一昨日と昨日のブログで、2月5日に開催されたSafer Internet Day 2019 シンポジウムについてふれました。
(参考。当ブログ)
・2019年5月24日(※一昨日)
・2019年5月25日(※昨日)
□2019年2月5日 Safer Internet Day 2019 シンポジウム
当日はアダルトビデオ業界側も意見をのべています。
AV人権倫理機構顧問の発言をみてみます。
●2019年2月5日 曽我部真裕 AV人権倫理機構 顧問
さらに、法整備に関しても、曽我部氏から、法的にグレーな位置づけであるAVについて、どのように捉えていくのかという課題も残されているという指摘がありました。
すなわち、適切かつ実効的な法整備を行うためにはAV業界も巻き込んだ議論が必要不可欠であるにもかかわらず、AV業界が現状としてはグレーな業界と位置づけられるため、政府または行政としては、AV業界と正面から連携することには難しさがあると推測される。 そのため、まずはこの状況を解決する方法の検討、具体的にはわいせつ物頒布等罪を規定する刑法175条の改正も必要であろうと指摘しました。 |
グレー、とは、どういう意味でしょうか。
広辞苑には、
「灰色」
と記載されています。
あたりまえのことですが。
「灰色」の意味を調べてみます。
「犯罪容疑が完全には晴れていないこと」
と書かれています。
(再掲。曽我部真裕 AV人権倫理機構 顧問)
「法的にグレーな位置づけであるAV」
AV人権倫理機構は、アダルトビデオは合法でない、とわかっているようです。
(再掲。曽我部真裕 AV人権倫理機構 顧問)
「まずはこの状況を解決する方法の検討、具体的にはわいせつ物頒布等罪を規定する刑法175条の改正も必要であろう」
(参考。刑法175条)
1 わいせつな文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役若しくは250万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。電気通信の送信によりわいせつな電磁的記録その他の記録を頒布した者も、同様とする。
2 有償で頒布する目的で、前項の物を所持し、又は同項の電磁的記録を保管した者も、同項と同様とする。 |
業界側には手持ちの策がない、ということがわかります。
現実にはありえない刑法の改正に期待をいだいています。
当該シンポジウムで自民党の国会議員は以下の論及をしました。
●2019年2月5日 宮崎政久 自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長(衆議院議員)
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「公共の利益との調整」
「AV作品にかかる表現の自由を検討するにあたっては、その表現内容の性質から自ずと制約を受けるところがあるという風に考えている」
政府、自民党は、アダルトビデオ業界を殲滅する意向のようです。
(2017年5月31日 AERA dot.「新たなる『適正AV』ってなんだ?」より引用。改行を施しています。)
●2017年5月31日 山口貴士 AV業界改革推進有識者委員会 委員(※現在は、AV人権倫理機構 理事)
だが、山口弁護士は「適正AVの登場によってAVの内容自体が変わることはない」と語る。
適正AVの“適正”とは、AVを制作する過程が適正であるということ。 |
政府、自民党は、AV出演強要は言うに及ばず、「AVの内容自体」を問題にしています。
「AV作品にかかる表現の自由を検討するにあたっては、その表現内容の性質から自ずと制約を受けるところがあるという風に考えている」
と。
(2014年8月16日 Yahoo!ニュース「AV出演を強要される被害が続出~ 女子大生が続々食い物になっています。安易に勧誘にのらず早めに相談を」より引用。)
●2014年8月16日 伊藤和子 ヒューマンライツ・ナウ(HRN)事務局長(弁護士)
個人的には率直に言って、なぜ日本ではAVのようなものが表現の自由として許容されているのかそもそも不思議でなりません。。
(2016年11月27日追記: 実際の性交渉を行っているのに売春防止法等の法律の適用がないことに疑問を持った、という意味です。お問い合わせがありましたので、追記いたします)。 |
(2016年6月29日 NEWSポストセブン「AV女優集団訴訟 関係者に売春防止法が適用される可能性も」より、引用。)
●2016年6月29日 某AVメーカー幹部
事件(2016年6月11日にプロダクションの社長ら3人を逮捕)を機に警察の事情聴取はプロダクションの所属女優や社員はもちろん、派遣先のAVメーカーなどにも及んだようです。
“AVで本番をやっている女優や男優、させているスタッフも全員犯罪者。いつでも逮捕できるんだぞ” |
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法制審議会の委員をされていた宮田桂子弁護士はつぎのようにのべています。
(2015年8月6日 第12回性犯罪の罰則に関する検討会「議事録」より、引用。)
<9ページ>
●2015年8月6日 宮田桂子 弁護士
あるいは、性的搾取という問題を考えるならば、アダルトビデオにだまされて出される。
あるいは何の説明も受けずに出演して、自分の同意していないものを頒布されてしまうような方もいらっしゃいます。 表現の自由に名を借りた性的搾取も存在しているということは指摘せざるを得ないところです。 |
まさにそのとおりです。
アダルトビデオ業界は、表現の自由という名のもとで日々、犯罪をおこなっています。
(再掲。宮崎政久 自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長)
「AV作品にかかる表現の自由を検討するにあたっては、その表現内容の性質から自ずと制約を受けるところがあるという風に考えている」
与党の公明党も同様の考えです。
(2017年3月21日 第1回関係府省対策会議「議事録」より引用。)
●2017年3月21日 林真琴 法務省 刑事局長
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年6月15日>
慢性胃炎や膵炎、睡眠障害、脅迫観念、対人恐怖症等(特に男性)など、 ケジメを付けない限りは一生引きずりますね。 健康を返して。 |
●香西咲さん
<2016年9月20日>
青木りょうさんへ 5年間を返して下さい 死にたい |
●香西咲さん
<2018年2月27日>
平昌オリンピックで沢山泣いてデトックスにはなりましたが… 何も変わっていませんね。 #MeToo |
●香西咲さん
<2018年7月26日>
この2ヶ月位? 眠りが浅くて家族の夢ばかり見る。 この間はお母さん 今朝はお祖母さん |
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アダルトビデオ業界はこの世の極悪です。
女性の屍の上に成り立っています。
(再掲。林真琴 法務省 刑事局長)
「公明党からの提言の中におきましても、このポルノの規制が刑事罰則を設けることによる規制というものも含んだ形での提言になっていると承知しておるわけでございます」
これ以上、犯罪者を野放しにすることは、ゆるされません。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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