AV強要。東日本大震災のとき業界は、被災地の女性も毒牙にかけました。「もう元には戻らない」。いまはちがいます。悪が滅びたあと、香西咲さんたちは再び生まれることができます

日弁連の会長をしたことのある中坊公平氏は以前、
「弁護士、医者、牧師は、ひとの不幸を飯のタネにしている」
というようなことを言ったことがあります。

(2014年6月13日 独立行政法人 労働政策研究・研修機構「最新のコラム:職業としての医師――医療現場の一側面」より、引用。改行を施しています。)

2014年6月13日 奥田栄二 調査員 

(前略。)
なぜ、(弁護士と医師と牧師は)ビジネスオンリーではいけないのか?
中坊氏の考察によれば、これら三つの職業は、「人の不幸」が「飯のタネ」になっているからだ、という。
つまり、医師は人の病気、弁護士は人のトラブル、牧師は人の死――である。
最大の不幸に関係している職業だからこそ、「人の不幸をカネに換えるようなことはしていけない、おカネもうけのために仕事をしてはいけない」というのである。
(後略。)

「弁護士、医者、牧師」はたまに、ひとの役にたつこともあります。
現在、この日本に、なんの役にもたたず、「弁護士、医者、牧師」以上にあくどいやつらが存在しています。
アダルトビデオ業界に棲息している輩(やから)です。

(2012年3月 お茶の水大学「ジェンダー研究 第15号」より、引用。改行を施しています。)

<90~91ページ>
2012年3月 お茶の水大学 ジェンダー研究 第15号 

宮地尚子は、『現代思想』2011年8月号で、同年6月に知人の男性から次のような話を聞いたと記している。

「今、AVアダルトビデオ)の製作費が下がっているんだって。東北の被災地から来た女の子たちを、相場より安く雇えるからだって。友達が直接制作者からその話を聞いたんだけど、ひどい話だって、そいつも激怒していたよ。それに札幌なんかの歓楽街もフーゾクでにぎわっているらしいよ。女の子たちが流れてくるからね」

家庭内のケア労働の担い手であることを理由に不安定労働を割り当てられてきた女性は、震災でまず解雇の標的になり、家族のケアに足を取られて、労使交渉にも踏み切れず、また、仕事探しでも選択の幅を狭められる。
こうして仕事を探しにくい立場に立たされた女性の中には、不安定で危険の多い性産業に出向き「男性の癒し」を受け持って生活費を稼ぐ例も出ている。

(再掲。お茶の水大学 ジェンダー研究 第15号)
今、AVアダルトビデオ)の製作費が下がっているんだって。東北の被災地から来た女の子たちを、相場より安く雇えるからだって

東北の被災地から来た女の子たちを、相場より安く雇える
当時の東北地方の新聞をみてみます。
(※G-Searchデータベースサービスで検索しました。)

(2013年4月12日 山形新聞「『それでも彼女は生きていく』の著者・山川徹さん【上山市出身】に聞く」より、引用。改行を施しています。)

2013年4月12日 山形新聞 

「あの震災がなければAVに出ていなかったと思うんです」―。

職業としてAV女優を選んだ彼女たちの揺れ動く心の軌跡を丁寧にたどり、「復興」の意味を問い掛けた「それでも彼女は生きていく」が発刊された。

(略。)

被災した女性たちが上京して風俗やAVで働き始めている―。
震災直後からうわさはあった。
だが実際はどうなのか、誰も分からなかった。
山川さんはAVのプロダクション100社以上に電話をかけ、取材を申し込んだ。
しかし「応じたくない」「登録はしているが仕事をしていない」…。

(略。)

「彼女たちは震災から発生した現在にいる。もう元には戻らないことは、彼女たちが一番理解している」(略)。

(2013年4月21日 山形新聞「新刊評 それでも彼女は生きていく 山川徹〔著〕」より、引用。改行を施しています。)

2013年4月21日 山形新聞 

東日本大震災をきっかけに、AV(アダルトビデオ)の世界に足を踏み入れ、自らの裸や性行為をさらしてお金を稼ぐようになった女の子たちがいる――。
ルポライターの著者(上山市出身)は、被災地をめぐる旅の最中、そんなうわさを耳にする。

「東北学」をバックボーンに、東北から東京へ出た若者たちや被災地の人びとのリアルを活写してきた著者がとっさに思い浮かべたのは、1930年代初め、恐慌と凶作で困窮した東北の農村だった。
少女たちが、家の借金のために女中奉公や紡績女工、さらには花柳界へと身売りされていった現実。

もしうわさが本当なら、東北の悲しき歴史は、豊かになったはずの現代日本でふたたび繰り返されているということになる。

取材を始めた著者は、震災をきっかけにAVに出演したり、性風俗で働きだしたりしていた女性たちに難なく行き当たる。
うわさは本当だった。

著者は、この胸がふさがれるような現実を、彼女たち自身の言葉で記録しなければ、と思い立つ。

本書は、そんなふうにしてまとめられたルポルタージュだ。
宮城県や岩手県、福島県出身のごく普通の女の子たち7人の、AV女優として働くようになった経緯やその胸中が淡々と語られている。

(中略。)

インターネットの就職情報サイトで普通に求人が出ているという。

(後略。)

(※この記事はネット公開されていません。)

全国紙も参照します。

(2013年5月5日 朝日新聞「【書評】『それでも彼女は生きていく 3・11をきっかけにAV女優となった7人の女の子』 山川徹〈著〉」より、引用。改行を施しています。)

2013年5月5日 朝日新聞 

東日本大震災から4カ月ほどのある日、ルポライターの著者が現地でこんな噂(うわさ)を聞く。
「被災した女性たちが上京して風俗やAV(アダルトビデオ)で働き始めている」。
ここで著者は戦前の東北の〈娘身売り〉を想起した。
戦前に東北では貧困ゆえに娘を売った、という話を。

(中略。)

「震災の体験を風化させてはいけません」とお題目を唱えながら、すでに「なかったこと」として生きる都市の人間と、何も変わらない被災地の現実とのギャップも、身ひとつのリアルな移動者は教えている。

(※この記事はネット公開されていません。)

山川徹さんは「それでも彼女は生きていく」(双葉社刊)を上梓しました。
ダ・ヴィンチが作者の山川徹さんにインタビューをしました。

2014年12月10日 ダ・ヴィンチ「震災があったからAV女優の道を選んだ―ルポライターが彼女たちの物語を書いた理由」

当該記事のなかから一部分を抜粋します。

引用。改行を施しています。)
本書では、7人の少女たちの肉声が綴られています。そもそも、取材を始めたきっかけとは?

2014年12月10日 山川徹さん(ルポライター) 

きっかけは、東日本大震災から4カ月ばかりが経った夏の日に、「被災した女性たちが、上京してAV女優や風俗嬢になっている」という噂を被災地で耳にしたときです。
この噂を聞いた時、僕はきっと本当のことだろうと思った。
おそらく自分が書かなければ埋もれてしまう現実だと思った。

山川さんは、本書を書いて初めてAV業界について知ったことも多かったそうですね。取材をしてみての、率直な感想を教えてください。

2014年12月10日 山川徹さん(ルポライター) 

悲しかったですね。
どこかで信じたくない気持ちもあったし、取材をすればするほどみんなが普通の女の子だったから。

取材を終えて、何か気付きはありましたか?

2014年12月10日 山川徹さん(ルポライター) 

ただ、彼女たち全員が口にした「震災がなければAVの道を選ばなかった」という言葉は大切にしたかったんです。

『震災がなければAVの道を選ばなかった』という言葉以外に、彼女たちに共通項はありましたか?

2014年12月10日 山川徹さん(ルポライター) 

少し話はそれますが、先日も震災の現場に行った際、あるお坊さんと話をしていたんです。
彼が言うには、何か喪失感を得てくずれそうになったとき、人は物語を求める、と。
自分の行動に納得して動き出すためには、自分自身で物語を紡ぎ直して、現状に納得する必要があるそうなんです。
だから、みんな痛々しいほどに気丈で明るく前向きに振舞っていましたよ。
自分の選んだ人生を後悔なんてしていたら、前に進めないんですよ。
だから、「AVの道で頑張っていくんだ」「これだけの人がかかわるチームでものを作り上げているんだから、自分も頑張らないと」と、強く自己肯定しようとしているのを感じました。

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業界人やAVマニアはよく、アダルトビデオ業界は女性にとってのセーフティネットである、と言います。

(2019年2月10日 トカナ「『AV業界一嫌われているライター』が見た生身のAV女優と“死にたくなるほどの”現実! 中村淳彦インタビュー」より、引用。改行を施しています。)

本の中で、女優になったことで貧困状態から抜け出した女優のケースがありましたが、AV業界が貧困のセーフティーネットとして機能している部分はあるんでしょうか?

2019年2月10日 中村淳彦さん(ノンフィクション作家)

ほとんどないと思います。
もし貧困者に対する再分配が機能しているなら、AV強要問題が起こったとき、僕としてもフォローのしようがあった。
AVはもうお金がまわっていないので、貧困から救われたというのは本当に少ない。
(後略。)

(再掲。2012年3月 お茶の水大学「ジェンダー研究 第15号」。)

宮地尚子は、『現代思想』2011年8月号で、同年6月に知人の男性から次のような話を聞いたと記している。

「今、AVアダルトビデオ)の製作費が下がっているんだって。東北の被災地から来た女の子たちを、相場より安く雇えるからだって。友達が直接制作者からその話を聞いたんだけど、ひどい話だって、そいつも激怒していたよ」

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年11月19日

当然人にした事も全て自分に返ってくる。
要するに
人の裸で飯食ってる奴はろくな死に方しない

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性的搾取の限りを尽くしているAV業界はオリンピックまでに淘汰されることでしょう。

(再掲。2013年4月12日 山形新聞) 
もう元には戻らないことは、彼女たちが一番理解している

現在はちがいます。
AV業界が滅びたあと、女性は再生することができます。
再生とは、再び生まれる、という意味です。
ルネサンスです。
オリンピックに向けていま、着々と事が進んでいます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)



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