昨日(2019年5月24日)、首相官邸で、第5回人身取引対策推進会議が開催されました。
(参考。人身取引対策推進会議の推移)
□2015年5月8日 第1回 議題「人身取引対策に関する取組について」(案)について □2016年5月20日 第2回 □2017年5月30日 第3回 □2018年5月18日 第4回 □2019年5月24日 第5回 |
政府は今年も、前の年の人身取引の状況を
「人身取引対策に関する取組について(年次報告)」
というかたちでとりまとめました。
(2019年5月24日 人身取引対策推進会議 人身取引対策に関する取組について(年次報告)より、引用。改行を施しています。)
●2019年5月24日 人身取引対策に関する取組について(年次報告)
社会・経済の変化とともに、人身取引の手段の巧妙化や情勢の変化が想定される中、今後、人身取引対策の成果をあげていく上で、人身取引に係る最新の情勢を把握し、各種施策の進捗状況を確認・検証していくことが不可欠であることから、行動計画2014(人身取引対策行動計画2014)において、人身取引に関する施策の実施状況や人身取引事犯の取締状況等、我が国の人身取引に係る取組をまとめた年次報告を作成することとした。
本年次報告は、30年(2018年)を中心とした関係省庁の人身取引対策に係る取組をまとめたものである。 |
(再掲。人身取引対策に関する取組について【年次報告】)
「本年次報告は、30年(2018年)を中心とした関係省庁の人身取引対策に係る取組をまとめたものである」
AV出演強要についてはどのようなことが書かれているのでしょうか。
みてみます。
AV出演強要(2018年)
(2019年5月24日 人身取引対策推進会議 人身取引対策に関する取組について(年次報告)より、引用。改行を施しています。)
<38ページ>
●2019年5月24日 人身取引対策に関する取組について(年次報告)
5 人身取引の撲滅 (1)取締りの徹底 ④ いわゆるアダルトビデオ出演強要問題に対する厳正な対応 ○ 女性に対し、本人の意に反していわゆるアダルトビデオへの出演を強要する問題について、警察では、平成30年中、淫行勧誘罪、労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(労働者派遣法)違反等で被疑者を検挙(5件10人)するなど、各種法令の適用を視野に入れた取締りを推進するとともに、相談に適切に対応している。 ○ 政府では、男女共同参画会議の「女性に対する暴力に関する専門調査会」において、この問題について、若年層を対象とした性的な暴力の問題として、民間団体、有識者、地方公共団体及び関係省庁からヒアリングを実施した上で、29年3月14日、現状と課題について整理した報告書を取りまとめた。 |
<26ページ>
●2019年5月24日 人身取引対策に関する取組について(年次報告)
3 人身取引の防止
(5)人身取引の需要側に対する取組
30年度は、「日本でも人身取引は身近な犯罪です!」と題したポスター及びリーフレットを約9万枚作成し、地方公共団体、空港・港湾、大学・高専等、一般社団法人日本旅行業協会、国際移住機関(IOM)、その他の関係機関等、約5,000か所に配布した。
また、28年度から、従来の配布先に加え、同ポスターの鉄道駅構内への掲示も行っている。 同ポスター及びリーフレットにおいては、人身取引の定義、人身取引が重大な犯罪であること等を明記しているほか、次の3つの事例を挙げ、「被害者ら ・ 【日本での儲け話】「日本で働けば稼げるよ。」などの甘い言葉で、外国人女性らを来日させ、勤め先としてスナック店をあっせん。売春を強制し、その代金を搾取。 ・ 【ネットでモデル募集】モデル募集を装ったサイトを作成し、応募者にアダルトビデオの撮影に関する契約書への署名を強要して、撮影に応じさせ、その動画を販売。 ・ 【脅して労働搾取】少年を住み込みで働かせ、遅刻や失敗を理由に賃金を搾取。「辞めたい」と訴えた少年を暴行・脅迫し、強制的に労働させた。 |
ちなみに政府の一番の関心事はAV出演強要です。
事例の紹介のところで、最初に
「ネットでモデル募集」
「モデル募集を装ったサイトを作成し、応募者にアダルトビデオの撮影に関する契約書への署名を強要して、撮影に応じさせ、その動画を販売」
と書かれています。
AV出演強要は、人身取引です。
(再掲。人身取引対策行動計画2014)
「2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けた「世界一安全な国、日本」を創り上げることの一環として、人身取引対策に係る情勢に適切に対処し、政府一体となってより強力に、総合的かつ包括的な人身取引対策に取り組んでいくため、「人身取引対策行動計画2014」を策定し、人身取引の根絶を目指すこととする」
オリンピックまでにAV出演強要を処罰する法律ができることでしょう。
これで一件落着です。
政府、自民党はそのように考えていないようです。
(参考。当ブログ)
・2019年5月24日(※昨日)
(2019年2月5日 Safer Internet Day 2019 シンポジウムより。)
●2019年2月5日 宮崎政久 自民党アダルトビデオ出演強要問題を考えるPT 事務局長(衆議院議員)
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政府ならびに自民党はアダルトビデオ業界を根絶やしにする意向である、と思惟(しい)します。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年12月28日>
私は小学校、中学校ずっと学級委員と生徒会長を務めてきました。 父は普通のサラリーマンで、私が私立大学に合格してしまった為に銀行から借入れてまで大学を卒業させてくれました。 母は43歳で胃癌で亡くなりました。 父、母、家族には未だに合わせる顔はありません。 |
●香西咲さん
<2017年6月23日>
胃カメラと膵臓のCT、MRIは毎年受けてるけど、 乳がん検診と子宮がん検診も行かなきゃ。 この際徹底的に調べてこようかな。 ちなみに私の母親は43歳で胃癌により無くなりました。 |
●香西咲さん
<2018年11月13日>
責任感は生まれつき強いタイプなので安心してください 小中学生は毎年学級委員、小6と中3は生徒会長、部活も掛け持ちでテニス部部長、陸上部副部長をしていたので、責任感は強いですし姉御肌だとおもいます(*´ω`*) |
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アダルトビデオ業界は香西咲さんの人生を破壊しました。
このような輩(やから)が存在することはゆるされません。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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