゅうぶんに説明してもらえなかった」
「納得できなかった」
という点を聞くことがございますけれども、あの、納得できなかったかどうかというところはともかくといたしましても、その、理由をじゅうぶんに説明していない、という声につきましては、やはりこれまでのとりくみにつきましては、さらにこれをじゅうぶんにその、こういった丁寧な説明という、被害者の心情に配慮した捜査、公判というものに対してのとりくみをさらに進めていきたいと考えております。

2017年6月7日 宮崎政久 衆議院議員(自民党)(現・自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長) 

まあ、これは、まあ、先ほど質問したほかの質問とも共通するんですけれども、まあ、やはりこの犯罪の、まあ、性質をふまえてみて、よく、よく、その被害に遭われたかた、関係者のかたの声を本当に丁寧に深く聞いてもらうことが必要な犯罪類型だ、と思います。

そのことについて、まあ、いま答弁をいただきましたけれども、さらにですね、その趣旨が各所に徹底をしていただく必要がある、と私は思います。
それによって、こういった、
「じゅうぶんじゃない」
という声に応えたかたちでの、まあ、今回の法改正ということになると思いますので、ぜひ特段のとりくみをもとめるものであります。

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つづきは明日のブログでご紹介をさせていただきます。

(再掲)
2017年6月7日 宮崎政久 衆議院議員(自民党)(現・自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長) 

また、あの、被害に遭われた方々からですね、
「被害を届け出た事件が、結果、不起訴になったけれども、じゅうぶん説明を受けたとは思えない」
と。
「到底、納得できない」
という声も聞かれます。
(略)、やはりこの犯罪の、まあ、性質をふまえてみて、よく、よく、その被害に遭われたかた、関係者のかたの声を本当に丁寧に深く聞いてもらうことが必要な犯罪類型だ、と思います。

よく、よく、その被害に遭われたかた、関係者のかたの声を本当に丁寧に深く聞いてもらうことが必要な犯罪類型だ
AV出演強要について警察は、最近、方針をあらためました。

(参考。当ブログ)
2019年7月27日

(令和元年【2019年】7月11日 警察庁丁保発第63号「アダルトビデオ出演強要問題に係る対策の推進について【通達】」より、引用。)

2019年7月11日 警察庁 通達

アダルトビデオへの出演強要被害に係る相談者等から事情聴取を行う際には、相談者等の立場や主張を十分に酌み取るとともに、契約書があることを理由に相談に十分に応じないなどの不適切な対応は避けること。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年8月22日

同感です。
名前は伏せますが、ある警視庁担当が「この事( #AV強要 #強姦 )忘れないと幸せになれないよ?」と言ってのけた事を一生許せないです。作品も傷も絶対に消えません。
もう少し実力着いたら警察だろうと名前晒します。

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(再掲。2017年6月7日 宮崎政久議員)

(略)、やはりこの犯罪の、まあ、性質をふまえてみて、よく、よく、その被害に遭われたかた、関係者のかたの声を本当に丁寧に深く聞いてもらうことが必要な犯罪類型だ、と思います。

宮崎政久議員が事務局長をされている自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPTはいま、法案の準備をしています。

(2019年6月20日 ライトハウス「自民党:若者の性的搾取をなくすために、議員立法を目指すそうです」より、引用。改行を施しています。)

ライトハウス

先日(2019年6月13日)行われた、自民党の「性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟」に、市民団体の一つとして参加させていただきました。
(略。)
そして、この議連の幹事長であり、AV出演強要問題対策プロジェクトチームのとかしきなおみ議員(PT座長)から、ビッグニュースを報告いただきました!
AV出演強要解決に向けて、AV業界での若者の望まない撮影被害をなくすための議員立法案の提出を目指すということです。
(後略。)

議員立法案の提出を目指す
一般的に、実務を担当するのは、事務局長です。
自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPTの事務局長は、宮崎政久議員です。
AV出演強要の被害者の方々の気持ちが晴れる法案になりそうな予感がします。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)



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