昨日のブログで、AV出演強要に関して警察庁が発した最新の通達にふれました。
(参考。当ブログ)
・2019年7月25日
警察庁はこれまでに4回、AV出演強要について通達を出しています。
日付と表題は以下のとおりです。
●AV出演強要に関する警察庁の通達
①平成28年(2016年)6月28日 警察庁丁保発第119号「アダルトビデオへの強制的な出演等に係る相談等への適切な対応等について(通達)」 ↓ ②平成29年(2017年)3月31日 警察庁丁保発第40号 警察庁丁少発第80号「アダルトビデオ出演強要問題及びいわゆる「JKビジネス」問題に対する緊急対策の推進について(通達)」 ↓ ③平成30年(2018年)3月26日 警察庁丁保発第45号「アダルトビデオ出演強要問題に係る対策の推進について(通達)」 ↓ ④令和元年(2019年)7月11日 警察庁丁保発第63号「アダルトビデオ出演強要問題に係る対策の推進について(通達)」 |
ご覧のとおり第2回目の通達は、JKビジネスにも言及しています。
それ以外はすべて、AV出演強要に特化しています。
警察庁はAV出演強要に対してどのような認識をもっているのでしょうか。
通達を順にみていきます。
①平成28年(2016年)6月28日
警察庁丁保発第119号
アダルトビデオへの強制的な出演等に係る相談等への適切な対応等について(通達)
(2016年)
(※下図は、警察庁丁保発第119号より) (再掲。2016年通達) 民事における契約について、 |
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②平成29年(2017年)3月31日
警察庁丁保発第40号 警察庁丁少発第80号
アダルトビデオ出演強要問題及びいわゆる「JKビジネス」問題に対する緊急対策の推進について(通達)
(2017年)
(※下図は、警察庁丁保発第40号 警察庁丁少発第80号より) (再掲。2017年通達) |
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③平成30年(2018年)3月26日
警察庁丁保発第45号
アダルトビデオ出演強要問題に係る対策の推進について(通達)
(2018年)
(※下図は、警察庁丁保発第45号より) (再掲。2018年通達) |
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④令和元年(2019年)7月11日
警察庁丁保発第63号
アダルトビデオ出演強要問題に係る対策の推進について(通達)
(2019年)
(※下図は、警察庁丁保発第63号より) (再掲。2019年通達) |
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ご覧のとおり警察庁は、2016年と2017年の通達で、こう言っています。
(再掲)
(2016年) (2017年) エ よって、 |
「当初はモデル契約等として、AVへの出演があることを知らずに女性が契約した」
↓
「その契約について民事裁判でどのように認定・判断が下されるかは、個別事情によらざるを得ない」
昨年(2018年)は若干、前向きの言辞に変わりました。
(再掲)
(2018年)
(エ) よって、 |
「当初はモデル契約等として、アダルトビデオへの出演があることを知らずに女性が契約した」
↓
「女性が出演を拒否できる可能性は高い」
今回、警察庁は、従来の見解を改めました。
(今回)
(ア) 契約について民事裁判でどのように認定・判断が下されるかは、個別事情によらざるを得ないが、一般論として、相談者がアダルトビデオへの出演を承諾していなければ、アダルトビデオに出演することを内容とする契約としては成立していない。また、契約が錯誤に基づくもの(例:当初はモデル契約等として、アダルトビデオへの出演があることを知らずに契約した)であれば、その契約は無効である。 |
(再掲。今回の通達)
「当初はモデル契約等として、アダルトビデオへの出演があることを知らずに契約した」
↓
「その契約は無効である」
7月11日に警察庁は、全国の警察に向けて今回の通達を発しました。
末端の警察にとっては躊躇するものがなくなりました。
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年12月31日>
②ですが、人を苦しめるのが人であれば、人を癒し助けてくれるのも人ですね。 今年はファンの皆様、関係者の皆様、業界の垣根を越えて多くの方々に助けて頂きました。 心から感謝申し上げます。 罪の無い女の子達を騙し込んでAVに出させてきた悪党達は許せません。 罪を最大限償って欲しいと思います。 |
●香西咲さん
<2018年1月29日>
いつもありがとうございます。 起訴されたとしても 加害者である #青木亮 は被害者の受けた苦しみや一生残る後遺症を味わう事は無いのですよね。 良くてたった数年の禁固刑 或いは私で稼いだAV一本分にも満たない罰金 ( #労働者派遣法違反 で #略式起訴 された時はそうでした。) 報われません。 |
●香西咲さん
<2018年2月27日>
#青木亮 に関しては 週刊文春に始まり、霞ヶ関、警察庁… #AV強要 加害者としての理解は広まって参りました。 #労働者派遣法違反 以外の罪も償って頂きたいと私は一生涯思い続ける事でしょう。 |
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警察はこれまで、労働者派遣法や職業安定法を適用して業界人を検挙してきました。
苦渋の策、と言いますか、傍流のとりしまりです。
これからは本流のとりしまりがおこなわれそうな予感がします。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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