本日のタイトルは、
「性犯罪に対する山下貴司法務大臣の姿勢(その5)」
です。
(参考。当ブログ)
・2019年5月3日(その1)
・2019年5月4日(その2)
・2019年5月5日(その3)
・2019年5月6日(その4)
3日前、山井和則議員が国会で、性犯罪について質問をしました。
4月24日につづき2回目です。
一部を抜粋してご紹介させていただきます。
(2019年5月15日 インターネット審議中継「衆議院 予算委員会」より。)
(※音声の文字化は、筆者。)
●2019年5月15日 山井和則 衆議院議員(国民民主党)
(前略。) あの、前回も質問をさせていただきましたが、この性暴力犯罪で、不起訴があいついでいる。 この非常に深刻な問題について質問をさせていただきます。 これ、本当に与党も野党も関係がないと思います。 日本という国で女性の方々がですね、安心して本当に暮らすことができるのか。 これ本当に、これ、本質的な深刻な問題であります。 ま、先日、5月12日にも福岡、東京、大阪で、フラワーデモがおこなわれまして。
同時に一昨日、山下大臣も面会してくださったと思いますが、今日の配布資料の2ページもありますようにですね、
まあ、この、Springの山本代表は、 この(資料の)右にありますように、この刑法については、えー、法律の施行後3年をめどとして見直し作業をしてその結果にもとづいて所要の措置を講ずる、ということになっております。 |
(参考。刑法の一部を改正する法律)
□第9条
政府は、この法律の施行後3年を目途として、性犯罪における被害の実情、この法律による改正後の規定の施行の状況等を勘案し、性犯罪に係る事案の実態に即した対処を行うための施策の在り方について検討を加え、必要があると認めるときは、その結果に基づいて所要の措置を講ずるものとする。 |
●2019年5月15日 山井和則 衆議院議員(国民民主党)
それでですね、前回の質問(2019年4月24日)のなかでわたしは、ここ数年この悪質な性暴力犯罪に対して不起訴率が高まっているのではないか、ということを、まあ、指摘をさせていただきました。
それで、最新の資料が法務省から出てきましたので、この配布資料に入れさせていただきました。 この伊藤詩織さんについても、ある男性と飲食をしたさいに意識をうしない望まない性行為をされた、と。 まあ、そういうなかで、このSpringの方々もふくめてですね、被害者の、当事者の方々が、顔を出して、名前を出してですね、なんとしても自分のような被害が二度と起こらないように食い止めたい、という声をあげておられる。 ついては最初の質問ですがここにありますように、平成26年の起訴率43.3%から平成30年の34.7%へと5年間さがっていって、5年間で約10%、強制わいせつ強制性交等のこの犯罪がですね、起訴率が低下しているんです。 |
●2019年5月15日 山下貴司 法務大臣
えー、お答えいたします。
あのー、まずまあ、起訴、不起訴につきまして、えー、不起訴の理由というのは、犯罪の嫌疑がじゅうぶんでない場合における嫌疑不十分、犯罪の情状や被害者の意向等の犯罪後の状況から、あー、訴追を必要としない場合における起訴猶予、など、さまざまでございます。 で、一般論としては、検察当局においては個別、具体の事案に則して法と証拠にもとづき適切に起訴、不起訴の判断をしているものと承知しておりまして、まあ、このご指摘の数値も、その結果としての判断の集積、であろうというふうに考えております。 まあ、あの、起訴率というのがさがっているというのは、あー、みられるわけでございますが、他方で、起訴人員は(平成)29年から30年にわたってふえているということもございます。 ただ、それは、それらは、いずれもそういった判断の結果の集積でございまして、その評価を一概にのべることは困難であろうと考えております。 |
(中略。)
●2019年5月15日 山井和則 衆議院議員(国民民主党)
結局、いままでの答弁と全然、1ミリも前進していないじゃないですか。 いつまでに実態把握をしていつから検討会あるいは法制審を再開するのか、ということを訊(き)いているんです。 今日の配布資料の7ページにも入れていますように、諸外国にくらべると日本のこの刑法はですね、非常にやっぱりゆるすぎるんじゃないか、加害者に甘すぎるんじゃないか、ということがやはりあきらかになっているわけですね。 たとえば、最終頁も読み上げさせていただきますとですよ、一例になりますけれど、この久留米、九州での犯罪でも、
あの、もちろん、個々の裁判についてとやかく、とやかくというか、わたしたちがそう、あの、評価するのはむずかしいかもしれませんが、やっぱり一般市民の常識として、意識できなくて、酒をのまされて、深酔いさせられて、抵抗できない状態でこういうことまでされても、不起訴、無罪になってしまう。 これで本当にー、これ一例ですよ。 そういう状況なのに、実態把握、実態把握、って。 くりかえし言いますよ。 わたしたちには女性の人権、人間の人権を守る責任がー、政府にも国会にもあるんですよ。 |
●2019年5月15日 山下貴司 法務大臣
性暴力が憎むべき犯罪でありまして、これに対して厳正に対応しなければならない、という思いは、わたくしも、山井委員と同じでありますし、またわたくしも検事の経験がございます。 そういったなかで、本当に悲惨な思いをし、そしてこれはもう、魂の殺人でございます。 ずっと、ずっと被害が、精神的にもつづくんです。 そうした思いはわたくしも目(ま)の当たりにしておりまして、その思いにおいては、山井委員にいささかも劣るところはない、と考えております。 また、個別の事件については、これは申し上げません。 で、そういったこともふくめまして、やはり実態把握をしっかりとやったうえで、性暴力に泣く被害者が出ないようにするためにはどうすればよいのか。 |
——————————————————–
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年12月12日>
地道に積み重ねてきた【香西咲】の経歴、ほんの僅かな活動でも私にとっては実績だった。それを全てAVに利用されてしまうなんて…事務所は私で幾ら稼いだのだろう? 私はAVに出る為に芸能活動を積み重ねてきた訳じゃない。 #MeToo #青木亮 |
●香西咲さん
<2018年2月9日>
今もまだ魂は殺されて抜け殻です。 毎日泣いてます。泣いて泣いて泣き疲れました。 何もやる気になれない。 日本は人身取引国ですね。 |
●香西咲さん
<2018年4月2日>
おはようございます。私は過去の映像の削除も許させず、普通に生きるなと言われている様です。もう魂は逝ってしまいました。あと身体が果てるのみ。どんな結果になるか分かりませんが精一杯生きた記憶として残しておきます。 #AV強要 #青木亮 #人身売買 #honeypopcorn #HumanTrafficking |
●香西咲さん
<2018年4月6日>
今日知人が送ってくれたの #レースクイーン #番組リポーター #ドライバー #スーパー耐久レース #スーパーgt #真面目に積み重ねてきたものを全てAVに利用された…… https://www.instagram.com/p/BhMWzEagg_i/ |
——————————————————–
山下貴司法務大臣は国会で、
「これはもう、魂の殺人でございます」
「ずっと、ずっと被害が、精神的にもつづくんです」
「性暴力が憎むべき犯罪でありまして、これに対して厳正に対応しなければならない」
と答弁しています。
併せて、
「こういった犯罪者に対して処分がくだるようにするにはどうすればよいのか」
とも言っています。
AV出演強要をとりしまる新法の内容が酷烈なものになることを期待しています。
——————————————————–
■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
香西咲さんを勝手に応援するサイトへ