先日、アダルトビデオの製作会社(販売会社も兼任)の社長らが逮捕されました。
(※注 広辞苑より)
・【制作】 美術作品や映画・放送番組・レコードなどをつくること
・【製作】 ものをつくること。
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(参考。当ブログ)
・2019年7月12日
・2019年7月13日
本日、このアダルトビデオの製作会社の社長ら2人が、再逮捕された、との報道がありました。
2回目の逮捕
(2019年7月31日 朝日放送テレビ「少女らをAVに勧誘 男2人再逮捕」より、引用。)
●2019年7月31日 朝日放送テレビ
無修正のわいせつ動画を販売したとされる男2人が、少女らにアダルトビデオへの出演を勧誘したとして、再逮捕されました。 大阪市にあるアダルトビデオ販売会社「MUSEE」(ミュゼ)の経営者・若林弘之容疑者(42)ら2人は、去年までに、モデルの仕事を希望する18歳の少女らをAVに出演するよう勧誘した疑いがもたれています。 (中略。) 若林容疑者は「少女らは最初からAV女優を希望していたはずです」と話しているということです。 一方、警察は強要の疑いでも調べています。 |
(2019年7月31日 関西テレビ放送「モデル志望の女性をアダルトビデオ出演勧誘の男2人逮捕」より、引用。)
●2019年7月31日 関西テレビ放送
モデルを希望する女性にアダルトビデオに出演するよう勧誘した疑いで、会社役員の男ら2人が逮捕されました。 職業安定法違反の疑いで逮捕されたのは、アダルトビデオ制作会社の社長・若林弘之容疑者(42)と男優兼カメラマンの蛯原友宏容疑者(33)です。 若林容疑者らはおととし、モデルを希望する女性(当時18)に、「撮ろうか、服脱いで」などとアダルトビデオへの出演を勧誘した疑いです。 (中略。) 若林容疑者は「アダルト動画女優を希望していたはずです」と容疑を否認しています。
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1回目の逮捕
最初の逮捕のとき、荻上チキさんがラジオでAV出演強要問題に論及されています。
□2019年7月11日 TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」【音声配信】「スカウトでAV出演強要か、制作会社の社長らを逮捕。背景にある課題を荻上チキが指摘」
発言内容は以下のとおりです。
(※音声の文字化は、筆者。)
●2019年7月11日 南部広美 アナウンサー
スカウトでAV出演強要か。 製作会社の社長らを逮捕。 無修正のわいせつ動画を海外のサイトで販売したとして、大阪府警は今日(2019年7月11日)、わいせつ電磁的記録頒布(※正式には、わいせつ電磁的記録等送信頒布)の疑いで、アダルトビデオ製作会社MUSEE(ミュゼ)社長、若林弘之容疑者42歳と、従業員の男を逮捕しました。 |
●2019年7月11日 荻上チキさん(パーソナリティ)
このAVへの出演強要問題。 あの、数年前から注目をされるようになってきていますけれども、本人の同意なく、あるいは本人が同意したと思っている範囲と、契約者側――契約をね、あの、結ばせる側――が、えー、まあ、結ばせたその内容とのギャップがあるような状況。 そうしたものの状況というのは当然、放置してはいけませんよね。 で、いま、AV業界に対して、やはり、より体質、あるいはさまざまな契約状況の改善を要求する声というのは、これはもともとAV業界にいた方々などからも声があがるようなかたちで、より改善しましょう、というような、そうしたような目線が入るようになってきている。 で、もともとその、アダルトビデオというもののひとつの本音と建て前というか、いちおうその形式上はそこのモザイクの先で何をしているかわからないけれどもね、っていうようなそうした建て前をいつまで維持するのか、などの問題をふくめて、いろいろと見直すべき点というのはあると思うんです。 で、なおかつ、そのアダルトビデオというものが、社会的ある種メッセージというものを、ひとつのメディアですから、発信していることにもなるので。 いっぽうでその、表現内容が、まあ、具体的な道義に反するか否かという点だけではなくて、その出演者との契約関係というものがどうなのか。 で、さらには、たとえば、ええと、発売してから数年経って、で、そのとき出演していたかたのさまざまな人生の在り方というものが変わってきた。 まあ、たとえばその、出演して引退をして、で、それから数年経って、まあ、いろいろつぎの仕事に就いていたりとか、いろいろその、本人のおかれているプライベートの状況も変わってきたりする。 それはひとえに、社会的なスティグマ、偏見というのが非常に強いようなその状況がまだまだあるようななかで、まあ、あの、ひとつの組織的なやりかたとして、そうした頒布が、つまり配布されることがいったんでも停止をされればその被害というものが軽減されるのではないか、というようなことが予期される、予測されるような状況がある、と。 だからひとつは、その、入口のところでの強要をやめましょうね、と。 それから出口の部分で、一定程度のたとえば、えー、タイマー式のようなかたちで、5年経ったら発売期限が切れますよ、というような、そうした、自己像がどこまで頒布されるのか、という権限を持たせるのか持たせないのか。 まあ、そうしたこともふくめて、まあ、議論の対象にいまなっていますね。 で、また、さっき言ったようにその、具体的な表現の中身、というようなものがあたえる影響などもふくめて、いろいろなあの、アダルトビデオ、ポルノに関するその、製作の状況というものをどうしていくのか。 で、入口の部分、えー、強制出演に関する部分に関しては、これ、実は国会などでもとりあげられていましたよね。 だからあの、こうしたような性に関する被害、まあ、性被害だけではないんですけれども、さまざまな被害の問題に関しては、それこそアメリカホワイトハウスが性被害に関する声明など、キャンペーンを張っていたときには、その、「1 is 2 much」(※1 is 2 many)というキャッチフレーズをつかって、1件でもあれば多すぎるんだ。 で、こうした、その、アダルトビデオやポルノというのは、いまその、グローバル市場で、あの、各国のポルノというのがインターネット上では、まあ、あの、出回るというような状況があったりします。 あるいは、国際的にどういうふうな規格など、こう共有していくことによって、まあ、ルールをね、共有していくー そうしたような課題というものが、まあ、いまあるんだ、ということをまずは知ってほしい。 で、国会などでこれが議論されることというのはまだまだすくなかったりはするんですけれども、やっぱりその、一定のルールというものを見直すという点では、やっぱり立法措置、あるいは、改正措置。 そのための立法事実が、さまざまな事件であるとか、あるいは事案やうったえ、事例などであきらかになりつつあるような状況なので、こうしたニュースなどをふくめて個別の事案の問題性だけではなくて、その事案が発生しにくいような状況などをつくる、というようなことをどのようにしていけばいいのか。 |
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荻上チキさんはパーソナリティです。
ジャーナリストではありません。
上述の所論は荻上チキさんの見解というよりも、マスコミ界全体に浮遊している認識であろうと思われます。
その認識を番組のスタッフがまとめたというところでしょうか。
もちろん、荻上さんの見解もふくまれているでしょうけれども。
もう一度、荻上さんの論説をみてみます。
自浄努力について
(再掲。荻上チキさん)
で、いま、AV業界に対して、やはり、より体質、あるいはさまざまな契約状況の改善を要求する声というのは、これはもともとAV業界にいた方々などからも声があがるようなかたちで、より改善しましょう、というような、そうしたような目線が入るようになってきている。 まあ、具体的な現場に入るようになってきている、というよりは、そうした目線をより強くしていこう、という声がだんだんだんだんあがってくるようにはなりました。 |
「より改善しましょう、というような、そうしたような目線」
「具体的な現場に入るようになってきている、というよりは」
アダルトビデオの製作現場は旧態依然の状況のようです。
違法行為について
(再掲。荻上チキさん)
で、もともとその、アダルトビデオというもののひとつの本音と建て前というか、いちおうその形式上はそこのモザイクの先で何をしているかわからないけれどもね、っていうようなそうした建て前をいつまで維持するのか、などの問題をふくめて、いろいろと見直すべき点というのはあると思うんです。 |
表現について
(再掲。荻上チキさん)
いっぽうでその、表現内容が、まあ、具体的な道義に反するか否かという点だけではなくて、その出演者との契約関係というものがどうなのか。 |
(再掲。荻上チキさん)
で、また、さっき言ったようにその、具体的な表現の中身、というようなものがあたえる影響などもふくめて、いろいろなあの、アダルトビデオ、ポルノに関するその、製作の状況というものをどうしていくのか。 |
動画の削除について
(再掲。荻上チキさん)
それから出口の部分で、一定程度のたとえば、えー、タイマー式のようなかたちで、5年経ったら発売期限が切れますよ、というような、そうした、自己像がどこまで頒布されるのか、という権限を持たせるのか持たせないのか。 |
(再掲。荻上チキさん)
で、こうした、その、アダルトビデオやポルノというのは、いまその、グローバル市場で、あの、各国のポルノというのがインターネット上では、まあ、あの、出回るというような状況があったりします。 だからこそ、それに対するその、対策とか。 |
あるいは、国際的にどういうふうな規格など、こう共有していくことによって、まあ、ルールをね、共有していくー 規格っていうのは、ルールのほうの規格、国際規格のほうですね。 そちらのほうを共有していくことによって、対策のガイドライン、削除のガイドライン、そうしたものを確保するのか。 |
法規制について
(再掲。荻上チキさん)
で、国会などでこれが議論されることというのはまだまだすくなかったりはするんですけれども、やっぱりその、一定のルールというものを見直すという点では、やっぱり立法措置、あるいは、改正措置。 そうしたものもどこかのタイミングでは必要になりますよね。 |
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はたして規制はどこまで及ぶのでしょうか。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年10月28日>
隅に追いやっていたトラウマを掘り起こすのはとてつもない労力が要りますね。 精神的にも、ついこの間までは普通の精神を保てたのに、思い出した瞬間動悸や頭痛吐き気…この突然の変化は経験者にしか分からない。女性の共犯者達は特に最低。 |
●香西咲さん
<2018年3月26日>
#HoneyPopcorn 所属事務所代表 #青木亮 は人身取引業者と言っても過言では無いと思います。私の実体験だけ書きますが、所属時代には8ヶ月囲い込み #洗脳行為 #AV強要 #枕営業 を強要され、体も精神も病んでもそれでも事務所を辞めされてもらえませんでした。屍の上に成り立つ
#outHoneyPopcorn |
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いま、世の人々がもとめているのはアダルトビデオ業界の殲滅です。
法律の制定が待たれます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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