内閣府は毎月、
「共同参画」
という情報誌を発行しています。
ネットでも公開されています。
先日、今月号(7月号)に目を通しました。
(下図は、月刊総合情報誌「共同参画」 7月号より。)

□2019年7月10日発行
編集・発行 内閣府
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最終頁をみたところ、AV出演強要、とあります。
(※上図の一部を拡大)
□2019年7月10日発行 内閣府「共同参画」
4月の被害防止月間がおわっても、AV出演強要に対する内閣府の姿勢は弛(ゆる)むことがないようです。
3日前にも内閣府は以下のツイートをしました。
(内閣府政府広報オンラインのツイートより、引用。)
<2019年7月19日>
●内閣府政府広報オンライン
(再掲)
AV出演強要やJKビジネスなど若い女性が性的な被害を受ける問題が起こっています。意に反する性的な行為は暴力です。「誘って、ダマして、逃さない!」その悪質な手口を知っておきましょう。(後略。)
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現在、AV出演強要問題を統括しているのは、男女共同参画担当大臣です。
同大臣は、内閣府特命担当大臣のうちの一人です。
(内閣府のホームページより、引用。)
●内閣府
内閣府には、内閣総理大臣、内閣官房長官の他に、内閣の重要政策に関する企画立案・総合調整を強力かつ迅速に行うため、特命担当大臣が置かれています。
特命担当大臣は、安倍内閣総理大臣のリーダーシップを発揮できるよう補佐するため、国政上の重要政策に関する企画立案・総合調整等を強力かつ迅速に行うため、内閣府に限って置かれています。
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・麻生 太郎 内閣府特命担当大臣(金融)
・茂木 敏充 内閣府特命担当大臣(経済財政政策)
・世耕 弘成 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構)
・原田 義昭 内閣府特命担当大臣(原子力防災)
・宮腰 光寛 内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、消費者及び食品安全、少子化対策、海洋政策)
・平井 卓也 内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策)
・石田 真敏 内閣府特命担当大臣(マイナンバー制度)
・山本 順三 内閣府特命担当大臣(防災)
・片山 さつき 内閣府特命担当大臣(地方創生、規制改革、男女共同参画)
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(再掲。内閣府)
「ほんっとに悪質!! だから知っておいて、その手口」
AV出演強要に関する片山さつき男女共同参画担当大臣の発言をふりかえってみます。
片山さつき 男女共同参画担当大臣
●AV出演強要に関する発言
(2019年4月2日 内閣府「片山さつき大臣記者会見要旨」より、引用。)
まず、私どもの方からは、この2年ぐらい私どもの部局でも課題となっている重要問題でございます、AV出演強要・「JKビジネス」の被害防止月間につきまして、お知らせしたいと思います。
これは加藤前々大臣のときから非常に力を入れて取り組んでおりまして、私の下にその関係府省対策会議もございますが、政府では、このAV出演強要や「JKビジネス」の問題が、進学や就職に伴うこの季節にとりわけ危ないという認識をしております。
転居とか、大きな環境変化が起きまして、こういうときを狙ってくるんですね。
ですから、被害リスクが高まってきますので、この4月を被害防止月間と位置付けて、内閣府を中心に関係府省が相互に連携しつつ、政府一体となって必要な取組を集中的に実施しております。
昨年から、政府広報を活用しておりますが、ターゲットである若年層に広く届くように、ウエブ広告を中心に大々的な広報活動をやるということで、今回決定をいたしました。
そのポスターがこちらでございまして、
「ほんっとに悪質!!だから知っておいて、その手口。」
という内容で、若者に非常にアピール度のある、若い方から見て、良い相談相手のお姉さん的なイメージがあるのかなという指原莉乃さんに御登場いただいて、各地でポスター掲示いたしますし、新聞広告は全国紙と地方紙73紙でやらせていただきます。
さらに、ラジオのCM、それからマイナビ等とのウェブタイアップなど、できることは何でもやってまいりたいと思います。
さらにまた、お知恵があったら聞かせていただきたいと思います。
この月間を通じて、とにかく一人でも多くの方にこの問題を考えていただくとともに、まさに、被害かなって気が付かない方もいます。
被害かなって気が付いたら、すぐに御連絡をということで、効果を高めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
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(2019年4月17日 衆議院 内閣委員会より。)
(※参考。当ブログ)
(※音声の文字化は、筆者。)
「おはようございます。立憲民主党・無所属フォーラムの大河原雅子でございます。えー、まず、片山大臣にうかがいたいと思います。えー、アダルトビデオ出演強要被害というのをお聞きになっていると思いますが、若い女性を騙して違約金などを脅しとしてアダルトビデオへの出演を強要する被害が、まあ、あの、だいぶ前からですね、あいついでまいりました。こうした被害に対応するために政府として、現在どのようなとりくみを進めておられるのか、うかがいたいと思います。特に、3月から4月にかけては、若い女性たちが新生活を都会でおくるようになるということで、悪質スカウトなどによる被害もふえることが懸念されています。4月は集中的な取組月間ということですが、若い女性たちに届くようにするためにどのようなとりくみをされているのか、簡潔にご答弁ください」
はい、ご指摘のAV出演強要問題をはじめとする若年層の女性に対する性的な暴力にかかる問題は被害者の心身に深い傷を残しかねない重大な人権侵害、と認識しております。
そこで政府におきましては男女共同参画担当大臣――わたしですね――を議長とする関係府省対策会議を設置して、これが29年(2017年)3月からございますが、その都度、対策をとりまとめ、いまこのフォローアップをずっと実施をしているところでございます。
さらに政府として進学、就職などにともない被害に遭うリスクが高まる4月、委員のご指摘のとおりこの季節でございますが、「AV出演強要・『JKビジネス』等被害防止月間」と位置づけまして、関係府省が連携いたしまして、政府一丸となって必要なとりくみを集中的に実施をしております。
で、内閣府としては、ターゲットである若年層に広く届くように、まあ、よき相談相手、先輩的な存在というイメージということでご推挙ありました、あの、HKT48の指原莉乃さんを起用して、新聞広告やラジオに加えましてSNS、Web広告も活用して政府公報を大々的な広報をおこなっているというところでございます。
また併せまして、性的な暴力の被害者が安心して相談できる相談機関といたしまして被害直後から医療的支援、心理的支援、法的支援などを可能な限り1箇所で提供できる性犯罪、性暴力の被害者のためのワンストップ支援センターを全都道府県に整備したところでございまして、ひきつづきしっかりととりくんでまいりたいと考えております。
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(2019年5月24日 第5回人身取引対策推進会議「議事録」より、引用。)
人身取引は、その被害者の多くが女性であり、国際的な連携のもとに女性に対する暴力を根絶する観点からも非常に重要な問題です。
人身取引対策に対する国民等の理解と関心を高めていくため、内閣府では、啓発用ポスターを作成し、広く意識啓発を図っています。
(※人身取引のポスター)

(※ポスターの一部を拡大)

(再掲)
「ネットでモデル募集」
「モデル募集を装ったサイトを作成し、応募者にアダルトビデオの撮影に関する契約書への署名を強要して、撮影に応じさせ、その動画を販売」
また、人身取引に当たり得る「アダルトビデオ出演強要問題」については、関係府省対策会議にて策定した「今後の対策」に基づき、政府一体となって、取締りや、教育・啓発の強化相談体制の充実などに取り組んでいます。
今後とも関係省庁と連携しつつ、人身取引対策にしっかり取り組んでまいります。
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↓
(2019年5月31日 内閣府「片山さつき大臣記者会見要旨」より、引用。)
(前略。)
ですから、DVというのは最も人権侵害的に顕在化して、しかも、議員立法によって犯罪構成要因が明らかにされているものですが、例えば相模原で起きた自殺サイトですね、あれだけ多くの女性が、単にネットに自殺サイトが書き込まれているだけで誘い込まれてお亡くなりになったわけですね。
そういった問題とか、AV出演強要問題とその周辺にあるような芸能プロダクションを名乗って、実際には性的職業にほぼ強制的に誘導してしまったとか、そういう事例というのはまだ完全に根治されてないわけですね。
その全体的な、女性であるがゆえにそういったところに関わってしまい、引きずり込まれてしまった部分ですとか、あるいはそれによって社会的孤立に陥っているとかいう部分を、これ、正面から捉えていくということが、まさにSDGs(持続可能な開発目標)の社会で日本に求められていると考えております。
(後略。)
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年10月8日>
【お願い】
ニュース記事は一定期間を以て消えてしまいます。
ですがこの発信した事はどうか風化しない様に皆様もご協力をお願い致します。
同じ様な被害者が減る事を祈って。
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AV出演強要問題は風化しませんでした。
香西咲さんのうったえは結実し、全国のいたるところで開花しました。
(再掲。内閣府政府広報オンライン)
●2019年7月19日 内閣府政府広報オンライン
参議院選挙もおわりました。
あとは法律ができるのを待つだけです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)



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